2台目のモニターの選び方
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目次
結論から書きます。2台目は1台目と同じ機種を買うのが最も失敗しません。 ただし本質は型番ではなく、縦の解像度(ピクセル数)を揃えることです。ここさえ合っていれば、サイズが違っても、片方を縦置きにしても実害はほとんど出ません。
なぜ「縦の解像度」なのか
2画面環境でいちばん多い動作は、ウィンドウを片方からもう片方へ動かすことです。ブラウザを右に投げる、資料を左に寄せる。1日に何十回も繰り返します。
このとき解像度が違うと、移動した瞬間に文字とUIの大きさが変わります。 ブラウザなら1行に入る文字数が変わり、表計算なら見えていた列が消えます。窓の大きさそのものが飛ぶこともあります。
原因はスケーリングです。Windowsは画面の細かさに合わせて表示倍率を掛けていて、24型フルHDなら100%、27型4Kなら150%前後が標準の設定になります。倍率が違う画面をまたぐと、アプリは表示をその場で作り直す必要があり、ここでズレが出ます。
ディスプレイごとの倍率は「効くアプリ」と「効かないアプリ」がある
Windowsはディスプレイごとに倍率を変えられます。1台目を150%、2台目を100%にする、といった設定が可能です。だから「解像度が違っても倍率で合わせればいい」と思えます。
ところが、この切り替えにすべてのアプリが追従するわけではありません。 対応していないアプリは、片方の画面では正しく表示され、もう片方では文字がぼやけたり、ウィンドウの枠とコンテンツの大きさが噛み合わなくなったりします。古い業務アプリや、独自にウィンドウを描いているツールで起きやすい現象です。
さらに厄介なのは、倍率を合わせにいくと今度は解像感が落ちることです。125%や150%といった非整数倍の拡大は、ピクセルを引き伸ばす処理になるため、細い線や小さな文字の輪郭が甘くなります。「片方に合わせるとぼやける、合わせないとサイズが変わる」という板挟みが、解像度違いの2画面の正体です。
揃えるのは「縦」だけでいい
ここで実利的な線引きをします。揃える必要があるのは縦のピクセル数だけです。
Windowsのスケーリング倍率は、画面の縦横比ではなく画素の細かさに対して設定されます。そして横に並べた2画面でウィンドウを行き来させるとき、レイアウトの基準になるのは縦方向です。縦が同じなら、ウィンドウを最大化したときの高さが揃い、行数も変わりません。
- 1080p同士 — 24型フルHD + 24型フルHD
- 1440p同士 — 27型WQHD + 23.8型WQHD(サイズが違ってもよい)
- 2160p同士 — 27型4K + 27型4K
この3グループの内側で選べば、スケーリングの問題はほぼ起きません。逆にフルHDとWQHDを混ぜる、WQHDと4Kを混ぜるのは避けてください。
サイズは変えていい。縦置きにするならなおさら
「同じものを買え」と言われると、サイズまで同じにしなければいけない気がします。そこは自由です。
23.8型WQHDと27型WQHDは、どちらも2560×1440です。ピクセル数が同じなので、同じ倍率のまま両方を使えます。 ドットピッチが違うぶん、見かけの文字の大きさは画面サイズなりに変わりますが、これは設置距離や角度で吸収できる差です。ウィンドウを移動した瞬間にレイアウトが組み直される、あの引っかかりとは質が違います。
サイズを変える自由があると、置き方の選択肢が広がります。
- 2台目を小さくして机の端に寄せる — 幅120cm以下の机でも2画面が成立する
- 2台目を縦置きにする — 資料・ログ・チャットを縦に積む
とくに縦置きは、2台目の使い道としてよく噛み合います。メイン画面に作業、サブ画面に参照。縦にすると1画面に入る行数が増えるので、PDFやコードを追う用途では横置きより効率が上がります。縦置きの向き不向きはモニターの縦置きにまとめました。
配置そのものの決め方 — 左右対称にしない、正面をどちらにするか — はデュアルモニターの配置で扱っています。2台目を買う前に読んでおくと、机の上のどこに置くかが先に決まります。
買う前に確認する3つ
解像度を決めたら、次はこの3点です。どれも買ってからでは直せません。
1. PC側の映像出力に空きがあるか
いちばん見落とされるのがここです。1台目をつないだ時点で、PCの映像出力は1つ埋まっています。
- HDMIとDisplayPortが1つずつ — 1台目でHDMIを使っているならDPが空いている
- USB Type-Cしかない — その端子がDP Alt Mode対応かを仕様表で確認。充電専用のType-Cでは映像が出ない
- 空きがない — DisplayPortのデイジーチェーン(MST)対応モニターを選ぶか、ドッキングステーションを挟む
デイジーチェーンは、1台目のDP出力から2台目へ数珠つなぎにする方式です。この記事で挙げたなかでは ProLite XB2497HSN-B1J が対応していて、メーカー公表で最大4画面まで組めます。PC側の出力が1つしかない環境の逃げ道になります。ただしPCとOSの側も対応している必要があるので、事前確認は必須です。
2. スタンドの高さが揃うか
2台の画面の上端がずれていると、視線が左右に動くたびに上下にも振られます。これは首の疲れに直結します。
昇降幅は機種でかなり違います。ProLite XB2497HSN-B1J・ProLite XUB2492QSU-B1A・JN-IPS27Q3-HSP が150mm、LCD-CU271AB-F が120mm、そして 24E2N2100/11 は**昇降なし(チルトのみ)**です。
アームで解決する場合の選び方はモニターアームのおすすめを見てください。VESA 100×100mm対応であれば、この記事の5機種はいずれも載せられます。
3. リフレッシュレートの差
解像度ほど致命的ではありませんが、差が大きいと気になります。マウスカーソルを画面間で動かしたときに、滑らかさが切り替わるからです。
4Kモニターは60Hz止まりの機種が多く、この記事の LCD-CU271AB-F も4K時60Hzです。対してWQHDやフルHDの機種は100〜120Hzが標準的になってきました。1台目が144Hzのゲーミングモニターで、2台目に4K60Hzを持ってくると、ここで段差ができます。
作業用途なら実害は小さい部分です。ただし「なんとなく違和感がある」の正体がこれであることは多いので、知っておく価値はあります。
1台目のクラス別・2台目の答え
ここからは具体的な機種です。選び方は「1台目が何か」で決まります。 順位ではなく、1台目のクラスごとの答えとして読んでください。
評価は「表示品質/接続性/スタンド調整/価格の手頃さ/2台目適性」の5項目・5点満点で統一しています。編集判断の点数で、実機の計測値ではありません。
1台目が24型フルHD — 本命
iiyama
ProLite XB2497HSN-B1J
総合評価4.4/5
評価
- 表示品質
- 3.8/5
- 接続性
- 5/5
- スタンド調整
- 4.8/5
- 価格の手頃さ
- 4.2/5
- 2台目適性
- 4.8/5
こんな人に1台目が24型フルHDで、ノートPCをケーブル1本でつなぎ替えながら2台目を足したい人
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
1080p同士で揃えるなら、これが最も無難です。
23.8型フルHDで、1台目が同じクラスなら縦1080pがそのまま一致します。スケーリングを片側だけいじる必要がなく、ウィンドウを左右に投げても文字サイズが変わりません。
この機種を推す理由は接続性です。USB Type-C 1本で映像・最大65W給電・有線LAN・USBハブまで通ります。 2台目を足すとケーブルは確実に増えるので、ここを1本に畳めるのは効きます。ノートPCを毎日つなぎ替える運用なら差は大きい。
前述のデイジーチェーン対応も、PC側の出力が足りない環境では決め手になります。可動域も高さ150mm・ピボット90度・スイベル±60度と広く、1台目の高さに合わせやすい。
ここが良い
- 1台目も24型フルHDなら、縦1080pをそのまま揃えられる。ウィンドウを左右に動かしても文字サイズが変わらず、Windowsのスケーリングを片側だけ変える必要がない
- USB Type-C 1本で映像・最大65W給電・有線LAN・USBハブをまかなえる仕様で、2台目を足したときに増えがちなケーブルの本数を抑えられる
- DisplayPort出力によるデイジーチェーン(MST)に対応し、メーカー公表では最大4画面構成まで組める。PC側の映像出力端子が1つしか空いていない場合の逃げ道になる
- 高さ150mm・ピボット90度・スイベル±60度と可動域が広く、1台目のスタンド高に画面の上端を合わせやすい
ここは惜しい
- 23.8型でフルHDなので、1台目がWQHDや4Kだと解像度が合わない。この機種を2台目に選べるのは「1台目もフルHD」の人に限られる
- デイジーチェーンやUSB-Cドック機能はPC側の対応状況に依存し、環境によっては単なるHDMI/DP接続に落ちる。つなぐ前にPCのUSB-CがDP Alt Mode対応かを確認する必要がある
- フルHDの24型は文字が大きく見える代わりに一画面あたりの情報量が少ない。表計算やコード編集をメインで置く画面としては物足りなくなりやすい
向かないのは、1台目がWQHDや4Kの人です。 性能が良さそうだからと選ぶと、解像度が食い違って毎日の引っかかりを買うことになります。またフルHDの24型は一画面あたりの情報量が少ないので、表計算やコード編集を主に置く画面としては物足りなくなりやすい。24型全体の選択肢は24インチモニターのおすすめにまとめています。
1台目が24型フルHDで、予算を最小限にしたい
PHILIPS
24E2N2100/11
総合評価3.9/5
評価
- 表示品質
- 3.6/5
- 接続性
- 2.5/5
- スタンド調整
- 1.5/5
- 価格の手頃さ
- 5/5
- 2台目適性
- 3.2/5
こんな人に1台目が24型フルHDで、2台目にかける予算を最小限にしたい人(高さ調整はアーム前提)
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
「解像度を揃える」という一点だけを満たす選択肢です。
同じ1920×1080を最小の出費で足せます。IPSパネルで視野角178度あるので、斜めから見る位置に置く2台目としては理にかなっています。メーカー公表で5年保証、スタンド込み約2.46kgと軽く、VESA対応。
ここが良い
- 1台目が24型フルHDのときに、同じ1920×1080を最小の出費で足せる。解像度を揃えるという一点だけを満たすなら、これで足りるケースは多い
- IPSパネルで上下左右178度の視野角。2台目は斜めから見る位置に置くことが多いため、視野角の広さは実利になる
- メーカー公表で5年間のフル保証。価格帯を考えると保証期間は長い部類で、サブ機として長期間使う前提と噛み合う
- スタンド込みで約2.46kgと軽く、VESA 100×100mm対応。モニターアームに載せる前提なら扱いやすい
ここは惜しい
- スタンドはチルトのみで高さ調整もピボットもできない。1台目が昇降スタンドだと画面の高さが揃わず、目線が上下に振られる。モニターアームか台で補正する前提の機種
- 映像入力がHDMI 1.4とD-Subのみ。DisplayPortもUSB Type-Cもなく、PC側の空き端子がHDMIでない場合は変換が必要になる
- スピーカーもUSBハブも持たない。2台目に音声や周辺機器を担わせる使い方はできない
- 1台目がWQHDや4Kの人がこれを足すと、解像度違いによる文字サイズの食い違いが毎日起きる。安さだけで選ぶと後悔の典型例になる
ただしスタンドはチルトのみです。 高さ調整もピボットもできません。1台目が昇降スタンドなら画面の上端は揃わず、目線が上下に振られます。この機種を選ぶなら、モニターアームか台で補正する前提で考えてください。
映像入力もHDMI 1.4とD-Subだけです。DisplayPortもUSB Type-Cもないので、PC側の空き端子がHDMIでなければ変換が要ります。スピーカーもUSBハブもありません。削るところを削って価格を取った機種だと理解したうえで選べば、2台目としては成立します。
1台目が27型WQHD — 出費を抑えて揃える
JAPANNEXT
JN-IPS27Q3-HSP
総合評価4.1/5
評価
- 表示品質
- 4/5
- 接続性
- 3/5
- スタンド調整
- 4.5/5
- 価格の手頃さ
- 4.6/5
- 2台目適性
- 4/5
こんな人に1台目が27型WQHDで、2台目は表示を揃えつつ出費を抑えたい人
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
27型WQHDは、いま最も普及した組み合わせです。
1台目が27型WQHDなら、型番が違っても縦1440pが揃います。この機種は昇降スタンド(最大150mm)とピボットを備えていて、この価格帯で高さ調整ができる意味は大きい。安価な2台目でいちばん困るのが「スタンドが固定で目線が合わない」ことなので、ここを押さえているのは評価できます。
メーカー公表でsRGBカバー率99%。1台目と並べたときの色味の差が出にくく、写真やスライドを左右に流しても違和感が小さい構成です。狭額縁で、2台並べたときの中央の黒帯も目立ちにくい。
ここが良い
- 27型WQHDという最も普及した組み合わせを、昇降スタンドとピボット付きで安く足せる。1台目が27型WQHDなら型番が違っても縦1440pが揃うため、スケーリングを片側だけいじる必要がない
- 高さ最大150mmの昇降に対応する。安価な2台目でいちばん困るのが「スタンドが固定で目線が合わない」ことなので、この価格帯で昇降できる意味は大きい
- メーカー公表でsRGBカバー率99%。1台目と並べたときの色味の差が出にくく、写真やスライドを左右に流しても違和感が小さい
- フレームレスに近い狭額縁設計で、2台を並べたときの中央の黒帯が目立ちにくい
ここは惜しい
- スピーカーを内蔵しない。2台目をサブの音声出力に使う想定なら、別途スピーカーかヘッドセットが必要になる
- USB Type-Cの映像入力に非対応で、USBハブも給電用の1ポートのみ。ドック的な使い方はできない
- 保証は2年で、国内メーカーの3〜5年保証と比べると短い。長く使う前提なら保証の差を価格差と合わせて見る必要がある
スピーカーは非搭載です。 2台目をサブの音声出力に使うつもりなら、別途スピーカーかヘッドセットが必要になります。USB Type-Cの映像入力にも非対応で、ハブも給電用の1ポートのみ。保証2年は国内メーカーの3〜5年と比べると短いので、価格差と合わせて判断してください。
1台目が27型WQHDで、2台目は縦置きにしたい
iiyama
ProLite XUB2492QSU-B1A
総合評価4.3/5
評価
- 表示品質
- 4.4/5
- 接続性
- 3.5/5
- スタンド調整
- 4.8/5
- 価格の手頃さ
- 3.8/5
- 2台目適性
- 4.4/5
こんな人に1台目が23.8〜24型のWQHDで、2台目を縦置きにして資料やチャットを積みたい人
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
この記事の主張がそのまま形になった1台です。
23.8型でWQHD。27型WQHDとサイズは違うのに縦1440pは同じなので、1台目が27型WQHDでも解像度は揃います。そしてピボット90度に対応するので、縦置きにすれば1440×2560として使えます。
サイズを小さくすることで、机の幅に余裕がない環境でも2台目が入ります。縦にしたときの横幅は約30cmで、資料・ログ・チャットを積む用途にちょうど収まる大きさです。高さ150mmの昇降とスイベル±60度もあり、1台目との高さ合わせがしやすい。メーカー公表で製品登録により保証を5年まで延長できます。
ここが良い
- 23.8型でWQHD(2560×1440)のため、27型WQHDと縦のピクセル数が同じ1440pになる。1台目が27型WQHDでも縦解像度を揃えられ、ウィンドウを移動したときの文字サイズのズレが起きにくい
- ピボット90度に対応し、縦置きにすると1440×2560として使える。縦長の資料・ログ・チャットを2台目に寄せる用途では、サイズ違いでも実害が出にくい
- 高さ150mmの昇降とスイベル±60度を備え、1台目と画面の上端を揃える調整がしやすい
- メーカー公表で製品登録により保証を5年まで延長できる。2台目は使用時間が長くなりがちなので保証期間の差は効いてくる
ここは惜しい
- USB Type-Cでの映像入力・給電に対応しない。ノートPCをケーブル1本でつなぐ運用には向かず、HDMIまたはDisplayPortでの接続が前提になる
- 23.8型でWQHDはドットピッチが細かく、100%表示だと文字が小さい。Windows側で125%前後のスケーリングを前提に考える必要がある
- 1台目が24型フルHDの場合、この機種を足すと解像度が食い違う。安いからという理由で選ぶ機種ではない
USB Type-Cでの映像入力・給電には対応しません。 ノートPCをケーブル1本でという運用は組めず、HDMIかDisplayPortでの接続になります。また23.8型でWQHDはドットピッチが細かいので、100%表示だと文字が小さい。Windows側で125%前後を掛ける前提で考えてください。
そして当然ですが、1台目が24型フルHDならこの機種は選べません。 安いからという理由で解像度をまたぐと、この記事の最初に書いた問題がそのまま起きます。
1台目が27型4K — 揃えるコストは高い
アイ・オー・データ機器
LCD-CU271AB-F
総合評価4.4/5
評価
- 表示品質
- 4.8/5
- 接続性
- 4.5/5
- スタンド調整
- 4.3/5
- 価格の手頃さ
- 2.8/5
- 2台目適性
- 4.2/5
こんな人に1台目が27型4Kで、2台目も同じ4Kで揃えて長期保証を重視したい人
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
4Kで揃えるのがいちばん出費の大きい選択です。
27型4Kで、1台目が同じなら縦2160pが一致します。4Kは150%前後のスケーリングで使うことが多く、ここが片側だけ違うとウィンドウ移動のたびに文字サイズが変わるので、揃える価値は他のクラスより高い。
USB Type-Cで映像入力と最大65W給電に対応するので、ノートPCを2台目側につないで1台目へ映像を回す構成も組めます。メーカー公表で5年保証(パネル・バックライトを含む)。2台構成にすると1台あたりの稼働時間が延びるので、保証年数の長さは実質的な安心材料になります。
ここが良い
- 1台目が27型4Kなら、縦2160pをそのまま揃えられる。4Kは150%前後のスケーリングで使うことが多く、ここが片側だけ違うとウィンドウ移動のたびに文字サイズが変わってしまう
- USB Type-Cで映像入力と最大65Wの給電に対応し、ノートPCを2台目側につないで1台目へ映像を分配する構成が組みやすい
- メーカー公表で5年保証(パネル・バックライトを含む)。2台構成にすると1台あたりの稼働時間が延びるため、保証年数の長さは実質的な安心材料になる
- 高さ120mm・ピボット±90度・スイベル±45度に対応し、1台目の隣に置いたときの高さ合わせと角度調整ができる
ここは惜しい
- リフレッシュレートは4K時60Hzまで。1台目が120Hz以上のモニターだと、画面間でスクロールの滑らかさが変わって違和感が出る
- 本体はスタンド込みで約6.9kgと重めで、耐荷重に余裕のないモニターアームには載せにくい。アーム運用を前提にするなら先に仕様を確認したい
- USBハブは2ポートで有線LANも持たない。ドック代わりに使うには物足りず、周辺機器が多い環境では別途USBハブが要る
- 5製品の中では価格帯が最も高い。1台目が4Kでない人が「良さそうだから」と選ぶと、解像度が揃わないうえに出費だけが増える
4K時60Hzが上限です。1台目が120Hz以上なら、画面間でスクロールの滑らかさが変わります。スタンド込み約6.9kgと重めなので、耐荷重に余裕のないアームには載せにくい。USBハブは2ポートで有線LANもなく、ドック代わりには物足りません。
そして5製品で最も高い価格帯です。 1台目が4Kでない人が「良さそうだから」と選ぶと、解像度が揃わないうえに出費だけが増えます。ここが最も避けたい買い方です。
5機種を横並びで比較する
| 項目 | イチオシiiyamaProLite XB2497HSN-B1J | iiyamaProLite XUB2492QSU-B1A | アイ・オー・データ機器LCD-CU271AB-F | JAPANNEXTJN-IPS27Q3-HSP | PHILIPS24E2N2100/11 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.4/5 | 4.3/5 | 4.4/5 | 4.1/5 | 3.9/5 |
| サイズ | 23.8型 | 23.8型 | 27型 | 27型 | 23.8型 |
| 解像度 | 1920×1080(フルHD) | 2560×1440(WQHD) | 3840×2160(4K UHD) | 2560×1440(WQHD) | 1920×1080(フルHD) |
| パネル | IPS方式(ノングレア) | IPS方式(ノングレア) | AAS方式(ノングレア) | IPS(ADS) | IPS |
| リフレッシュレート | 100Hz | 100Hz | 60Hz | 100Hz | 最大120Hz |
| 映像入力 | HDMI×1・DisplayPort×1・USB Type-C×1 | HDMI×1・DisplayPort×1 | HDMI×1・DisplayPort×1・USB Type-C×1 | HDMI 2.0×1・DisplayPort 1.2×1 | HDMI 1.4×1・D-Sub×1 |
| USB Type-C給電 | 最大65W | 非対応(USBハブ用のType-Cのみ) | 最大65W | 非対応 | 非対応 |
| USBハブ・LAN | USB×4(Type-A×2/Type-C×2)+有線LAN(1000BASE-T)×1 | USB Type-A×2・USB Type-C×1/LANポートなし | USB Type-A×2/LANポートなし | USB Type-A×1(給電のみ)/LANポートなし | なし |
| 高さ調整 | 150mm | 150mm | 120mm | 最大150mm | 非対応(チルト -5°〜20°のみ) |
| 縦回転(ピボット) | 左右90度に対応 | 90度に対応 | ±90度に対応 | 対応 | 非対応 |
| スピーカー | 2W×2 | 2W×2 | 2W×2 | なし | なし |
| VESA | 100×100mm | 100×100mm | 100×100mm | 100×100mm | 100×100mm |
| 保証 | 3年 | 3年(製品登録で5年) | 5年 | 2年 | 5年 |
| こんな人に | 1台目が24型フルHDで、ノートPCをケーブル1本でつなぎ替えながら2台目を足したい人 | 1台目が23.8〜24型のWQHDで、2台目を縦置きにして資料やチャットを積みたい人 | 1台目が27型4Kで、2台目も同じ4Kで揃えて長期保証を重視したい人 | 1台目が27型WQHDで、2台目は表示を揃えつつ出費を抑えたい人 | 1台目が24型フルHDで、2台目にかける予算を最小限にしたい人(高さ調整はアーム前提) |
| 購入先 |
1台目のクラスが決まっていれば、選択肢は実質1〜2機種に絞れます。表を上から見比べて悩む必要はありません。 手持ちの1台目の解像度を確認して、同じ行のものを選ぶ。それだけです。
安い2台目を足して後悔する典型
最後に、実際に起きやすい失敗を並べます。どれも「2台目だから安くていい」という発想から生まれます。
- 解像度が違う機種を足した — ウィンドウを動かすたびに文字サイズが変わる。倍率で合わせるとぼやける。毎日効いてくる
- スタンドが固定の機種を足した — 1台目と高さが揃わず、視線が上下に振られる。結局アームを買って総額が上がる
- 入力端子の空きを確認しなかった — つないでみたらPC側の出力が埋まっていた。変換アダプタやドックを買い足すことになる
- スピーカーやUSBハブが無いことに気づかなかった — 1台目にあった機能が2台目にはない。音声の出し先で迷う
- 1台目より格上を買ってしまった — 2台目のほうが綺麗になり、メインとサブが入れ替わる。1台目の買い替えまで誘発する
5番目は笑い話のようですが、実際によくあります。2台目は「1台目に合わせる」買い物です。ここを外して単体で良いものを選ぶと、環境全体がちぐはぐになります。
そもそも1台目から見直したい、あるいは1台目を買い替えて古いほうを2台目に回すという考え方もあります。その場合はモニターのおすすめから選び直したほうが早いこともあります。
まとめ
- 揃えるのは縦の解像度 — 1080p同士、1440p同士、2160p同士。型番は揃わなくてよい
- サイズは変えてよい — 23.8型WQHDと27型WQHDは縦1440pで一致する
- 縦置きにするならサイズを落とす選択が生きる — 机の幅にも余裕が出る
- PC側の映像出力の空きを先に確認 — USB Type-CはDP Alt Mode対応かどうか
- スタンドの昇降幅を確認 — 昇降なしを選ぶならアームか台が前提
- リフレッシュレートの差は解像度ほど致命的ではない — ただし段差は感じる
2台目で最も安い買い物は、1台目と同じ解像度を選ぶことです。 数千円安い機種を選んで毎日引っかかるより、揃えたほうが結果的に得をします。



