USBハブのおすすめと選び方
公開日
この記事の結論
- 1
USB-3H703BKN
★ 4.4
デスクに据え置きで、外付けHDDやプリンターを含む多数のUSB機器をまとめて挿しっぱなしにしたい人
- 2
USB-10TC13SV
★ 4.3
USB-C搭載のノートPCから、10Gbps対応のポータブルSSDを含むUSB-A機器を増やしたい人
- 3
U3HS-A420SBK
★ 4.0
外付けHDDを安定させたいが、7ポート級の大きなハブは置きたくない人
- 4
U3HC-A429BBK
★ 3.9
USB-Cしかないノートに、マウスやキーボードなどのUSB-A機器を最小コストでつなぎたい人
- 5
BSH4U120U3BK
★ 3.7
マウス・キーボード・USBメモリ程度を挿すだけで、とにかく安く小さく済ませたい人
各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

目次
結論から書きます。映像出力もPD給電も要らないなら、USBハブは「セルフパワーかバスパワーか」だけで9割決まります。 バスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブをつなぐならACアダプタ付きのセルフパワー、マウス・キーボード・USBメモリ程度ならバスパワーで足ります。
ここを外すと、認識したりしなかったりする不安定さを買うことになります。
買う前に — ハブが要らない3つのケース
先に、お金をかけずに済む可能性を潰しておきます。
1. PC本体の空きポートを数え直す
デスクトップPCなら背面に4〜8ポートあることが多く、実際には「手前が足りない」だけという場合があります。背面が空いているなら、必要なのはハブではなく次の延長ケーブルです。
2. USB延長ケーブル1本で足りないか
「ポートが足りない」ではなく「ポートに手が届かない」のが本当の問題なら、増設は要りません。背面から1本引き出して机上に出せば済みます。USBメモリを抜き差しするためだけにハブを買うのは、机の上に増やす箱を1つ増やすだけです。
3. キーボードやモニターのUSBパススルーポート
有線キーボードにはUSBポートを備えたモデルがあり、モニター側にUSBハブ機能を持つものもあります。特にモニターのUSBハブ機能は、すでに持っているのに使われていないことが多い機能です。
このあたりを含めた机まわりの整理は、デスクの配線整理にまとめてあります。
それでもポートの数が足りない、というところまで来て初めてハブの出番です。
セルフパワーとバスパワー — ここが分かれ目
USBハブは、電力をどこから取るかで2種類に分かれます。
| 方式 | 電力の出どころ | コンセント | 向く用途 |
|---|---|---|---|
| セルフパワー | 付属ACアダプタ | 1口占有する | 外付けHDD、光学ドライブ、機器が多い据え置き |
| バスパワー | PCのUSBポート | 不要 | マウス、キーボード、USBメモリ、持ち運び |
PC側のUSBポート1つが供給できる電力には上限があります。 USB3.0以降の規格では1ポートあたり900mAが上限です。バスパワーのハブは、この1ポート分をハブ自身の動作分も含めて全ポートで分け合う構造になります。だから製品ごとに「4ポート合計800mA」「全ポート合計3000mA」といった公表値の差が出ます。
セルフパワーを選ぶと、代わりにコンセントを1口失います。デスク下のタップがすでに埋まっているなら、ハブより先にタップの見直しが必要です。口数と固定方法は電源タップの選び方を参照してください。
USB3.2 Gen1とGen2 — 差が出るのはSSDだけ
もう1つの軸が転送速度です。表記が紛らわしいので整理します。
| 表記 | 理論値 | 同じもの |
|---|---|---|
| USB3.0 / USB3.1 Gen1 / USB3.2 Gen1 | 5Gbps | すべて同じ速度の別名 |
| USB3.1 Gen2 / USB3.2 Gen2 | 10Gbps | Gen1の倍 |
USB3.0とUSB3.2 Gen1は、名前が違うだけで速度は同じです。パッケージの「USB3.2」という文字だけを見て速いと思い込むと外します。見るべきは Gen1 か Gen2 かのほうです。
そのうえで、10Gbpsが効くのは10Gbps対応のポータブルSSDだけだと考えてください。マウスもキーボードもヘッドセットも、USB2.0の480Mbpsで足ります。一般的なUSBメモリも、5Gbpsを使い切る製品はそう多くありません。
なお、ここに挙げた数字はすべて規格上の理論値です。実効速度はPC側ポートの世代、ケーブル、機器側のコントローラーで決まり、理論値どおりには出ません。ハブをGen2にしても、PC側のポートがGen1なら5Gbpsのままです。
接続側のコネクタとPD給電の落とし穴
ハブのPC側コネクタが USB-A か USB-C かは、単なる形の違いではありません。
USB-C接続のハブをUSB-Cポートが1つしかないノートPCで使う場合、そのハブがPD給電のパススルーを持っていないと、充電しながらハブを使うことができません。 今回のUSB-C接続2製品(USB-10TC13SV、U3HC-A429BBK)はどちらもパススルー非搭載です。
これは欠陥ではなく設計です。PD給電を載せればその分だけ厚く、重く、高くなります。USB-Cポートが2つ以上あるノートPCなら、片方を充電に使えば済む話なので、削ったほうが合理的です。
自分のPCのUSB-Cポートが何個あるかを、購入前に数えてください。 1個しかないなら、選ぶべきはこの記事の製品ではなくPD給電付きのドックです。
ケーブルまわりで別の失敗をしやすいのもUSB-Cです。規格の見分け方はUSB-Cケーブルの選び方に書きました。
USBハブおすすめ5選
各製品の評価は「給電の余裕/転送速度/ポート数・拡張性/設置性・携帯性/コストパフォーマンス」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。仕様値はすべてメーカー公表値で、当サイトの計測値ではありません。
評価
- 給電の余裕
- 5/5
- 転送速度
- 3/5
- ポート数・拡張性
- 5/5
- 設置性・携帯性
- 2.5/5
- コストパフォーマンス
- 4/5
ここが良い
- ACアダプタが5V/4.0Aと余裕があり、7ポート合計4Aまで供給できるとメーカーが公表している。バスパワーハブでは電力不足で認識が不安定になりやすいバスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブでも、電力面の余裕を作れる構成
- 1ポートだけ最大2.1A出力の充電・データ兼用ポートを持つため、スマホやワイヤレスイヤホンの充電をハブに任せられ、充電器を1つ減らせる
- 7ポートあるので、マウス・キーボード・ヘッドセット・USBメモリ・カードリーダー・外付けHDDを挿しても余る。ポート数で困る場面がほぼ消える
- ケーブル一体型で本体0.5m。モニター裏やデスク奥に本体を置いても、PC本体まで届きやすい長さ
- 映像出力もPD給電も持たない純粋なUSBハブなので、ドッキングステーションにありがちな「HDMIを使わないのに価格に乗っている」無駄がない
ここは惜しい
- ACアダプタが必須構成のため、コンセントを1口占有する。電源タップの空きが無いデスクではタップの増設から必要になる
- 本体W154mmとハブとしては大きく、ACアダプタも持ち歩く前提になるので、ノートPCと一緒に鞄に入れる用途には向かない
- USB3.2 Gen1(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、10Gbps対応のポータブルSSDをつないでも規格上の頭打ちになる
- 保証期間が購入日より6ヶ月と、同価格帯のPC周辺機器としては短い部類
据え置きで使うなら、これで悩みが全部消えます。
ACアダプタがDC5V/4.0A。7ポート合計で最大4A、1ポートあたり最大900mAまで供給できるとメーカーが公表しています。この記事の軸である「バスパワーでは外付けHDDが足りない」という問題に、最も余裕をもって答えている構成です。
ポート数も7つあります。マウス・キーボード・ヘッドセット・USBメモリ・カードリーダー・外付けHDDを挿してもまだ1つ余る計算で、ポート数で困る場面がほぼ消えます。 さらに1ポートだけ最大2.1A出力の充電・データ兼用ポートを持つので、スマホやワイヤレスイヤホンの充電をハブに任せられ、机の上の充電器を1つ減らせます。
本体側ケーブルが0.5mあるのも据え置き向きです。モニター裏やデスク奥にハブ本体を置いても、PC本体まで届きます。
1位にしたのは、映像出力もPD給電も持たない純粋なUSBハブでこの構成だからです。使わないHDMIの分まで払う必要がありません。
弱点は電源と大きさです。ACアダプタが必須なのでコンセントを1口占有します。 本体もW154mmとハブとしては大きく、ACアダプタごと持ち歩く前提になるため、鞄に入れる用途はまず考えないでください。転送速度もUSB3.2 Gen1(5Gbps)どまりで、10Gbps対応SSDの性能は引き出せません。保証期間が購入日より6ヶ月と短い点も、長く使う据え置き機としては覚えておく必要があります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 給電の余裕
- 3/5
- 転送速度
- 5/5
- ポート数・拡張性
- 3/5
- 設置性・携帯性
- 4.5/5
- コストパフォーマンス
- 3.5/5
ここが良い
- USB3.2 Gen2(10Gbps・メーカー公表値)対応で、5Gbpsハブの倍の理論値。10Gbps対応ポータブルSSDを日常的に読み書きするなら、ここが実利になる数少ない場面
- バスパワーながら全ポート合計3000mAとメーカーが公表しており、5V/500mA級のバスパワーハブより機器を選びにくい
- 約40g・厚さ8.1mmで、ケーブル10cm一体型。ノートPCの横に置いても邪魔にならず、そのまま鞄に入る
- アルミ筐体を採用。10Gbps動作時の発熱を筐体に逃がす設計で、樹脂筐体の小型ハブより熱の面で有利な構造
- 映像出力もPD給電も持たないぶん、同じUSB-C接続でもドッキングステーションより薄く軽い
ここは惜しい
- PD給電のパススルーが無いため、USB-Cポートが1つしかないノートPCで使うと、充電しながらの使用ができない。この点は購入前に自分のPCのポート数を数えておく必要がある
- バスパワー専用なので、ACアダプタ非同梱のバスパワー駆動外付けHDDを複数つなぐ用途には給電が足りない可能性が高い
- 4ポート止まりで、周辺機器が多い据え置きデスクでは足りなくなりやすい
- つなぐ機器がマウス・キーボード程度なら10Gbpsは活きず、5Gbpsの安い製品との価格差が無駄になる
10Gbps対応のポータブルSSDを常用しているなら、こちらです。
USB3.2 Gen2対応で、理論値は5Gbpsハブの倍。前述のとおり10Gbpsが効く場面は限られますが、SSDを毎日抜き差しして数十GB単位のファイルを移すなら、ここが数少ない「速度に払う価値がある」ケースになります。
給電も、バスパワーとしては強めです。全ポート合計3000mAをメーカーが公表しており、5V/500mA級の安価なバスパワーハブよりつなぐ機器を選びません。
そして約40g・厚さ8.1mm、ケーブルは10cm一体型。ノートPCの横に置いても場所を食わず、そのまま鞄に入ります。筐体はアルミで、10Gbps動作時の発熱を筐体に逃がす設計です。これは構造上の狙いであって、温度を測った結果ではありません。
2位にした理由は2つです。1つはPD給電のパススルーが無いこと。USB-Cポートが1つのノートPCでは充電しながら使えません。もう1つは4ポート止まりで、周辺機器の多い据え置きデスクでは足りなくなりやすいことです。
加えて、つなぐ機器がマウスとキーボード程度なら10Gbpsは完全に無駄になります。手元のSSDが5Gbps対応なら、下位の安い製品を選ぶほうが合理的です。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 給電の余裕
- 4.5/5
- 転送速度
- 3/5
- ポート数・拡張性
- 3/5
- 設置性・携帯性
- 4/5
- コストパフォーマンス
- 3/5
ここが良い
- ACアダプタをつなぐと4ポート合計3600mAまで供給できるとメーカーが公表している。バスパワーハブが苦手とする外付けHDDやBD/DVDドライブを安定側に寄せられる
- ACを外せば4ポート合計720mAのバスパワーハブとしても動く。自宅ではAC付き、外出時はケーブルだけ、という二役が1台で済む
- W75×D37×H12mmと、セルフパワーハブとしてはかなり小さい。据え置きセルフパワー機にありがちな「デスクの一角を占領する」問題が起きにくい
- ケーブル30cmでPC側の取り回しに余裕があり、デスクトップPCの背面ポートから手前に引き出す使い方ができる
ここは惜しい
- ACアダプタが別体で、コンセントを1口占有する。省スペースなのは本体だけで、電源まわりは他のセルフパワーハブと変わらない
- 4ポートしかないため、外付けHDDを1台つないだ時点で残り3ポート。周辺機器が多い人には足りない
- USB3.0(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、10Gbps機器の速度は引き出せない
- タブレット向けを前面に出した設計で発売時期が古く、実売価格が新しい4ポートハブより高くつく場合がある
**「外付けHDDは安定させたいが、7ポートの大きな箱は置きたくない」**という条件に、真正面から答える製品です。
ACアダプタをつなぐと4ポート合計3600mA以内(各ポート900mA未満)まで供給できるとメーカーが公表しています。1位ほどの総量ではありませんが、バスパワーハブが苦手とする外付けHDDやBD/DVDドライブを安定側に寄せるには十分な数字です。
面白いのは、ACを外せば合計720mAのバスパワーハブとしても動くとされている点です。自宅ではAC付きで据え置き、外出時はケーブルだけ持ち出す、という二役が1台で済みます。
本体はW75×D37×H12mm。セルフパワーハブとしてはかなり小さく、据え置き機にありがちな「デスクの一角を占領する」問題が起きにくい寸法です。ケーブル30cmで、デスクトップPCの背面から手前に引き出す使い方もできます。
3位にしたのは、省スペースなのは本体だけだからです。ACアダプタは別体でコンセントを1口占有するので、電源まわりの都合は1位と変わりません。4ポートしかない点も効きます。外付けHDDを1台つないだ時点で残り3ポートです。
USB3.0(5Gbps)どまりで、タブレット向けを前面に出した設計のため発売時期が古く、実売価格が新しい4ポートハブより高くつく場合がある点も確認してから買ってください。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 給電の余裕
- 3/5
- 転送速度
- 3/5
- ポート数・拡張性
- 3/5
- 設置性・携帯性
- 4.5/5
- コストパフォーマンス
- 4.5/5
ここが良い
- 約29gで厚さ10mm。今回の5製品で最も軽く、ノートPCのスリーブに一緒に入れても厚みが気にならない
- バスパワー専用ながら最大5V/3Aとメーカーが公表しており、USBメモリやカードリーダーを同時に挿す程度なら余裕がある
- USB-C側コネクタは挿抜1万回に耐えるとメーカーが公表しており、抜き差しが多い持ち運び用途と相性がいい
- ケーブル直付け15cmで、別途ケーブルを用意する必要も紛失する心配もない
- USB-A×4に振り切った構成のため、同じUSB-C接続でもHDMIやカードスロット付きの多機能ハブより安く済む
ここは惜しい
- PD給電パススルーが無く、USB-Cポートが1つのノートPCでは充電と同時に使えない
- USB3.1 Gen1(5Gbps・メーカー公表値)で、10Gbps対応の外付けSSDをつないでも速度は頭打ちになる
- バスパワー専用なので、バスパワー駆動の外付けHDDを複数つなぐ用途では電力不足になりやすい
- 4ポートで拡張の余地が無く、機器が増えると買い替えになる
USB-Cしかないノートに、USB-A機器を最小コストで足すための製品です。
約29g、厚さ10mm。今回の5製品で最も軽く、ノートPCのスリーブに一緒に入れても厚みが気になりません。ケーブルは15cm直付けで、別途ケーブルを用意する必要も、なくす心配もありません。
バスパワー専用ながら最大5V/3Aをメーカーが公表しており、USBメモリとカードリーダーを同時に挿す程度なら余裕があります。USB-C側コネクタは挿抜1万回に耐えるとされていて、毎日抜き差しする持ち運び用途と相性がいい仕様です。
構成をUSB-A×4に振り切っているぶん、HDMIやSDカードスロットを持つ多機能ハブより安く済みます。要らない機能に払わないという点では、この記事の趣旨に最もよく合う製品です。
4位にしたのは、2位のUSB-10TC13SVと形がほぼ同じで、**規格だけがGen1(5Gbps)**という位置づけだからです。10Gbps対応の外付けSSDをつないでも速度は頭打ちになります。逆に言えば、SSDを使わない人にとって2位との差は価格だけです。
こちらもPD給電パススルーは無く、USB-Cポートが1つのノートPCでは充電と同時に使えません。バスパワー専用なので外付けHDDを複数つなぐ用途にも向かず、4ポートで拡張の余地もありません。機器が増えたら買い替えになる製品だと理解して選んでください。
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評価
- 給電の余裕
- 1.5/5
- 転送速度
- 3/5
- ポート数・拡張性
- 3/5
- 設置性・携帯性
- 5/5
- コストパフォーマンス
- 5/5
ここが良い
- 約35g・厚さ11mmで、ケーブル10cm直付け。デスクの隙間にも鞄にも収まり、置き場所を選ばない
- ACアダプタ不要のバスパワー動作で、コンセントを一切占有しない。電源タップが埋まっているデスクでも導入できる
- USB-A接続なので、USB-Cを持たない少し古いデスクトップPCやノートPCでもそのまま使える
- ポートが前面3+側面1に分かれており、幅のあるUSBメモリを挿しても隣のポートを潰しにくい
- 今回挙げた5製品の中で最も入手価格が低く、増設が失敗だったときの損失が小さい
ここは惜しい
- 4ポート合計800mA以内という供給電流の上限がメーカーから公表されており、これは1ポートあたりに直すと200mA。バスパワー駆動の外付けHDD(一般に900mA前後を要求する)は1台でも厳しい
- USB3.0(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、高速SSDの性能は引き出せない
- ケーブル10cmと短く、デスクトップPCの背面ポートに挿すと本体がPC裏に張り付いて手が届かない配置になりやすい
- 保証期間が6か月間と短い
用途が合えば、これで十分という製品です。順位は5位ですが、性格が他の4つと違います。
約35g・厚さ11mm、ケーブル10cm直付け。デスクの隙間にも鞄にも収まり、置き場所を選びません。ACアダプタ不要なのでコンセントを一切占有せず、タップが埋まっているデスクでもそのまま導入できます。USB-A接続なので、USB-Cを持たない少し古いPCでも使えます。
ポートが前面3+側面1に分かれているのは実用的な配慮です。幅のあるUSBメモリを挿しても隣を潰しにくくなります。5製品の中で最も入手価格が低く、増設が失敗だったときの損失が小さいのも見逃せない利点です。
5位にした理由は1つ、4ポート合計800mA以内という供給電流です。1ポートあたりに直すと200mA。この記事の核心である「バスパワーでは外付けHDDが足りない」を、メーカー公表値だけで説明できてしまう数字です。バスパワー駆動の外付けHDDは一般に900mA前後を要求するので、1台でも厳しいと考えてください。
そのほか、USB3.0(5Gbps)どまりで高速SSDの性能は引き出せず、ケーブル10cmは短すぎる点も注意が要ります。デスクトップPCの背面に挿すと本体がPC裏に張り付き、手が届かない配置になりがちです。保証期間も6か月間と短めです。
マウス・キーボード・USBメモリ・ヘッドセットまでと用途を割り切れる人向けの製品です。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
5製品を横並びで比較する
| 項目 | イチオシサンワサプライUSB-3H703BKN | サンワサプライUSB-10TC13SV | エレコムU3HS-A420SBK | エレコムU3HC-A429BBK | バッファローBSH4U120U3BK |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.4/5 | 4.3/5 | 4/5 | 3.9/5 | 3.7/5 |
| 接続規格 | USB3.2 Gen1(5Gbps・理論値/メーカー公表値) | USB3.2 Gen2(10Gbps・理論値/メーカー公表値) | USB3.0(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・理論値/メーカー公表値) | USB3.1 Gen1(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・理論値/メーカー公表値) | USB3.0(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・規格値/メーカー公表値) |
| PC側コネクタ | USB Aオス×1(ケーブル一体型) | USB Type-Cオス×1(ケーブル一体型) | USB Aオス×1(ケーブル一体型) | USB Type-Cオス×1(ケーブル一体型) | USB Type-Aオス×1(ケーブル直付け) |
| ポート構成 | USB Aメス×7(うち1ポートは充電・データ兼用) | USB Aメス×4 | USB Aメス×4 | USB Aメス×4 | USB Type-Aメス×4(前面3+側面1) |
| 給電方式 | セルフパワー(ACアダプタ付属・DC5V/4.0A) | バスパワー(ACアダプタ不要) | セルフパワー(ACアダプタ付属)/ACなしのバスパワー動作にも対応 | バスパワー専用(ACアダプタなし) | バスパワー |
| 供給電流 | 1ポートあたり最大900mA、7ポート合計最大4A。充電ポートのみ最大2.1A出力 | 全ポート合計 最大3000mA | セルフパワー時 4ポート合計3600mA以内(各ポート900mA未満)、バスパワー時 4ポート合計720mA | 最大5V/3A | 4ポート合計800mA以内 |
| 映像出力 | なし | なし(PD給電パススルーもなし) | なし | なし(PD給電パススルーもなし) | なし |
| 本体サイズ | 約W154×D31×H14mm | 約W33.8×D100.5×H8.1mm | 約W75.0×D37.0×H12.0mm | 約W94×D31×H10mm | 約W96×H11×D31mm(突起部除く) |
| 重量 | 約58g(本体のみ) | 約40g | 約70g | 約29.0g | 約35g |
| ケーブル長 | 本体約0.5m/ACアダプタ約1.5m | 約10cm(一体型) | 本体約30cm/ACアダプタ約90cm | 約15cm(一体型) | 約10cm |
| 保証期間 | 購入日より6ヶ月 | 購入より1年 | — | — | 6か月間 |
| 筐体 | — | アルミ(放熱性を狙った設計) | — | — | — |
| 対応OS | — | Windows 11/10、macOS 11〜15、iPadOS 15〜18、ChromeOS ほか | — | — | — |
| コネクタ耐久 | — | — | — | 挿抜1万回(メーカー公表値) | — |
| こんな人に | デスクに据え置きで、外付けHDDやプリンターを含む多数のUSB機器をまとめて挿しっぱなしにしたい人 | USB-C搭載のノートPCから、10Gbps対応のポータブルSSDを含むUSB-A機器を増やしたい人 | 外付けHDDを安定させたいが、7ポート級の大きなハブは置きたくない人 | USB-Cしかないノートに、マウスやキーボードなどのUSB-A機器を最小コストでつなぎたい人 | マウス・キーボード・USBメモリ程度を挿すだけで、とにかく安く小さく済ませたい人 |
| 購入先 |
供給電流の行を縦に読むと、この記事で言いたいことはほぼ伝わります。800mA と 4A の間には、価格差では説明できない用途の断絶があります。
USBハブでは解決しない用途
最後に、この記事の製品を買っても解決しないケースを明示しておきます。
- ノートPCを充電しながら周辺機器も使いたい — PD給電付きが要ります
- ノートPCから外部モニターに映像を出したい — HDMIかDisplayPortの出力が要ります
- 有線LANをつなぎたい — 今回の5製品はいずれもLANポートを持ちません
- ケーブル1本で着脱を完結させたい — いわゆる「1本挿し」はドックの領域です
これらに1つでも当てはまるなら、選ぶべきはドッキングステーションです。給電W数と映像出力での選び分けはドッキングステーションのおすすめにまとめました。
もう1つ、モニターの買い替えを検討しているなら順番が変わります。 USBハブ機能を内蔵したモニターを選べば、ハブもドックも要らなくなる場合があります。机の上に増える箱がゼロになるのが最大の利点です。候補はUSBハブ搭載モニターの比較にあります。
まとめ
- まずハブを買わずに済む道を潰す — 背面ポートの空き、延長ケーブル1本、モニターやキーボードのUSBポート
- つなぐ機器で方式を決める — バスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブがあるならセルフパワー一択
- 供給電流の公表値を見る — 800mA と 4A は同じ「USBハブ」でも別物
- Gen2に払う価値があるのは10Gbps対応SSDを常用する人だけ — USB3.0とUSB3.2 Gen1は同じ5Gbps
- USB-Cポートが1つのノートならPD給電の有無を確認 — 今回の2製品はパススルー非搭載
- 映像・LAN・充電が要るならドックへ — USBハブの守備範囲ではない
ポートを増やすことと、電力を増やすことは別の話です。 ここを分けて考えれば、USBハブ選びで失敗することはほとんどなくなります。



