デスク周りをおしゃれに見せる方法
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結論から書きます。デスク周りが片付いて見えるかどうかは、物の数ではなく「色数」と「高さの揃い方」で決まります。
同じ物量でも、視界に入る色が3色以内に収まっていて、机上の物の天面高さが揃っていれば整って見えます。だから何かを買い足す前に、まず見えているケーブルの色と、機器の高さのばらつきを見てください。
「片付いて見える」は物の数では決まらない
物が5個しかないのに散らかって見える机と、15個あるのに整って見える机があります。差は数ではありません。
散らかって見える机には、たいてい次のどちらかがあります。
- 色が4色以上ある — 白い機器、黒い機器、シルバーのノートPC、木目の天板、そこに黒いケーブルと白いケーブルが混在している
- 天面の高さがバラバラ — モニターの下端、キーボード、スピーカー、ペン立て、スマホスタンドが全部違う高さで並んでいる
人が「散らかっている」と感じるのは、視線が止まる場所が多いときです。色が変わるたび、高さが変わるたびに視線は引っかかります。物の数はそのままでも、引っかかる回数を減らせば整って見えます。
逆に言えば、色が3色以内に収まっていて高さが2水準に整理されていれば、物が多くても目は疲れません。カフェや家具店のディスプレイが物量のわりに整って見えるのは、これをやっているからです。
ここで重要なのは、この2つは買い足しでは改善しないことがあるという点です。おしゃれなトレーを1つ足すと、色が1つ増えて悪化する場合があります。だから最初にやるのは、いま見えている物を減らす作業になります。
買い足す前に、いまの机を2つの軸で見る
作業は5分で終わります。椅子に座った状態で、机を正面から見てください。
1. 見えているケーブルの色を数える
黒と白が混在していませんか。モニターの電源が黒、充電ケーブルが白、USBケーブルがグレー、という状態は非常に多いです。ケーブルは細くて長いので、色が混ざると視界の中で最も目立つ「線」になります。
2. 机上の物の天面高さを見る
モニターの下端、キーボードの奥側、スピーカーの上端、小物の高さ。これが階段状にバラバラなら、ここが引っかかりの正体です。
この2つを見ると、買うべき物は「収納」ではなく「隠す道具」だったとわかることが多いはずです。マグカップやペン立てを片付けても、ケーブルが5本走っていれば印象は変わりません。
① ケーブルを見えなくする — ここが最も効く
これが4つの中で圧倒的に効きます。理由は単純で、ケーブルは消しても機能を1つも失わないからです。マウスを減らせば操作性が落ちますが、ケーブルは見えなくなっても動きます。
作業は「床」と「天板の縁」の2か所に分かれます。
床置きのルーター・電源タップを箱に入れる
床にルーターと電源タップが転がっている状態は、視界の下半分を占めます。ここを消すと印象が最も大きく変わります。
天板を挟むクランプ式のラックなら、ルーターと電源タップごと天板の下に持ち上げられます。
山崎実業デスク下 ケーブル&ルーター収納ラック スマート
上段にルーター、下段に電源タップを収める2段構成で、フックに余長を巻けるので床にたるみが垂れません。ホワイト(5461)とブラック(5462)があるので、白天板なら5461、黒で締めるなら5462を選べば、色数を増やさずに済みます。
ここが良い
- ルーター・電源タップ・余ったケーブルを上下2段にまとめて収められ、机の下から「床置きの島」がなくなる
- 天板を挟むクランプ式なので、天板に穴を開けずに設置でき、賃貸でも使える
- ホワイトとブラックがあり、天板や既存機器の色に合わせて画面内の色数を増やさずに済む
- フックにケーブルの余長を巻き付けられるので、たるみが床に垂れない
ここは惜しい
- 高さ約43cmと縦に長く、脚を組む人や引き出し付きデスクでは膝まわりと干渉しやすい
- 対応天板厚が5cm以内で、厚天板や梁のあるデスクには付かないことがある
- 耐荷重は全体約3kgで、大型のACアダプタを何個も載せる用途には向かない
注意すべきは高さです。約43cmと縦に長いので、脚を組む人や引き出し付きのデスクでは膝まわりと当たります。座った状態で膝の上に何cmの空きがあるか、先に測ってください。
対応天板厚が5cm以内なのも見落としやすい条件です。厚天板や、天板の下に梁が走っているデスクには付きません。
工具なしで済ませるならケーブルボックス
クランプが使えない机、あるいは工具を出したくない場合は、置くだけのボックスになります。
エレコムEKC-BOX002WH
フタを載せるだけで完了します。白い箱に白いタップを入れると、机まわりで最も色が散らかる場所が一色に収まります。 難燃性プラスチックで通気穴とホコリよけがあるので、トラッキング火災の予防にもなります。
弱点は面積です。W250×D160mmを床か机上に確保する必要があり、狭い机だと逆に圧迫感が出ます。4個口タイプ専用なので、6個口や大型ACアダプタ付きのタップは入りません。黒で統一している机には、同型のブラック(EKC-BOX002BK)があります。
天板に残る数本は、縁で一列にする
隠しきっても、充電ケーブルなど数本は天板に残ります。これを机の縁で一列に揃えると、線の走り方が整理されます。
サンワダイレクト200-CA026
貼るだけで、抜いたケーブルの先端が床へ落ちなくなります。2個入りで合計8本まで固定できます。
ただしこの製品は、この記事の主張と正面から摩擦します。 カラーがグレー2色のみで、白天板にも黒天板にも完全には同化しません。色数を厳密に守るなら、天板の縁という目立たない位置に貼ることを前提に許容するか、別の方法を採るかの判断になります。対応ケーブル径が約5mm以下なので、太い電源ケーブルは入りません。
配線そのものの手順はデスクの配線整理のやり方にまとめました。トレー本体を比べるならケーブルトレーの比較も併せてどうぞ。
② 色を3色以内に絞る
ケーブルが消えたら、残った物の色を数えます。目標は3色以内です。
内訳は次の形が扱いやすいです。
- 天板の色(木目、白、黒のいずれか)
- 機器の色(モニターとキーボードの色。多くは黒かシルバー)
- 差し色を1つ(植物の緑、木製の小物など)
新しく買う物の色は、この3つの中から選びます。 迷ったら、机の上で最も面積の大きい物の色に合わせてください。多くの机ではモニターです。面積が大きい物と衝突する色を足すと、確実に目立ちます。
ここで多い失敗が、「白で統一する」と決めてケーブルを白に買い替えることです。①をやっていれば、ケーブルはそもそも見えません。見えない物の色を揃えるのは、費用だけかかって効果がない作業です。
差し色を入れるなら植物が扱いやすいです。機械の直線と無彩色ばかりの中に有機的な形が1つ入ると、視線がそこで止まって全体の情報量が下がって見えます。土を使わないタイプなら水やりの頻度も落ちます。選び方はデスクに置く観葉植物に書きました。置くのは1つまでです。 2つ以上になると、今度は物の数の話に戻ります。
③ 高さを揃える、あるいは意図して段差を作る
色の次は高さです。ここでの目標は「全部を同じ高さにする」ことではありません。バラバラな高さを2水準に整理することです。
最も手早いのは、モニターの下に一段作る方法です。
山崎実業引き出し付きモニター台 タワー
台を1つ置くと、机上の物の天面が「机の高さ」と「台の高さ」の2種類に整理されます。加えて、天板に散っていた小物を引き出しに落とせるので、物の数を減らさずに、見える数だけを減らせます。 付属のマグネット式ケーブルホルダーで、モニター周りの線を台の裏に寄せることもできます。
ここが良い
- モニターの下に一段作ることで、机上の物の天面高さが「机」と「台」の2水準に整理される
- 天板に散っていた小物を引き出しに落とせるので、物の数を減らさずに見える数だけ減らせる
- 付属のマグネット式ケーブルホルダーで、モニター周りのケーブルを台の裏に寄せられる
- 置くだけで設置でき、天板にネジ穴もクランプ跡も残らない
ここは惜しい
- 幅50cm・重量約4.8kgを机上に常設するため、奥行きの浅い机では作業面がかなり削られる
- 高さ12.8cmぶんモニターが上がるので、モニターアーム運用の机とは役割が重なる
- 引き出しの耐荷重1.5kgは天板側に荷重がかかった状態が前提で、モニターを載せない使い方は想定外
弱点は占有面積です。幅50cm・重量約4.8kgを机上に常設するので、奥行きの浅い机では作業面がかなり削られます。
そしてモニターアームを使っているなら、この製品は要りません。 アームは画面を浮かせて机上を空ける道具、台は画面を上げつつ下に一段作る道具で、役割が重なります。アーム派の人は、キーボードやスピーカーなど残った機器の天面を見比べて、低いものを小さなトレーで1水準に寄せる形になります。モニター台そのものを比べるならモニター台の比較にまとめてあります。
④ 光源を1つ足す
ここまでやっても平坦に見えるなら、原因は照明です。天井のシーリングライト1灯だけの部屋は、机の上に影ができず、物の輪郭がぼやけます。
光源を1つ足すと、机の上に明暗がついて奥行きが出ます。ただし机上にスタンドライトを置くと、今度は物が1つ増えます。ここで効くのが、モニター上端に載せるタイプです。
BenQScreenBar Halo 2
設置面積がゼロなので、光源を足しても机上の物の数が増えません。この記事の文脈では、この一点が決定的です。背面照明で画面と壁の明暗差をならせるため、暗い部屋でも机まわりだけが白く浮いて見えることもありません。
色温度2700〜6500Kをリモコンで変えられるので、昼は白寄り、夜は電球色寄りと、部屋全体の色味に合わせられます。公称照度は中心500ルクス、演色性はRf>96とメーカーが公表しています。
ここが良い
- モニター上端に載せるので机上の設置面積がゼロで、光源を足しても物の数が増えて見えない
- 背面照明で画面と壁の明暗差をならせるため、暗い部屋でも机まわりだけが浮いて見えない
- 色温度2700〜6500Kを手元のリモコンで変えられ、昼と夜で部屋全体の色味を揃えられる
- 対応厚み0.43〜6cmと広く、曲面モニターにも公称で対応する
ここは惜しい
- ダークグレー1色のみで、白で統一した机では本体の色が浮く
- モニターライトとしては価格帯が高く、まず方式を試したいだけの人には過剰
- リモコンが机上に1つ増えるので、置き場所を決めないと「物が1個増えた」状態になる
弱点は3つあります。本体はダークグレー1色なので、白で統一した机では本体が浮きます。モニターライトとしては価格帯が高く、まず方式を試したいだけなら過剰です。そしてリモコンが机上に1つ増えるので、置き場所を決めないと「物が1個増えた」状態になります。
モニター上端型から机上に置くスタンド型まで含めた選び方は、デスクライトの比較にまとめました。
5つの道具を横並びで比べる
| 項目 | イチオシ山崎実業デスク下 ケーブル&ルーター収納ラック スマート | エレコムEKC-BOX002WH | サンワダイレクト200-CA026 | 山崎実業引き出し付きモニター台 タワー | BenQScreenBar Halo 2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.4/5 | 4/5 | 4.2/5 | 4.3/5 | 4.8/5 |
| 外寸 | 約W40×D11.5×H43cm | — | — | 約W50×D24〜41×H12.8cm | — |
| 上段内寸 | 約W40×D10.5×H20.5cm | — | — | — | — |
| 下段内寸 | 約W40×D7.8×H10.8cm | — | — | — | — |
| 耐荷重 | 全体約3kg(フック1つあたり約250g) | — | — | — | — |
| 対応天板厚 | 5cm以内 | — | — | — | — |
| 重量 | 約1600g | — | 約20g(1個あたり) | 約4780g | — |
| 材質 | スチール(粉体塗装) | 難燃性プラスチック(難燃性能 UL94 V-0) | シリコン | スチール(粉体塗装) | — |
| 取り付け方式 | クランプ式(天板を挟んでネジで固定) | 置くだけ | — | 置くだけ(天板への固定不要) | — |
| カラー | ホワイト・ブラックの2色 | ホワイト(ブラックのEKC-BOX002BKもあり) | グレー/ライトグレー | ホワイト・ブラックの2色 | ダークグレー |
| 品番 | 5461(ホワイト)/5462(ブラック) | — | — | 10188 | — |
| 外形寸法 | — | W250×D160×H139.5mm | — | — | — |
| 質量 | — | 約610g | — | — | — |
| 収納可能な電源タップ | — | 4個口タイプ | — | — | — |
| 対応するタップのケーブル長 | — | 230mmまで | — | — | — |
| ケーブル取り出し口 | — | 側面スリット(左右どちらからでも出せる) | — | — | — |
| 天面のケーブルホール | — | 2箇所 | — | — | — |
| 底面 | — | 通気穴あり | — | — | — |
| サイズ | — | — | W98×D24×H17mm | — | — |
| 入数 | — | — | 2個(グレー×1、ライトグレー×1) | — | — |
| 固定できるケーブル本数 | — | — | 1個あたり4本(2個で合計8本) | — | — |
| 対応ケーブル径 | — | — | 約5mm以下 | — | — |
| 固定方法 | — | — | 両面テープ(壁面固定にも対応) | — | — |
| 生産地 | — | — | 台湾 | — | — |
| 引き出し内寸 | — | — | — | 約W49×D21.5×H6.5cm(開口時最大D17cm) | — |
| 天板耐荷重 | — | — | — | 10kg | — |
| 引き出し耐荷重 | — | — | — | 1.5kg | — |
| 付属品 | — | — | — | マグネット式ケーブルホルダー2個 | — |
| 公称照度 | — | — | — | — | 中心 500ルクス(フロントライト) |
| 色温度 | — | — | — | — | 2700〜6500K |
| 演色性 | — | — | — | — | Rf>96(フルスペクトラムLED) |
| 給電 | — | — | — | — | USB Type-C(5V/最大3A) |
| 対応モニター厚み | — | — | — | — | 0.43〜6cm |
| 曲面対応 | — | — | — | — | 1000R〜1800R |
| 操作 | — | — | — | — | 充電式の無線リモコン |
| 背面照明 | — | — | — | — | あり(3ゾーン) |
| 設置面積 | — | — | — | — | 0cm2(モニター上端に載せる) |
| こんな人に | ルーターと電源タップごと視界から消して、床に降ろす本数を一気に減らしたい人 | 床やデスク脇に転がっている電源タップを、いちばん安く白一色に隠したい人 | 隠しきれずに天板に残る数本を、机の縁で一列に揃えたい人 | 机上の高さのばらつきを1段で揃え、小物をまとめて天面から消したい人 | 天井照明だけの部屋に、机の上を占有しない光源を1つ足したい人 |
| 購入先 |
評価軸は「見た目への効き/色の合わせやすさ/設置の手軽さ/省スペース性/コスパ」の5項目・5点満点で統一しています。性格の違う5製品を同じ表に並べるため、「隠せる量」ではなく「見た目への効き」を軸にしました。
よくある失敗も並べておきます。
小物から買う。 ケーブルが5本走っている机にトレーを足しても、色が1つ増えるだけです。順序を守ってください。
全部を1つのブランドで揃えようとする。 揃うのは色であって、ブランドではありません。白いエレコムのボックスと白い山崎実業のラックは、並べても違和感が出ません。
収納を増やして物を増やす。 収納が増えると、そこに入れる物が増えます。引き出しは「いまある小物を落とす場所」であって、新しい物を置く場所ではありません。
照明から始める。 光を足すと、それまで暗くて見えなかったケーブルとホコリが見えるようになります。④を最後に置いているのはこのためです。
机そのものや椅子から組み立てている途中なら、デスク環境を一から組み立てる手順を先に読んでください。順序と予算配分をまとめてあります。
まとめ
- 見えているケーブルの色と、机上の高さのばらつきを見る — 買い物はその後
- ケーブルを消す — 床のルーターと電源タップを箱かラックへ。ここが最も効く
- 色を3色以内に絞る — 天板・機器・差し色。新しく買う物はこの3色から選ぶ
- 高さを2水準に整理する — モニター台で一段作る。アーム派は不要
- 光源を1つ足す — 机上を占有しない方式なら、物の数が増えない
新しい物を買うより、いま見えている物を減らすほうが効きます。 ①だけで印象は大きく変わるので、まずケーブルから手を付けてください。



