ドッキングステーションのおすすめと選び方
公開日
この記事の結論
- 1
TS4-JP
★ 4.7
映像を2枚以上出し、周辺機器も多い人。予算をかけられる人
- 2
Nano ドッキングステーション
★ 4.5
在宅と外出を1台で兼ねたい人
- 3
Revodok Pro 314
★ 4.4
USB-Cのまま3画面にしたい人。価格を抑えたい人
- 4
Revodok Pro 11-in-1
★ 4.2
高リフレッシュレートの1枚と、カードリーダーが要る人
- 5
Revodok 206
★ 3.8
映像出力だけ足したい人。予算を最優先する人
各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

目次
結論から書きます。ドッキングステーションは「給電W数」で決めてください。
ポート数や映像出力に目が行きますが、給電が足りないドックを買うと、高負荷時にノートPCのバッテリーが減っていきます。 しかも動かないわけではないので気づきにくい。手持ちのACアダプタのW数を先に確認するのが、最も失敗しない進め方です。
まず「ドックか、ハブモニターか」を決める
この判断を先にしないと、同じ機能に二重で払うことになります。
| ドッキングステーション | USB-Cハブモニター | |
|---|---|---|
| 机の上 | 箱が1つ増える | 増えない |
| 買い替え | モニターと独立して替えられる | モニターごと買い替え |
| 初期費用 | モニターを持っていれば安い | モニター代を含むので高い |
| 拡張性 | ポート数の多い機種を選べる | モニターの仕様で固定 |
切り分けはシンプルです。
- モニターを買い替える予定がある → ハブモニター。机の上に箱が増えません
- 今のモニターを使い続ける → ドック。投資が小さく済みます
ハブモニター側の選び方はUSB-Cハブモニターの比較にまとめました。給電W数とKVMの有無で選ぶ点はドックと同じです。
選ぶときに見る4つ
1. 給電W数 — ここが最重要
冒頭に書いたとおり、ここで決まります。
手持ちのノートPCの純正ACアダプタを見てください。 そこに書かれているW数と同じか、それ以上を給電できるドックを選びます。
- 14インチクラスの一般的なノートPC → 65〜100W
- ハイエンドのワークステーション、ゲーミングノート → 150W以上
純正より小さいW数のドックにつなぐと、高負荷時にバッテリーが減っていきます。 すぐに落ちるわけではないので、「なんとなく電池の減りが早い」で放置されがちな失敗です。
2. 映像出力 — 枚数はPC側でも決まる
仕様表の「最大3画面」は、ドック側の上限です。実際に何枚出せるかは、PCのGPUとOSにも依存します。
3. 有線LAN — 会議の安定性に効く
オンライン会議が多いなら、あると効きます。無線は電波状況で速度が変動し、会議中に音声が途切れる原因になります。
ドックにLANケーブルを挿しておけば、PCをつないだ瞬間に有線接続になります。USB-LANアダプタを別に持ち歩く必要もありません。
回線が安定していて会議も少ないなら、優先度は下がります。その場合はLANなしのモデルで価格を下げられます。
4. Thunderbolt対応 — 必要な人は限られる
Thunderboltは映像とデータで使える帯域がUSB-Cより大きく、映像を2枚以上、高解像度で出すときに効いてきます。
逆にモニター1枚と周辺機器数個なら、USB-C接続のドックで足ります。またThunderbolt対応のドックは、PC側もThunderbolt対応でないと本来の性能が出ません。 価格が上がるぶん、必要かどうかを先に判断してください。
ドッキングステーションおすすめ5選
各製品の評価は「拡張性/給電W数/映像出力/携帯性/コスパ」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。
なお5製品のうち3つがUGREENになりました。意図的に寄せたわけではなく、USB-C接続の価格性能帯にこのメーカーが集中しているのが現状です。Thunderbolt帯と着脱式は他社が強く、そこは別のメーカーを選んでいます。
評価
- 拡張性
- 5/5
- 給電W数
- 4.6/5
- 映像出力
- 5/5
- 携帯性
- 2/5
- コスパ
- 3.2/5
ここが良い
- 18ポートで、拡張性ではこの5製品のなかで頭ひとつ抜けている
- 98W給電で、消費電力の大きいノートPCでも高負荷時に充電が追いつく
- 2.5GbE対応で、1Gbpsを超える回線を契約している人はここで差が出る
- Thunderbolt 4なので、映像の帯域に余裕がある
ここは惜しい
- 価格がこの5製品で突出して高い
- Thunderbolt 4対応のPCでないと本来の性能が出ない
- 据え置き専用の大きさと重さで、持ち出す発想はない
拡張性で選ぶなら、これ以外の選択肢がありません。
18ポートという数がまず頭ひとつ抜けています。Thunderbolt 4×3、USB-A×5、USB-C×3に加えて、SD・microSDカードリーダーと3.5mm入出力まで載っています。机の上のアダプタ類がまとめて不要になります。
給電は98W。ハイエンド寄りのノートPCでも、高負荷時に充電が追いつく水準です。有線LANが2.5GbEなのも実用的で、1Gbpsを超える回線を契約している人はここで差が出ます。
映像は8K/60Hzを1枚、または6K/60Hzを2枚。Thunderbolt 4の帯域があるので、高解像度2枚でも余裕があります。
1位にしましたが、価格はこの5製品で突出して高いです。そしてPC側がThunderbolt 4に対応していないと本来の性能が出ません。据え置き専用の大きさと重さなので、持ち出す発想もありません。映像2枚以上を出す人以外は、この価格を払う理由がないという製品です。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 拡張性
- 4.3/5
- 給電W数
- 4/5
- 映像出力
- 4.5/5
- 携帯性
- 4.8/5
- コスパ
- 4.5/5
ここが良い
- ハブ部分が着脱でき、外出時は6-in-1ハブとして持ち出せる
- 据え置き時は13ポートのドックとして最大3画面に出力できる
- 1台で「机の拡張」と「持ち運び」の両方を兼ねられる構成は珍しい
- メーカー保証が最大24か月と長い
ここは惜しい
- 着脱機構があるぶん、同価格帯の据え置き専用機より接点が増える
- Thunderbolt機と比べると映像の帯域では譲る
- ハブとして持ち出すと1画面までに制限される
ハブ部分が外れるという構成が、この製品の全てです。
据え置き時は13ポートのドックとして働き、最大3画面まで出せます。外出するときは6ポート分のハブだけを引き抜いて持ち出せる。「机の拡張」と「持ち運び」を1台で兼ねられる構成は、他ではあまり見ません。
平日は自宅、週に何度か出社や外出という働き方なら、ドックとモバイルハブを別々に買う必要がなくなります。メーカー保証が最大24か月と長いのも安心材料です。
2位にしたのは2点です。まず着脱機構があるぶん接点が増えます。 構造的に、同価格帯の据え置き専用機より不具合の起点が多くなります。
もう1点は映像の帯域で、Thunderbolt機には譲ります。またハブとして持ち出すと1画面までに制限されるので、外出先でも2画面という使い方はできません。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 拡張性
- 4.6/5
- 給電W数
- 4.7/5
- 映像出力
- 4.7/5
- 携帯性
- 3/5
- コスパ
- 4.8/5
ここが良い
- Thunderboltを持たないPCでも3画面まで出せる
- 100W給電なので、多くのノートPCで純正アダプタを外せる
- 有線LANとカードリーダーまで入って価格が抑えられている
- 10Gbps転送に対応し、外付けSSDでも速度が落ちにくい
ここは惜しい
- USB-C接続なので、帯域はThunderbolt機に及ばない
- 3画面出力の可否と解像度はPC側の仕様に依存する
- 据え置き前提のサイズで、持ち歩く用途には向かない
Thunderboltを持たないPCで3画面にしたい、という要求に対する現実解です。
HDMI×2とDisplayPortで3画面。HDMIが4K/60Hz、DisplayPortが8K対応です。USB-C接続でここまで出せて、価格が抑えられているのが強みです。
給電は100Wあるので、多くのノートPCで純正アダプタを外せます。有線LANとSD・TFカードリーダーまで入って、10Gbps転送にも対応。必要な機能がひととおり揃っている構成です。
3位にしたのは帯域です。USB-C接続である以上、Thunderbolt機には及びません。3画面出力の可否と解像度はPC側の仕様に依存する点も、前述のとおり注意が要ります。
据え置き前提のサイズなので、持ち歩く用途には向きません。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 拡張性
- 4.2/5
- 給電W数
- 4.7/5
- 映像出力
- 4.3/5
- 携帯性
- 3.4/5
- コスパ
- 4.6/5
ここが良い
- DisplayPortが4K/120Hzに対応し、滑らかさを落とさずに拡張できる
- SD・TFカードリーダーと3.5mmを備え、机の上のアダプタを減らせる
- 100W給電と1Gbps有線LANという実用線を押さえている
- 314より小ぶりで、机の占有面積が小さい
ここは惜しい
- 3画面には対応しない。2画面までの構成
- 4K/120Hzを活かすにはPCとモニターの両方が対応している必要がある
- USB-Aが2ポートなので、周辺機器が多いと足りない
DisplayPortが4K/120Hzに対応しているのが、この製品を選ぶ理由になります。
ドックを噛ませると映像の帯域が削られ、リフレッシュレートが落ちることがあります。この製品はDPが4K/120Hzに対応しているので、滑らかさを落とさずに拡張できます。 120Hzのモニターを使っている人には、ここが決定的な差になります。
SD・TFカードリーダーと3.5mm端子も備えていて、机の上のアダプタを減らせます。314より小ぶりなので占有面積も小さい。
4位にしたのは画面数です。3画面には対応せず、2画面までです。またUSB-Aが2ポートなので、周辺機器が多いと足りなくなります。
4K/120Hzを活かすには、PCとモニターの両方が対応している必要があります。片方でも60Hzなら、この製品を選ぶ意味は薄れます。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 拡張性
- 3/5
- 給電W数
- 4.7/5
- 映像出力
- 4/5
- 携帯性
- 4.6/5
- コスパ
- 4.8/5
ここが良い
- この5製品のなかで最も安く、最初の1台として敷居が低い
- HDMI×2で、モニター2枚までなら足りる
- 100W給電に対応しており、充電の心配はない
- 小さく軽いので、そのまま持ち出せる
ここは惜しい
- 有線LANポートがない。会議の安定性を求めるなら別の選択肢になる
- データ転送が5Gbpsで、外付けSSDでは頭打ちになる
- カードリーダーも音声端子もない
映像出力だけ足したいなら、ここから始めるのが合理的です。
HDMI×2で、モニター2枚までなら足ります。100W給電に対応しているので充電の心配もありません。小さく軽いので、そのまま持ち出せます。
5位にしたのは有線LANポートがないことです。オンライン会議の安定性を求めるなら、この時点で候補から外れます。
データ転送も5Gbpsで、外付けSSDをつなぐと頭打ちになります。カードリーダーも音声端子もありません。機能を削って価格と大きさを取った製品だと理解して選んでください。
逆に「今のノートPCにモニターを1〜2枚つなげれば十分」という要求なら、上位機を買っても使わない機能に払うことになります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
5製品を横並びで比較する
| 項目 | イチオシCalDigitTS4-JP | AnkerNano ドッキングステーション | UGREENRevodok Pro 314 | UGREENRevodok Pro 11-in-1 | UGREENRevodok 206 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.7/5 | 4.5/5 | 4.4/5 | 4.2/5 | 3.8/5 |
| 接続 | Thunderbolt 4 | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
| ポート数 | 18ポート | 13ポート(うち6ポート分のハブが着脱できる) | 14-in-1 | 11-in-1 | 6-in-1 |
| 給電 | ノートPCへ98W | — | 100W PD | 100W PD | 100W PD |
| 映像 | 8K/60Hz を1枚、または6K/60Hz を2枚 | ドック時は最大3画面。ハブ単体では1画面 | HDMI×2 + DisplayPort の3画面出力 | DisplayPort 4K/120Hz + HDMI 4K/60Hz | HDMI×2。単一出力なら8K/30Hz |
| 有線LAN | 2.5GbE | 1Gbps | RJ45 | 1000Mbps | なし |
| USBポート | USB-A×5 / USB-C×3 / Thunderbolt 4×3 | USB-C×2 / USB-A×3 | — | USB-C 10Gbps×2 / USB-A×2 | USB-A 3.0×2 / USB-C 3.0×1 |
| カードリーダー | SD・microSD | — | SD・TF | SD・TF | — |
| 音声 | 3.5mm 入出力 | — | — | 3.5mm | — |
| 向いている人 | 映像2枚と周辺機器を1本で完結させたい人 | 平日は自宅、週に何度か外出という働き方の人 | Thunderbolt非対応のPCで3画面にしたい人 | 4Kの高リフレッシュで1枚使い、写真のカードも読む人 | モニターを1〜2枚つなげれば足りる人 |
| 映像端子 | — | HDMI×2(4K対応)+ DisplayPort | — | — | — |
| 保証 | — | 最大24か月 | — | — | — |
| 映像仕様 | — | — | HDMI 4K/60Hz、DisplayPort 8K対応 | — | 4K/60Hz |
| データ転送 | — | — | 10Gbps | — | 5Gbps |
| こんな人に | 映像を2枚以上出し、周辺機器も多い人。予算をかけられる人 | 在宅と外出を1台で兼ねたい人 | USB-Cのまま3画面にしたい人。価格を抑えたい人 | 高リフレッシュレートの1枚と、カードリーダーが要る人 | 映像出力だけ足したい人。予算を最優先する人 |
| 購入先 |
ドックを入れたあとの配線
ドックを導入すると、ケーブルの本数は減りますが、集まる場所ができます。 ドックの背面に4〜6本が集中するので、ここを整理しないと机の裏が余計に絡まります。
順序は次のとおりです。
- ドックを天板裏か、机の奥の定位置に固定する
- モニター・LAN・周辺機器をドックにつなぐ(ここは挿しっぱなし)
- PCへ伸びるUSB-Cケーブル1本だけを手前に出す
- 余ったケーブルを面ファスナーで束ねる
この形にすると、朝の着席時に挿すのは1本だけになります。手順の詳細はデスクの配線整理に書きました。ドックとモニターの電源をまとめる電源タップは、天板裏に固定できるものを選ぶと仕上がりが変わります。選び方は電源タップの比較にまとめました。
机の幅が100cm以下なら、そもそも置き場所の確保から考える必要があります。狭いデスクでの構成も併せて見てください。
まとめ
- 手持ちのACアダプタのW数を見る — ここが給電W数の基準
- ドックかハブモニターかを決める — モニターを買い替えるならハブモニター
- PC側の外部出力の上限を調べる — ドックが3画面対応でもPCが対応していなければ出ない
- 会議が多いなら有線LAN付き — 音声の途切れは回線側の問題であることが多い
- Thunderboltは映像2枚以上から — 1枚ならUSB-Cで足りる
ポート数の多さで選ばないでください。 使わないポートに払うより、給電と映像が要求を満たしているかのほうが、毎日の体験に効きます。



