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USBハブのおすすめと選び方

公開日

この記事の結論

  1. 1

    USB-3H703BKN

    ★ 4.4

    デスクに据え置きで、外付けHDDやプリンターを含む多数のUSB機器をまとめて挿しっぱなしにしたい人

  2. 2

    USB-10TC13SV

    ★ 4.3

    USB-C搭載のノートPCから、10Gbps対応のポータブルSSDを含むUSB-A機器を増やしたい人

  3. 3

    U3HS-A420SBK

    ★ 4.0

    外付けHDDを安定させたいが、7ポート級の大きなハブは置きたくない人

  4. 4

    U3HC-A429BBK

    ★ 3.9

    USB-Cしかないノートに、マウスやキーボードなどのUSB-A機器を最小コストでつなぎたい人

  5. 5

    BSH4U120U3BK

    ★ 3.7

    マウス・キーボード・USBメモリ程度を挿すだけで、とにかく安く小さく済ませたい人

各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

結論から書きます。映像出力もPD給電も要らないなら、USBハブは「セルフパワーかバスパワーか」だけで9割決まります。 バスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブをつなぐならACアダプタ付きのセルフパワー、マウス・キーボード・USBメモリ程度ならバスパワーで足ります。

ここを外すと、認識したりしなかったりする不安定さを買うことになります。

買う前に — ハブが要らない3つのケース

先に、お金をかけずに済む可能性を潰しておきます。

1. PC本体の空きポートを数え直す

デスクトップPCなら背面に4〜8ポートあることが多く、実際には「手前が足りない」だけという場合があります。背面が空いているなら、必要なのはハブではなく次の延長ケーブルです。

2. USB延長ケーブル1本で足りないか

「ポートが足りない」ではなく「ポートに手が届かない」のが本当の問題なら、増設は要りません。背面から1本引き出して机上に出せば済みます。USBメモリを抜き差しするためだけにハブを買うのは、机の上に増やす箱を1つ増やすだけです。

3. キーボードやモニターのUSBパススルーポート

有線キーボードにはUSBポートを備えたモデルがあり、モニター側にUSBハブ機能を持つものもあります。特にモニターのUSBハブ機能は、すでに持っているのに使われていないことが多い機能です。

このあたりを含めた机まわりの整理は、デスクの配線整理にまとめてあります。

それでもポートの数が足りない、というところまで来て初めてハブの出番です。

セルフパワーとバスパワー — ここが分かれ目

USBハブは、電力をどこから取るかで2種類に分かれます。

方式 電力の出どころ コンセント 向く用途
セルフパワー 付属ACアダプタ 1口占有する 外付けHDD、光学ドライブ、機器が多い据え置き
バスパワー PCのUSBポート 不要 マウス、キーボード、USBメモリ、持ち運び

PC側のUSBポート1つが供給できる電力には上限があります。 USB3.0以降の規格では1ポートあたり900mAが上限です。バスパワーのハブは、この1ポート分をハブ自身の動作分も含めて全ポートで分け合う構造になります。だから製品ごとに「4ポート合計800mA」「全ポート合計3000mA」といった公表値の差が出ます。

セルフパワーを選ぶと、代わりにコンセントを1口失います。デスク下のタップがすでに埋まっているなら、ハブより先にタップの見直しが必要です。口数と固定方法は電源タップの選び方を参照してください。

USB3.2 Gen1とGen2 — 差が出るのはSSDだけ

もう1つの軸が転送速度です。表記が紛らわしいので整理します。

表記 理論値 同じもの
USB3.0 / USB3.1 Gen1 / USB3.2 Gen1 5Gbps すべて同じ速度の別名
USB3.1 Gen2 / USB3.2 Gen2 10Gbps Gen1の倍

USB3.0とUSB3.2 Gen1は、名前が違うだけで速度は同じです。パッケージの「USB3.2」という文字だけを見て速いと思い込むと外します。見るべきは Gen1 か Gen2 かのほうです。

そのうえで、10Gbpsが効くのは10Gbps対応のポータブルSSDだけだと考えてください。マウスもキーボードもヘッドセットも、USB2.0の480Mbpsで足ります。一般的なUSBメモリも、5Gbpsを使い切る製品はそう多くありません。

なお、ここに挙げた数字はすべて規格上の理論値です。実効速度はPC側ポートの世代、ケーブル、機器側のコントローラーで決まり、理論値どおりには出ません。ハブをGen2にしても、PC側のポートがGen1なら5Gbpsのままです。

接続側のコネクタとPD給電の落とし穴

ハブのPC側コネクタが USB-A か USB-C かは、単なる形の違いではありません。

USB-C接続のハブをUSB-Cポートが1つしかないノートPCで使う場合、そのハブがPD給電のパススルーを持っていないと、充電しながらハブを使うことができません。 今回のUSB-C接続2製品(USB-10TC13SV、U3HC-A429BBK)はどちらもパススルー非搭載です。

これは欠陥ではなく設計です。PD給電を載せればその分だけ厚く、重く、高くなります。USB-Cポートが2つ以上あるノートPCなら、片方を充電に使えば済む話なので、削ったほうが合理的です。

自分のPCのUSB-Cポートが何個あるかを、購入前に数えてください。 1個しかないなら、選ぶべきはこの記事の製品ではなくPD給電付きのドックです。

ケーブルまわりで別の失敗をしやすいのもUSB-Cです。規格の見分け方はUSB-Cケーブルの選び方に書きました。

USBハブおすすめ5選

各製品の評価は「給電の余裕/転送速度/ポート数・拡張性/設置性・携帯性/コストパフォーマンス」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。仕様値はすべてメーカー公表値で、当サイトの計測値ではありません。

第1位サンワサプライUSB-3H703BKN総合評価4.4/5

評価

給電の余裕
5/5
転送速度
3/5
ポート数・拡張性
5/5
設置性・携帯性
2.5/5
コストパフォーマンス
4/5

ここが良い

  • ACアダプタが5V/4.0Aと余裕があり、7ポート合計4Aまで供給できるとメーカーが公表している。バスパワーハブでは電力不足で認識が不安定になりやすいバスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブでも、電力面の余裕を作れる構成
  • 1ポートだけ最大2.1A出力の充電・データ兼用ポートを持つため、スマホやワイヤレスイヤホンの充電をハブに任せられ、充電器を1つ減らせる
  • 7ポートあるので、マウス・キーボード・ヘッドセット・USBメモリ・カードリーダー・外付けHDDを挿しても余る。ポート数で困る場面がほぼ消える
  • ケーブル一体型で本体0.5m。モニター裏やデスク奥に本体を置いても、PC本体まで届きやすい長さ
  • 映像出力もPD給電も持たない純粋なUSBハブなので、ドッキングステーションにありがちな「HDMIを使わないのに価格に乗っている」無駄がない

ここは惜しい

  • ACアダプタが必須構成のため、コンセントを1口占有する。電源タップの空きが無いデスクではタップの増設から必要になる
  • 本体W154mmとハブとしては大きく、ACアダプタも持ち歩く前提になるので、ノートPCと一緒に鞄に入れる用途には向かない
  • USB3.2 Gen1(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、10Gbps対応のポータブルSSDをつないでも規格上の頭打ちになる
  • 保証期間が購入日より6ヶ月と、同価格帯のPC周辺機器としては短い部類

据え置きで使うなら、これで悩みが全部消えます。

ACアダプタがDC5V/4.0A。7ポート合計で最大4A、1ポートあたり最大900mAまで供給できるとメーカーが公表しています。この記事の軸である「バスパワーでは外付けHDDが足りない」という問題に、最も余裕をもって答えている構成です。

ポート数も7つあります。マウス・キーボード・ヘッドセット・USBメモリ・カードリーダー・外付けHDDを挿してもまだ1つ余る計算で、ポート数で困る場面がほぼ消えます。 さらに1ポートだけ最大2.1A出力の充電・データ兼用ポートを持つので、スマホやワイヤレスイヤホンの充電をハブに任せられ、机の上の充電器を1つ減らせます。

本体側ケーブルが0.5mあるのも据え置き向きです。モニター裏やデスク奥にハブ本体を置いても、PC本体まで届きます。

1位にしたのは、映像出力もPD給電も持たない純粋なUSBハブでこの構成だからです。使わないHDMIの分まで払う必要がありません。

弱点は電源と大きさです。ACアダプタが必須なのでコンセントを1口占有します。 本体もW154mmとハブとしては大きく、ACアダプタごと持ち歩く前提になるため、鞄に入れる用途はまず考えないでください。転送速度もUSB3.2 Gen1(5Gbps)どまりで、10Gbps対応SSDの性能は引き出せません。保証期間が購入日より6ヶ月と短い点も、長く使う据え置き機としては覚えておく必要があります。

第2位サンワサプライUSB-10TC13SV総合評価4.3/5

評価

給電の余裕
3/5
転送速度
5/5
ポート数・拡張性
3/5
設置性・携帯性
4.5/5
コストパフォーマンス
3.5/5

ここが良い

  • USB3.2 Gen2(10Gbps・メーカー公表値)対応で、5Gbpsハブの倍の理論値。10Gbps対応ポータブルSSDを日常的に読み書きするなら、ここが実利になる数少ない場面
  • バスパワーながら全ポート合計3000mAとメーカーが公表しており、5V/500mA級のバスパワーハブより機器を選びにくい
  • 約40g・厚さ8.1mmで、ケーブル10cm一体型。ノートPCの横に置いても邪魔にならず、そのまま鞄に入る
  • アルミ筐体を採用。10Gbps動作時の発熱を筐体に逃がす設計で、樹脂筐体の小型ハブより熱の面で有利な構造
  • 映像出力もPD給電も持たないぶん、同じUSB-C接続でもドッキングステーションより薄く軽い

ここは惜しい

  • PD給電のパススルーが無いため、USB-Cポートが1つしかないノートPCで使うと、充電しながらの使用ができない。この点は購入前に自分のPCのポート数を数えておく必要がある
  • バスパワー専用なので、ACアダプタ非同梱のバスパワー駆動外付けHDDを複数つなぐ用途には給電が足りない可能性が高い
  • 4ポート止まりで、周辺機器が多い据え置きデスクでは足りなくなりやすい
  • つなぐ機器がマウス・キーボード程度なら10Gbpsは活きず、5Gbpsの安い製品との価格差が無駄になる

10Gbps対応のポータブルSSDを常用しているなら、こちらです。

USB3.2 Gen2対応で、理論値は5Gbpsハブの倍。前述のとおり10Gbpsが効く場面は限られますが、SSDを毎日抜き差しして数十GB単位のファイルを移すなら、ここが数少ない「速度に払う価値がある」ケースになります。

給電も、バスパワーとしては強めです。全ポート合計3000mAをメーカーが公表しており、5V/500mA級の安価なバスパワーハブよりつなぐ機器を選びません。

そして約40g・厚さ8.1mm、ケーブルは10cm一体型。ノートPCの横に置いても場所を食わず、そのまま鞄に入ります。筐体はアルミで、10Gbps動作時の発熱を筐体に逃がす設計です。これは構造上の狙いであって、温度を測った結果ではありません。

2位にした理由は2つです。1つはPD給電のパススルーが無いこと。USB-Cポートが1つのノートPCでは充電しながら使えません。もう1つは4ポート止まりで、周辺機器の多い据え置きデスクでは足りなくなりやすいことです。

加えて、つなぐ機器がマウスとキーボード程度なら10Gbpsは完全に無駄になります。手元のSSDが5Gbps対応なら、下位の安い製品を選ぶほうが合理的です。

第3位エレコムU3HS-A420SBK総合評価4/5

評価

給電の余裕
4.5/5
転送速度
3/5
ポート数・拡張性
3/5
設置性・携帯性
4/5
コストパフォーマンス
3/5

ここが良い

  • ACアダプタをつなぐと4ポート合計3600mAまで供給できるとメーカーが公表している。バスパワーハブが苦手とする外付けHDDやBD/DVDドライブを安定側に寄せられる
  • ACを外せば4ポート合計720mAのバスパワーハブとしても動く。自宅ではAC付き、外出時はケーブルだけ、という二役が1台で済む
  • W75×D37×H12mmと、セルフパワーハブとしてはかなり小さい。据え置きセルフパワー機にありがちな「デスクの一角を占領する」問題が起きにくい
  • ケーブル30cmでPC側の取り回しに余裕があり、デスクトップPCの背面ポートから手前に引き出す使い方ができる

ここは惜しい

  • ACアダプタが別体で、コンセントを1口占有する。省スペースなのは本体だけで、電源まわりは他のセルフパワーハブと変わらない
  • 4ポートしかないため、外付けHDDを1台つないだ時点で残り3ポート。周辺機器が多い人には足りない
  • USB3.0(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、10Gbps機器の速度は引き出せない
  • タブレット向けを前面に出した設計で発売時期が古く、実売価格が新しい4ポートハブより高くつく場合がある

**「外付けHDDは安定させたいが、7ポートの大きな箱は置きたくない」**という条件に、真正面から答える製品です。

ACアダプタをつなぐと4ポート合計3600mA以内(各ポート900mA未満)まで供給できるとメーカーが公表しています。1位ほどの総量ではありませんが、バスパワーハブが苦手とする外付けHDDやBD/DVDドライブを安定側に寄せるには十分な数字です。

面白いのは、ACを外せば合計720mAのバスパワーハブとしても動くとされている点です。自宅ではAC付きで据え置き、外出時はケーブルだけ持ち出す、という二役が1台で済みます。

本体はW75×D37×H12mm。セルフパワーハブとしてはかなり小さく、据え置き機にありがちな「デスクの一角を占領する」問題が起きにくい寸法です。ケーブル30cmで、デスクトップPCの背面から手前に引き出す使い方もできます。

3位にしたのは、省スペースなのは本体だけだからです。ACアダプタは別体でコンセントを1口占有するので、電源まわりの都合は1位と変わりません。4ポートしかない点も効きます。外付けHDDを1台つないだ時点で残り3ポートです。

USB3.0(5Gbps)どまりで、タブレット向けを前面に出した設計のため発売時期が古く、実売価格が新しい4ポートハブより高くつく場合がある点も確認してから買ってください。

第4位エレコムU3HC-A429BBK総合評価3.9/5

評価

給電の余裕
3/5
転送速度
3/5
ポート数・拡張性
3/5
設置性・携帯性
4.5/5
コストパフォーマンス
4.5/5

ここが良い

  • 約29gで厚さ10mm。今回の5製品で最も軽く、ノートPCのスリーブに一緒に入れても厚みが気にならない
  • バスパワー専用ながら最大5V/3Aとメーカーが公表しており、USBメモリやカードリーダーを同時に挿す程度なら余裕がある
  • USB-C側コネクタは挿抜1万回に耐えるとメーカーが公表しており、抜き差しが多い持ち運び用途と相性がいい
  • ケーブル直付け15cmで、別途ケーブルを用意する必要も紛失する心配もない
  • USB-A×4に振り切った構成のため、同じUSB-C接続でもHDMIやカードスロット付きの多機能ハブより安く済む

ここは惜しい

  • PD給電パススルーが無く、USB-Cポートが1つのノートPCでは充電と同時に使えない
  • USB3.1 Gen1(5Gbps・メーカー公表値)で、10Gbps対応の外付けSSDをつないでも速度は頭打ちになる
  • バスパワー専用なので、バスパワー駆動の外付けHDDを複数つなぐ用途では電力不足になりやすい
  • 4ポートで拡張の余地が無く、機器が増えると買い替えになる

USB-Cしかないノートに、USB-A機器を最小コストで足すための製品です。

約29g、厚さ10mm。今回の5製品で最も軽く、ノートPCのスリーブに一緒に入れても厚みが気になりません。ケーブルは15cm直付けで、別途ケーブルを用意する必要も、なくす心配もありません。

バスパワー専用ながら最大5V/3Aをメーカーが公表しており、USBメモリとカードリーダーを同時に挿す程度なら余裕があります。USB-C側コネクタは挿抜1万回に耐えるとされていて、毎日抜き差しする持ち運び用途と相性がいい仕様です。

構成をUSB-A×4に振り切っているぶん、HDMIやSDカードスロットを持つ多機能ハブより安く済みます。要らない機能に払わないという点では、この記事の趣旨に最もよく合う製品です。

4位にしたのは、2位のUSB-10TC13SVと形がほぼ同じで、**規格だけがGen1(5Gbps)**という位置づけだからです。10Gbps対応の外付けSSDをつないでも速度は頭打ちになります。逆に言えば、SSDを使わない人にとって2位との差は価格だけです。

こちらもPD給電パススルーは無く、USB-Cポートが1つのノートPCでは充電と同時に使えません。バスパワー専用なので外付けHDDを複数つなぐ用途にも向かず、4ポートで拡張の余地もありません。機器が増えたら買い替えになる製品だと理解して選んでください。

第5位バッファローBSH4U120U3BK総合評価3.7/5

評価

給電の余裕
1.5/5
転送速度
3/5
ポート数・拡張性
3/5
設置性・携帯性
5/5
コストパフォーマンス
5/5

ここが良い

  • 約35g・厚さ11mmで、ケーブル10cm直付け。デスクの隙間にも鞄にも収まり、置き場所を選ばない
  • ACアダプタ不要のバスパワー動作で、コンセントを一切占有しない。電源タップが埋まっているデスクでも導入できる
  • USB-A接続なので、USB-Cを持たない少し古いデスクトップPCやノートPCでもそのまま使える
  • ポートが前面3+側面1に分かれており、幅のあるUSBメモリを挿しても隣のポートを潰しにくい
  • 今回挙げた5製品の中で最も入手価格が低く、増設が失敗だったときの損失が小さい

ここは惜しい

  • 4ポート合計800mA以内という供給電流の上限がメーカーから公表されており、これは1ポートあたりに直すと200mA。バスパワー駆動の外付けHDD(一般に900mA前後を要求する)は1台でも厳しい
  • USB3.0(5Gbps・メーカー公表値)どまりで、高速SSDの性能は引き出せない
  • ケーブル10cmと短く、デスクトップPCの背面ポートに挿すと本体がPC裏に張り付いて手が届かない配置になりやすい
  • 保証期間が6か月間と短い

用途が合えば、これで十分という製品です。順位は5位ですが、性格が他の4つと違います。

約35g・厚さ11mm、ケーブル10cm直付け。デスクの隙間にも鞄にも収まり、置き場所を選びません。ACアダプタ不要なのでコンセントを一切占有せず、タップが埋まっているデスクでもそのまま導入できます。USB-A接続なので、USB-Cを持たない少し古いPCでも使えます。

ポートが前面3+側面1に分かれているのは実用的な配慮です。幅のあるUSBメモリを挿しても隣を潰しにくくなります。5製品の中で最も入手価格が低く、増設が失敗だったときの損失が小さいのも見逃せない利点です。

5位にした理由は1つ、4ポート合計800mA以内という供給電流です。1ポートあたりに直すと200mA。この記事の核心である「バスパワーでは外付けHDDが足りない」を、メーカー公表値だけで説明できてしまう数字です。バスパワー駆動の外付けHDDは一般に900mA前後を要求するので、1台でも厳しいと考えてください。

そのほか、USB3.0(5Gbps)どまりで高速SSDの性能は引き出せず、ケーブル10cmは短すぎる点も注意が要ります。デスクトップPCの背面に挿すと本体がPC裏に張り付き、手が届かない配置になりがちです。保証期間も6か月間と短めです。

マウス・キーボード・USBメモリ・ヘッドセットまでと用途を割り切れる人向けの製品です。

5製品を横並びで比較する

製品比較表
項目イチオシサンワサプライUSB-3H703BKNサンワサプライUSB-10TC13SVエレコムU3HS-A420SBKエレコムU3HC-A429BBKバッファローBSH4U120U3BK
総合評価4.4/54.3/54/53.9/53.7/5
接続規格USB3.2 Gen1(5Gbps・理論値/メーカー公表値)USB3.2 Gen2(10Gbps・理論値/メーカー公表値)USB3.0(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・理論値/メーカー公表値)USB3.1 Gen1(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・理論値/メーカー公表値)USB3.0(USB3.2 Gen1相当・5Gbps・規格値/メーカー公表値)
PC側コネクタUSB Aオス×1(ケーブル一体型)USB Type-Cオス×1(ケーブル一体型)USB Aオス×1(ケーブル一体型)USB Type-Cオス×1(ケーブル一体型)USB Type-Aオス×1(ケーブル直付け)
ポート構成USB Aメス×7(うち1ポートは充電・データ兼用)USB Aメス×4USB Aメス×4USB Aメス×4USB Type-Aメス×4(前面3+側面1)
給電方式セルフパワー(ACアダプタ付属・DC5V/4.0A)バスパワー(ACアダプタ不要)セルフパワー(ACアダプタ付属)/ACなしのバスパワー動作にも対応バスパワー専用(ACアダプタなし)バスパワー
供給電流1ポートあたり最大900mA、7ポート合計最大4A。充電ポートのみ最大2.1A出力全ポート合計 最大3000mAセルフパワー時 4ポート合計3600mA以内(各ポート900mA未満)、バスパワー時 4ポート合計720mA最大5V/3A4ポート合計800mA以内
映像出力なしなし(PD給電パススルーもなし)なしなし(PD給電パススルーもなし)なし
本体サイズ約W154×D31×H14mm約W33.8×D100.5×H8.1mm約W75.0×D37.0×H12.0mm約W94×D31×H10mm約W96×H11×D31mm(突起部除く)
重量約58g(本体のみ)約40g約70g約29.0g約35g
ケーブル長本体約0.5m/ACアダプタ約1.5m約10cm(一体型)本体約30cm/ACアダプタ約90cm約15cm(一体型)約10cm
保証期間購入日より6ヶ月購入より1年——6か月間
筐体—アルミ(放熱性を狙った設計)———
対応OS—Windows 11/10、macOS 11〜15、iPadOS 15〜18、ChromeOS ほか———
コネクタ耐久———挿抜1万回(メーカー公表値)—
こんな人にデスクに据え置きで、外付けHDDやプリンターを含む多数のUSB機器をまとめて挿しっぱなしにしたい人USB-C搭載のノートPCから、10Gbps対応のポータブルSSDを含むUSB-A機器を増やしたい人外付けHDDを安定させたいが、7ポート級の大きなハブは置きたくない人USB-Cしかないノートに、マウスやキーボードなどのUSB-A機器を最小コストでつなぎたい人マウス・キーボード・USBメモリ程度を挿すだけで、とにかく安く小さく済ませたい人
購入先

供給電流の行を縦に読むと、この記事で言いたいことはほぼ伝わります。800mA と 4A の間には、価格差では説明できない用途の断絶があります。

USBハブでは解決しない用途

最後に、この記事の製品を買っても解決しないケースを明示しておきます。

  • ノートPCを充電しながら周辺機器も使いたい — PD給電付きが要ります
  • ノートPCから外部モニターに映像を出したい — HDMIかDisplayPortの出力が要ります
  • 有線LANをつなぎたい — 今回の5製品はいずれもLANポートを持ちません
  • ケーブル1本で着脱を完結させたい — いわゆる「1本挿し」はドックの領域です

これらに1つでも当てはまるなら、選ぶべきはドッキングステーションです。給電W数と映像出力での選び分けはドッキングステーションのおすすめにまとめました。

もう1つ、モニターの買い替えを検討しているなら順番が変わります。 USBハブ機能を内蔵したモニターを選べば、ハブもドックも要らなくなる場合があります。机の上に増える箱がゼロになるのが最大の利点です。候補はUSBハブ搭載モニターの比較にあります。

まとめ

  1. まずハブを買わずに済む道を潰す — 背面ポートの空き、延長ケーブル1本、モニターやキーボードのUSBポート
  2. つなぐ機器で方式を決める — バスパワー駆動の外付けHDDや光学ドライブがあるならセルフパワー一択
  3. 供給電流の公表値を見る — 800mA と 4A は同じ「USBハブ」でも別物
  4. Gen2に払う価値があるのは10Gbps対応SSDを常用する人だけ — USB3.0とUSB3.2 Gen1は同じ5Gbps
  5. USB-Cポートが1つのノートならPD給電の有無を確認 — 今回の2製品はパススルー非搭載
  6. 映像・LAN・充電が要るならドックへ — USBハブの守備範囲ではない

ポートを増やすことと、電力を増やすことは別の話です。 ここを分けて考えれば、USBハブ選びで失敗することはほとんどなくなります。

よくある質問

セルフパワーとバスパワーはどちらを選ぶべきですか?
つなぐ機器が自分で電源を持っているかどうかで決まります。プリンター・スキャナー・ACアダプタ付きの外付けHDDのように機器側に電源があるなら、ハブはバスパワーで足ります。USBケーブル1本で動くバスパワー駆動の外付けHDDやポータブル光学ドライブをつなぐなら、セルフパワー(ACアダプタ付き)を選んでください。この種の機器は動作中に大きめの電流を要求するため、ハブの供給上限が低いと、認識したりしなかったりという不安定な状態になります。
バスパワーのハブに外付けHDDをつなぐと壊れますか?
壊れるというより、認識しない・書き込み中に切断される・転送が途中で止まる、といった不安定な挙動になりやすいと考えてください。切断のタイミングが悪ければ、ドライブ側のファイルシステムが壊れることはあります。バスパワー駆動の外付けHDDは一般に900mA前後を要求すると言われており、4ポート合計800mAといった上限のハブでは1台でも足りません。データを置く用途なら、最初からセルフパワーのハブか、ACアダプタ付きの外付けHDDを選ぶほうが確実です。
USB3.2 Gen2(10Gbps)のハブは買う価値がありますか?
10Gbps対応のポータブルSSDを日常的に読み書きする人だけです。マウス・キーボード・ヘッドセット・USBメモリといった機器は、5Gbpsどころか480Mbpsでも困りません。なお5Gbps・10Gbpsはいずれも規格上の理論値で、実効速度はつなぐ機器とPC側のポート、ケーブルの品質で決まります。ハブをGen2にしても、PC側のポートがGen1なら5Gbpsのままです。
ハブ経由だとマウスやキーボードの反応が悪くなりますか?
マウスやキーボードの通信量はごくわずかなので、帯域の取り合いで遅くなることは通常ありません。反応が悪くなる場合に疑うべきは、帯域ではなく電力とPC側の省電力設定です。Windowsのデバイスマネージャーで、USBルートハブや「USB ルート ハブ」の電源管理タブにある「電力の節約のために…電源をオフにできるようにする」のチェックを外すと改善することがあります。ゲーミングマウスのように高いポーリングレートで動く機器は、ハブを介さずPCへ直挿しするのが確実です。
ハブにハブを重ねてもいいですか?
USBの規格上はルートハブから最大5段まで数珠つなぎにできますが、実用上は勧められません。バスパワーのハブにバスパワーのハブをつなぐと、下流に届く電流が段ごとに削られ、末端の機器が動かなくなります。段を重ねたくなった時点で、ポート数の多いセルフパワーのハブ1台に置き換えるほうが安定します。

この記事を書いた人

midori

PC周辺機器の仕様と売れ筋データを読み比べて、用途別の選び方に落とし込んでいます。実機を入手した製品は、記事にその旨を明記しています。

  • メーカー公表値と売れ筋データを突き合わせて比較
  • 欠点を長所と同じ密度で書く

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