デュアルモニターの配置の決め方
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結論から書きます。デュアルモニターの配置で最初に決めるのは、どちらをメインにするかです。 そしてメインは必ず体の正面に置きます。
よくある失敗は、2枚を左右対称に並べることです。この配置だと**体の正面に来るのが「2枚の継ぎ目」**になり、作業中ずっと首をどちらかに向けることになります。以下、配置パターンごとに向き不向きを整理します。
配置を決める前に「メイン」を決める
デュアルモニターは、2枚を均等に使うことはほとんどありません。実際には8割の時間を見ている画面が1枚あり、もう1枚は参照用という使い方になります。
そこで最初にやるのは、自分がどちらをメインにするかを決めることです。決まれば配置は自動的に決まります。メインを正面、サブをどこに添えるか、という問題に還元されるからです。
4つの配置パターン
1. メイン正面 + サブ横(もっとも汎用的)
メインを体の正面に置き、サブを左右どちらかに添えます。サブは**内側に少し振る(ハの字)**と、視線を移したときに正対しやすくなります。
向いているのは、メインで作業しながらサブで資料・チャット・ログを見る使い方です。ほとんどの人はこれで足ります。迷ったらこの配置にしてください。
サブを置く側は、利き手やドアの位置ではなく視線を移す頻度で決めます。頻繁に見るなら近い側、たまにしか見ないなら遠い側で構いません。
2. メイン正面 + サブ縦置き(L字)
サブを90度回転させて縦にする配置です。コードやドキュメントを扱う人にはこれが効きます。
縦置きが効くのは、縦に長いものを見るときです。ソースコード、ログ、PDF、チャット、SNSのタイムライン。スクロール量が減るので、1画面で追える情報が増えます。
逆に効かないのは横に長いものです。スプレッドシート、動画編集のタイムライン、横長のスライド。ここで縦置きを使うと、かえって見づらくなります。
3. 上下配置(スタッキング)
机の幅が足りない場合の選択肢です。1本のポールで2画面を支えるので、幅120cm程度の机でも2画面化できます。
ただし注意点があります。上側の画面が高くなりすぎて、首が上を向く配置になりやすいことです。人間の目は上より下を見るほうが楽なので、この配置にするならメインを下、サブを上にして、上は参照専用と割り切ってください。常時見る画面を上に置くと確実に首を痛めます。
4. ウルトラワイド1枚に置き換える
配置の話をしておいて何ですが、そもそも2枚にしないという選択肢もあります。
ベゼルの継ぎ目がなくなり、ウィンドウを自由な幅で並べられます。首の移動量も減ります。一方で、縦の解像度は1枚ぶんしかないので、縦の情報量が欲しい人には向きません。
2枚とウルトラワイドのどちらが自分の作業に合うかは、4K27インチとウルトラワイド34インチを比較した記事で作業スタイル別に結論を出しています。
高さと角度の合わせ方
配置パターンが決まったら、次は高さです。ここを詰めないと配置の効果が出ません。
**基準は「画面の上端が目線とほぼ同じか、やや下」**です。上端が目線より高いと顎が上がり、首の後ろに負担がかかります。
そして2枚の高さを揃えてください。 高さがずれていると、視線を移すたびに首の角度が変わります。物理サイズの違うモニターを組み合わせる場合、この調整がスタンドだけでは難しいことがあります。
角度は、それぞれの画面に正対するように振るのが原則です。サブを真正面と同じ向きのまま横に置くと、斜めから見ることになって色や明るさが変わります。
横並びで2枚とも細かく詰めたいなら、独立して動くデュアルアームになります。
Ergotronエルゴトロン LX デュアル 横並びアーム
机の幅が足りず上下に積む場合は、スタッキングタイプです。前述のとおり、上を参照専用にする前提で選んでください。
Ergotronエルゴトロン LX デュアル スタッキング
OS側の設定で必ずやること
物理的な配置を整えても、OS側の設定がずれていると使い勝手が落ちます。
1. 論理配置を物理配置に合わせる — 左に置いたモニターがOS上で右に設定されていると、マウスが画面の端から反対側に抜けます。これは慣れでは解決しにくく、毎回小さなストレスになります。ディスプレイ設定の並び順を、実際の机の上の並びと同じにドラッグしてください。
2. 高さのオフセットも合わせる — ディスプレイ設定では、2枚の上下位置もドラッグで調整できます。物理的に高さがずれているなら、設定側も同じだけずらしておくと、マウスが画面をまたぐときの引っかかりがなくなります。
3. メイン画面を指定する — 新しいウィンドウやタスクバーが出る画面です。体の正面に置いたほうを指定してください。
4. スケーリングを揃える — 解像度の違う2枚を使う場合、スケーリング設定が異なるとウィンドウを移動したときにサイズが変わります。完全には解消できませんが、文字の物理サイズが近くなるように調整しておくと違和感が減ります。
2枚目に何を買うか
これから2枚目を買うなら、同じモデルをもう1枚がいちばん楽です。解像度もスケーリングも物理サイズも揃うので、上で挙げた面倒がすべて消えます。
予算の都合で違うものになる場合、優先して揃えるのは解像度です。物理サイズが多少違っても、解像度とスケーリングが揃っていればウィンドウの移動で困りません。逆にサイズだけ揃えて解像度が違うと、文字サイズが揃わず気持ち悪さが残ります。
また2枚接続する場合、ノートPC側が2画面出力に対応しているかの確認が要ります。USB-Cハブモニターを使う場合は、モニター側のデイジーチェーン対応や、給電W数が2画面ぶんの構成で足りるかも見ておいてください。このあたりはUSB-Cハブモニターを4軸で順位付けした記事に給電の考え方をまとめています。
まとめ
順序は次のとおりです。
- どちらをメインにするか決める — 8割の時間を見るほうがメインです
- メインを体の正面に置く — 左右対称にしない
- サブの置き方を作業内容で選ぶ — 縦に長いものなら縦置き、机が狭いなら上下
- 高さを揃え、それぞれに正対するよう角度を振る — アームがあると詰めやすい
- OS側の論理配置を物理配置に合わせる — マウスが変な方向に抜けないように
配置は無料で変えられます。モニターを買い足す前に、いまの1枚の高さと距離が適正かを先に確認してください。1枚目が低すぎるまま2枚目を足すと、負担が2倍になるだけです。机全体の組み立て順はデスク環境を一から組み立てる手順をまとめた記事にまとめています。