デスクの配線整理のやり方
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結論から書きます。デスクの配線整理の原則は「床に降ろすケーブルを1本にする」ことです。 これが達成できていれば、多少束ね方が雑でも実用上は困りません。
そして整理を始める前にやるべきことがあります。本数を減らせないか考えることです。隠す工夫をどれだけ重ねても、10本のケーブルは10本のままです。
散らかる原因は「本数」ではなく「経路」
配線が汚く見える最大の理由は、机の上から床まで、ケーブルがバラバラの経路で降りていることです。
モニターの電源が右後ろから、PCの電源が左後ろから、充電ケーブルが手前から。それぞれが別々に床のタップへ向かうので、机の下がケーブルの網になります。
これを解決する考え方はひとつです。机の上に電源の起点を作る。天板裏に電源タップを固定し、机上のすべての機器をそこへ繋ぐ。そして床へ降ろすのはタップの電源ケーブル1本だけにします。
この形になると、掃除機が普通にかけられます。机の位置を少し動かすのも簡単になります。見た目の問題以上に、日常の運用が楽になるのが本質です。
手順(この順番でやってください)
1. 全部抜いて、本数を数える
面倒でも一度全部抜いてください。いま何本あるのか把握していない状態で整理を始めると、必ず途中でやり直しになります。
抜いた時点で「これ何のケーブルだっけ」というものが2〜3本出てくるはずです。使っていない機器のケーブルが残っているケースは非常に多いです。
2. 減らせる本数を減らす
ここがいちばん効きます。整理する前に、そもそも減らせないか考えてください。
- ノートPC周りをUSB-Cハブモニターで1本化する — 電源・映像・USB・LANが1本にまとまります。4本が1本になるので効果は最大です
- 周辺機器をワイヤレスにする — キーボードとマウスをワイヤレスにするだけで2本減ります
- 充電ケーブルを1本の多ポート充電器に集約する — スマホ、イヤホン、その他で3本挿さっているなら1つにまとめられます
USB-Cハブモニターの選び方はUSB-Cハブモニターを4軸で順位付けした記事にまとめました。配線整理の観点では、これが単体で最も効く投資です。
3. 電源タップを天板裏に固定する
減らしたうえで、残った機器の電源をまとめる起点を作ります。
固定方法は3つあります。マグネット式(スチール脚やケーブルトレーに貼る)、ネジ止め(天板裏に直接)、面ファスナー(貼って剥がせる)。賃貸で加工したくないなら面ファスナーかマグネットです。
エレコムマグネット付き電源タップ
口数は4〜6口が扱いやすいです。多いほど良さそうに見えますが、口数が多いモデルは本体が長く、ケーブルトレーに収まらないことがあります。
4. ケーブルトレーを付ける
天板裏にケーブルと電源タップをまとめて収める受け皿です。クランプ式なら天板に穴を開けずに設置できます。
サンワサプライクランプ式ケーブルトレー
注意点は2つ。天板の厚みが対応範囲内か確認することと、大きめのACアダプタが入るかを見ておくことです。ノートPCの電源アダプタは意外と大きく、トレーに収まらないことがあります。
5. 床へ降ろす1本を決める
タップの電源ケーブルを、床のコンセントまで最短で降ろします。降ろす場所は机の脚に沿わせるのが基本で、脚に沿わせればケーブルが宙に浮かず、掃除の邪魔になりません。
6. 最後に束ねる
ここまで来てから束ねます。先に束ねると、必ずやり直しになります。
エレコム面ファスナー式結束テープ
束ね方にもコツがあります。全部を1本の太い束にしないでください。 用途ごとに2〜3束に分けます。
- 常設で動かさないもの — モニター、照明、スピーカー
- 抜き差しするもの — ノートPC、充電ケーブル
この2つを分けるだけで、日常の抜き差しで束をほどく必要がなくなります。
昇降デスクの場合の追加ルール
昇降デスクを使っているなら、ここを外すと昇降しなくなります。
机が上下するので、床までのケーブルに余裕がないと上げたときに引っ張られます。対策は、天板裏で一度たわみを作ってから床へ降ろすことです。ケーブルをぴんと張った状態で固定してはいけません。
作業が終わったら、必ず最大高まで上げて確認してください。どこかが引っ張られていないか、コネクタに無理な力がかかっていないかを目で見ます。ここを省略すると、後日いちばん上げたときに何かが抜けます。
モニターアームを併用している場合は、可動域が二重になります。アームを一番手前まで引き出した状態でも余裕があるかを確認してください。昇降デスク側の選び方は昇降デスクを4軸で順位付けした記事にまとめています。
よくある失敗
見た目から入る。 ケーブルの色を揃えたりスリーブで覆ったりする前に、経路と本数を整えてください。順序が逆だと、きれいに覆った束を組み替えることになります。
掃除のことを考えていない。 床にタップが残っていると、そこだけ掃除しなくなります。ホコリが溜まったコンセント周りは発火リスクの観点でも避けたいところです。掃除機が机の下を素通りできるかを、整理の完了条件にしてください。
一度で完璧にしようとする。 機器は増えます。完璧に固めるより、組み替えやすい状態を目指すほうが長持ちします。面ファスナーを勧めるのはこのためです。
時間を見誤る。 一度全部やり直す場合、2〜3時間は見ておいてください。中途半端な時間に始めると、机が使えない状態で中断することになります。
まとめ
順序は次のとおりです。
- 全部抜いて本数を数える — 使っていないケーブルが必ず出てきます
- 減らせる本数を減らす — USB-Cハブモニターとワイヤレス化が効きます
- 電源タップを天板裏に固定する — 机の上に電源の起点を作る
- ケーブルトレーを付ける — 天板厚とACアダプタのサイズを確認
- 床へ降ろすのは1本だけ — 脚に沿わせる
- 最後に、面ファスナーで用途ごとに束ねる — 結束バンドは使わない
完了の判定は簡単です。机の下に掃除機をかけられるか。 これができていれば整理は成功しています。
配線は机・椅子・モニターがすべて決まった後に手を付ける工程です。まだ環境全体を組み立てている途中なら、順序と予算配分をまとめたデスク環境を一から組み立てる手順の記事を先に見てください。モニターの設置方法によっても配線量は変わるので、モニターアームを4軸で順位付けした記事も併せてどうぞ。