昇降デスクの配線は電源タップを浮かせて解決する
公開日
この記事の結論
- 1
ECT-1530BK
★ 4.5
昇降デスクのスチール製フレームやケーブルトレーに、タップを天板側ごと吸着させたい人
- 2
TAP-SP2110SW-3
★ 4.3
マグネットだけに頼らず、ネジ留めも併用してタップを天板裏に完全固定したい人
- 3
TAP-CLAMP1
★ 4.2
木製天板の昇降デスクで、いま使っているタップをそのまま浮かせたい人
- 4
200-CA039
★ 4.1
天板から床へ落ちる1本を、昇降しても暴れないようにまとめたい人
- 5
TAP-CLAMP2BK
★ 3.8
天板裏に付ける余地がなく、脚の支柱にタップを逃がしたい人
各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

目次
結論から書きます。昇降デスクの配線は、ケーブルを長くしても直りません。 電源タップを天板側に固定して天板ごと上下させ、床のコンセントへ落ちる1本だけをまとめる。動く部分と動かない部分を分けるのが正解です。
ケーブルを長くするだけでは、かえって悪化する
昇降デスクを入れて最初に起きるのが「上げるとケーブルが突っ張る」です。ここで多くの人が長いケーブルに買い替えます。これが失敗の入口です。
長さを足すと、たしかに最高位までは届きます。しかし天板を下げたとき、足した分がそのまま床でたるみます。たるんだループは脚のフレームの内側や、椅子のキャスターの通り道に落ちます。そのまま天板を上げると、噛んだ状態で引っ張られる。下降時のたるみが、上昇時の引っ張りに変わるわけです。
しかも机の上の機器は1台ではありません。モニター・PC・ライト・充電器と、5本も6本も伸びていれば、たるみも5本ぶん6本ぶんできます。1本ずつ長さを調整しても、束になった時点で同じことが起きます。
そもそも「机の上の機器から床のコンセントまで」を1区間として考えているのが間違いです。 モニターの電源ケーブルは、天板が動いても天板に対しては動きません。動くのは「天板と床の間」だけです。ここを分けて考えると、答えが変わります。
動く部分と動かない部分を切り分ける
設計はこの3層で考えます。
| 層 | 動くか | 何を置くか |
|---|---|---|
| 天板の上 | 天板と一緒に動く | モニター・PC・ライト・充電器 |
| 天板の裏 | 天板と一緒に動く | 電源タップ・ハブ・ACアダプタ |
| 天板から床 | ここだけ伸縮する | 電源コード1本(+LANがあれば2本) |
ポイントは真ん中です。電源タップを天板裏に固定してしまえば、機器からタップまでのケーブルは一切伸び縮みしません。 天板と一緒に動くからです。余長を考える必要も、束ね直す必要もありません。
そのうえで、伸縮する区間はタップから床へ落ちる1本だけに減ります。1本なら、ダクトなりチューブなりで面倒を見るのが現実的な作業量になります。5本を面倒見るのは無理でも、1本なら成立します。
LANを有線で引いている人は2本になります。それでも、機器の数に比例して増える状態からは抜け出せます。ドッキングステーションやハブも同じ理屈で、床ではなく天板裏に置くのが正解です。配線を集める順序そのものはデスクの配線整理と共通なので、昇降デスクでない机から移行する人はそちらも見てください。
余長は「下降時」ではなく「上昇時」に測る
ここが実作業でいちばん間違えやすいところです。
配線をするとき、人は座った姿勢で作業します。つまり天板が低い位置にある状態で長さを合わせます。その高さでぴったりにすると、立ち上がって天板を上げた瞬間に足りなくなります。プラグが半分抜けかけたまま気づかない、という状態が起きます。
順序が逆になると必ずやり直しになります。上昇時に足りていれば下降時は必ず余るが、その逆は成立しないからです。
この記事で扱うタップのコード長を3.0mに揃えているのはそのためです。昇降デスクの可動域は上限が120cm前後まで伸びるので、天板裏から床まで1m強、そこから壁のコンセントまで這わせる距離を足すと、2mでは足りないことがあります。1mのモデルは、この用途では選択肢に入りません。
天板の素材で、固定方法は決まる
タップを天板側に付けると決めたあと、方法は素材で分岐します。ここを飛ばして製品を選ぶと買い直しになります。
天板裏にスチールがある場合
昇降デスクの多くは天板裏に金属のフレームが走っています。スチール製のケーブルトレーを付けているなら、その面も使えます。この場合はマグネット式のタップを貼るのが最短です。工具も穴も要らず、位置が気に入らなければ貼り直せます。
注意点は、フレームがアルミの機種だと磁石が効かないことです。買う前に磁石を当てて確認してください。
木製・メラミンの天板の場合
天板そのものは磁石を受け付けません。選択肢は2つです。
- 固定穴のあるタップをネジで留める — 最も動かない。ただし天板に穴が残る
- クランプ式ホルダーで天板を挟む — 穴を開けずに済む。今のタップを流用できる
賃貸や、いずれ天板を交換する予定があるならクランプ式です。天板の素材選びから見直す段階ならデスク天板の選び方も併せて見てください。
天板裏に空きがない場合
引き出し、CPUホルダー、ケーブルトレー、昇降のコントローラー。天板裏は思ったより早く埋まります。残った場所が脚の支柱しかないなら、支柱に付けるホルダーに逃がします。
ただしこれは妥協です。昇降デスクの支柱は上下二段構造で、下段(床側)に付けると天板が上がってもタップは動きません。つまり動く部分と動かない部分を分ける設計が崩れます。 付けるなら必ず上段(天板側)です。
電源タップを浮かせる5選
評価は「固定の確実さ/天板素材の自由度/昇降との相性/着脱のしやすさ/コスパ」の5項目・5点満点で統一しています。タップ本体とホルダーを同じ表で比べられるよう、口数や定格は仕様表のほうに寄せました。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。
評価
- 固定の確実さ
- 4.2/5
- 天板素材の自由度
- 2.8/5
- 昇降との相性
- 4.6/5
- 着脱のしやすさ
- 4.9/5
- コスパ
- 4.6/5
ここが良い
- コード3.0mあるので、天板を最高位まで上げても床のコンセントまで届く余裕が残る
- マグネットで貼るだけなので、昇降の挙動を見ながら貼る位置を何度でも試せる
- 上面5口+側面5口の二面配置で、ACアダプタ同士が横に張り出しても隣を潰しにくい
- ほこり防止シャッターと雷サージ吸収を両方持っており、天板裏で挿しっぱなしにする用途と相性がいい
- 流通量が多く、色違い・コード長違いの兄弟モデルから選び直しやすい
ここは惜しい
- 磁力が効くのはスチール面だけで、木製天板やアルミフレームには直接留められない
- 本体だけで相応の重さがあり、ACアダプタを何個も挿すと天板側の負荷がさらに増える
- 全長295mmあるため、昇降デスクの横梁やコントローラーと干渉しないか事前の実測が要る
- 一括スイッチのみで、機器ごとの入り切りはできない
天板裏にスチールがあるなら、これで話が終わります。
底面のネオジムマグネットで貼るだけ。フレームでも金属トレーでも留まります。工具が要らないので、昇降させながら位置を試して、干渉するなら貼り直すという進め方ができます。天板裏は実際に動かしてみないと当たる場所が分からないので、この試行錯誤のしやすさは効きます。
コード長3.0mが、この用途では効いてきます。天板を最高位まで上げた状態から床のコンセントまで届き、なお余裕が残る。前述のとおり1mのモデルでは上げ切ったときに足りません。
10個口を上面5+側面5の二面に分けているので、ACアダプタが横に張り出しても隣の口を潰しにくい構成です。ほこり防止シャッターと雷サージ吸収も入っていて、天板裏で挿しっぱなしにする使い方と噛み合います。天板裏は掃除機が入らず、ほこりが溜まっても気づきません。
1位にしましたが、磁力が効くのはスチール面だけです。木製天板やアルミフレームには直接留められません。全長295mmあるので、横梁や昇降コントローラーと当たらないかを先に測ってください。スイッチも一括のみで、機器ごとの入り切りはできません。
そして本体だけで相応の重さがあり、ACアダプタを何個も挿せばさらに増えます。マグネット固定は載せる重量が増えるほど余裕が減るので、定期的に浮きがないか見る前提の固定方法だと理解して選んでください。単体タップとしての評価は電源タップの比較にも書いています。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 固定の確実さ
- 4.5/5
- 天板素材の自由度
- 3.8/5
- 昇降との相性
- 4.5/5
- 着脱のしやすさ
- 4/5
- コスパ
- 3.4/5
ここが良い
- 裏面の固定穴を使えば木製天板に直接ネジ留めでき、昇降の振動で位置がずれない
- 差込口ピッチ45mmで、iPad用のような小型ACアダプタを隣り合わせに挿しても干渉しにくい
- 2個口ごとの個別スイッチがあり、天板裏に固定したあとも機器単位で電源を落とせる
- ブレーカー内蔵なので、タップ1本に機器を集中させる設計と噛み合う
- コード3.0mで、天板を上げ切った状態から床のコンセントまで届く
ここは惜しい
- 実売価格が同容量のタップより高く、機能をフルに使わないと割高に感じる
- このコード長のモデルはホワイトのみで、黒基調のデスク裏では目立つ
- 約570gと重めで、天板側に固定する前提だと重量増が無視できない
- ネジ留めすると天板に穴が残り、賃貸や借り物の天板では選びにくい
磁石に頼らず、物理的に留めてしまいたい人向けです。
裏面のマグネットに加えて壁掛け用の固定穴があり、木製天板ならネジで直接留められます。昇降のたびに揺すられても位置がずれない、というのがマグネットとの決定的な差です。天板側に固定する前提なら、動かないことそのものが最大の価値になります。
差込口ピッチは45mm。iPad用のような小型ACアダプタを隣り合わせに挿しても干渉しにくく、10個口を実際に10個使いやすい配置です。2個口ごとの個別スイッチがあるので、天板裏に固定したあとでも機器単位で電源を落とせます。1位のECT-1530BKが一括スイッチのみなのに対し、ここは明確に上です。
ブレーカー内蔵という点も、「タップ1本に機器を集中させる」というこの記事の設計と噛み合います。コード3.0mで、上げ切った状態から床まで届くのも同じです。
2位にしたのは3点です。まず実売価格が同容量のタップより高い。個別スイッチもブレーカーも使わないなら割高です。次にこのコード長のモデルはホワイトのみで、黒基調のデスク裏では目立ちます。
そして約570gと重めです。 天板側に固定する前提だと、この重量増は無視できません。ネジ留めなら落下の心配はありませんが、天板に穴が残るので賃貸や借り物の天板では選びにくくなります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 固定の確実さ
- 4.6/5
- 天板素材の自由度
- 4.8/5
- 昇降との相性
- 4.2/5
- 着脱のしやすさ
- 4.4/5
- コスパ
- 3.2/5
ここが良い
- 天板を挟むだけなので、木・メラミン・集成材のどれでもマグネットなしで固定できる
- 手持ちのタップをそのまま使えるため、口数や安全機能を選び直さずに浮かせられる
- ホルダーが360度回るので、昇降時にコードが引っ張られない向きへ後から調整できる
- 背面のクリップでタップから出る電源コードもまとめられ、たるみが天板裏で暴れない
- 接地面にゴムパッドがあり、天板に締め跡が付きにくい
ここは惜しい
- 挟めるタップ幅が40〜60mmに限られ、幅広の大型タップや円筒形タップは載らない
- クランプ本体が天板から下に張り出すので、膝の高さと当たらないか確認が要る
- ホルダー単体としては価格が高く、タップ込みで考えると総額が膨らむ
- 天板厚10mm未満の薄い天板には取り付けられない
タップを買い替えたくない人の答えがこれです。
天板を挟むクランプ式のホルダーで、タップ本体は手持ちのものを使います。木・メラミン・集成材のどれでもマグネットなしで固定でき、天板の素材を問わないのが最大の強みです。対応天板厚は10〜60mmと幅広く、たいていの昇降デスクの天板は収まります。
ホルダーが360度回るので、取り付けたあとから向きを変えられます。昇降させてみてコードが引っ張られる向きだと分かったら、回して逃がせる。現物合わせがしやすい構造です。背面のクリップでタップから出る電源コードもまとめられるので、たるみが天板裏で暴れません。接地面のゴムパッドで締め跡も付きにくくなっています。
3位にしたのは適合範囲です。挟めるタップ幅は40〜60mmに限られ、幅広の大型タップや円筒形のタップは載りません。手持ちのタップの幅を先に測ってください。天板厚10mm未満の薄い天板にも付きません。
もう1点はクランプ本体が天板から下に張り出すことです。膝の高さと当たらないかを確認してください。昇降デスクは座り姿勢の天板高を低めに設定している人が多く、そこに張り出しが加わると当たります。ホルダー単体としては価格が高めなので、タップ込みの総額では上位2製品と大差なくなることもあります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 固定の確実さ
- 4.3/5
- 天板素材の自由度
- 4.6/5
- 昇降との相性
- 4.8/5
- 着脱のしやすさ
- 3.6/5
- コスパ
- 3.4/5
ここが良い
- 昇降デスク用に設計された蛇腹構造で、天板の上下に合わせて曲がりながら追従する
- 床に垂れたコードが椅子のキャスターやフットレストに巻き込まれるのを防げる
- クランプ式で工具が要らず、位置が気に入らなければ何度でも付け替えられる
- スリットから通すので、あとから1本足したいときにケーブルを抜き差ししやすい
- スパイラルチューブと違い、可動部の曲がり方向が構造で決まるため屈曲位置が毎回同じにならない
ここは惜しい
- 幅130mmのベースが天板裏を占有し、引き出しやCPUホルダーと取り合いになる
- 約842gと重く、天板側に付ける機材の総重量をさらに押し上げる
- 太いACアダプタ付きケーブルを何本も通すと、蛇腹が閉まりきらないことがある
- 見た目が主張するので、デスク下を完全に無に見せたい人には向かない
タップを天板側に集めたあと、必ず残る「床へ落ちる1本」の受け皿です。
これはタップではなく、昇降デスク用のケーブルダクトです。蛇腹構造で、天板の上下に合わせて曲がりながら追従します。全長約137cmあるので、一般的な昇降デスクの可動域はカバーできます。
このカテゴリの価値は、曲がる位置が構造で決まることにあります。スパイラルチューブで束ねただけだと、毎回どこが折れるか分かりません。同じ1点が繰り返し折れれば、そこから傷みます。蛇腹は全長で緩やかに曲がるので、屈曲が1点に集中しません。床に垂れたコードが椅子のキャスターやフットレストに巻き込まれるのも防げます。
クランプ式で工具が要らず、位置が気に入らなければ何度でも付け替えられます。ケーブルは側面のスリットから通す方式なので、あとから1本足すのも簡単です。
4位にしたのは占有と重量です。幅130mmのベースが天板裏を取るので、引き出しやCPUホルダーと場所を取り合います。約842gという重量も、天板側に付ける機材の総重量を押し上げます。太いACアダプタ付きのケーブルを何本も通すと蛇腹が閉まりきらないこともあり、通すのは電源1〜2本に絞るのが現実的です。
見た目もそれなりに主張します。デスク下を完全に無に見せたい人には向きません。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 固定の確実さ
- 3.8/5
- 天板素材の自由度
- 3.5/5
- 昇降との相性
- 3.2/5
- 着脱のしやすさ
- 4.2/5
- コスパ
- 4.4/5
ここが良い
- 天板ではなく脚に付けるため、天板裏がフレームや引き出しで埋まっていても設置できる
- 約140gと軽く、対応タップ幅も40〜70mmと広い
- 片手でプラグを抜き差しできる保持力があり、押さえながら挿す手間が減る
- 5製品の中では最も安く、追加のホルダーとして足しやすい
ここは惜しい
- 昇降デスクの支柱は上下二段構造で、付ける段を間違えるとタップだけ動かずコードが引っ張られる
- 対応支柱径が円柱30〜48mmに限られ、太い角脚のデスクには付かないことがある
- 耐荷重1kgのため、ACアダプタを大量に挿した重いタップは載せられない
- 組み立てに六角レンチを使う必要があり、後から向きを変えるのが他モデルより面倒
天板裏に付ける場所が残っていないときの、最後の選択肢です。
デスクの脚やラックの支柱にクランプで留めるホルダーで、天板裏がフレームや引き出しで埋まっていても設置できます。約140gと軽く、対応タップ幅も40〜70mmと3位のTAP-CLAMP1より広い。片手でプラグを抜き差しできる保持力があり、5製品のなかでは最も安いので、追加のホルダーとしても足しやすい製品です。
5位にしたのは、この記事の設計と正面からぶつかるためです。昇降デスクの支柱は上下二段構造で、下段は床に固定されたまま動きません。ここに付けると天板が上がってもタップは動かず、機器のケーブルが全部引っ張られます。必ず天板側の段に付ける必要があり、その段に十分なクランプ代があるかは機種によります。
対応支柱径も円柱30〜48mm、角柱25〜35mmに限られ、太い角脚のデスクには付きません。耐荷重1kgなので、ACアダプタを大量に挿した重いタップは載せられません。組み立てに3mm六角レンチを使うため、後から向きを変えるのが他モデルより面倒です。
天板裏に余地があるなら、上位4製品のどれかを選んでください。 これは条件が絞られたときの逃げ道です。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
5製品を横並びで比較する
| 項目 | イチオシエレコムECT-1530BK | サンワサプライTAP-SP2110SW-3 | サンワサプライTAP-CLAMP1 | サンワサプライ200-CA039 | サンワサプライTAP-CLAMP2BK |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.5/5 | 4.3/5 | 4.2/5 | 4.1/5 | 3.8/5 |
| 種別 | 電源タップ本体(マグネット固定) | 電源タップ本体(マグネット+固定穴) | 電源タップホルダー(クランプ式) | 昇降デスク用ケーブルダクト(蛇腹式) | 電源タップホルダー(支柱取り付け) |
| 口数 | 10個口(上面5+側面5) | 10個口(2P) | — | — | — |
| 固定方法 | 底面のネオジムマグネット(スチール面に吸着) | 裏面マグネット+壁掛け用の固定穴 | デスク天板を挟むクランプ | 天板へのクランプ取り付け(工具不要) | デスク脚・ラック支柱へのクランプ |
| ケーブル長 | 3.0m | 3.0m | — | — | — |
| 定格 | 125V / 15A / 1500W | 125V / 15A / 1500W | — | — | — |
| 差込口の間隔 | 中心間で最短40mm(端は57mm) | ピッチ45mm | — | — | — |
| ほこり防止シャッター | あり | — | — | — | — |
| 雷サージ吸収 | あり | あり(サージ耐量2500A・雷ガードランプ付き) | — | — | — |
| スイッチ | 一括スイッチ(通電時にオレンジ点灯) | 2個口ごとの個別スイッチ+スライド式一括スイッチ | — | — | — |
| 外形寸法 | 295×43×32mm(コード・プラグ部を除く) | — | W150×D62×H140mm | W130×D130×H1370mm(ベース含む) | W100×D98〜106×H71〜103mm |
| 向いている人 | 天板裏にスチールのフレームか金属トレーがある昇降デスクを使っている人 | 木製天板にネジを打ってでも、昇降で揺すられるタップを動かないようにしたい人 | 天板が木でマグネットが効かず、タップの買い替えはしたくない人 | 天板側にタップをまとめたあと、床へ降りる1本の処理だけが残っている人 | 天板裏がフレームで埋まっていて、タップの居場所が脚しか残っていない人 |
| ブレーカー | — | 内蔵(過負荷時に遮断) | — | — | — |
| プラグ | — | スイングプラグ(絶縁キャップ付き) | — | — | — |
| 重量 | — | 約570g | 約314g | 約842g | 約140g |
| カラー | — | ホワイト | ホワイト(ブラックのTAP-CLAMP1BKあり) | ブラック | ブラック(ホワイトのTAP-CLAMP2Wあり) |
| 対応天板厚 | — | — | 10〜60mm | — | — |
| 対応タップ幅 | — | — | 40〜60mm | — | 40〜70mm |
| 回転 | — | — | 360度回転 | — | — |
| 材質 | — | — | ABS樹脂・スチール | ABS樹脂 | ABS樹脂・シリコン |
| 傷防止 | — | — | 接地面にクッションゴムパッド | — | — |
| 全長 | — | — | — | 約137cm | — |
| ケーブルの入れ方 | — | — | — | 側面のスリットから通す | — |
| 対応支柱径 | — | — | — | — | 円柱30〜48mm / 角柱25〜35mm |
| 耐荷重 | — | — | — | — | 1kg |
| 付属品 | — | — | — | — | クランプパーツ・ボルト大小・3mm六角レンチ |
| こんな人に | 昇降デスクのスチール製フレームやケーブルトレーに、タップを天板側ごと吸着させたい人 | マグネットだけに頼らず、ネジ留めも併用してタップを天板裏に完全固定したい人 | 木製天板の昇降デスクで、いま使っているタップをそのまま浮かせたい人 | 天板から床へ落ちる1本を、昇降しても暴れないようにまとめたい人 | 天板裏に付ける余地がなく、脚の支柱にタップを逃がしたい人 |
| 購入先 |
固定の確実さではTAP-CLAMP1が最も高く、天板素材の自由度でも上位です。それでもECT-1530BKを1位にしたのは、着脱のしやすさが昇降デスクでは効くからです。天板裏はどこが干渉するか動かしてみないと分からず、貼り直せることが実作業では価値になります。
デメリット — 重さと、可動部の寿命
この構成には、はっきりした代償が2つあります。
天板側に足す重量が積み上がる
タップ本体、ホルダー、ダクト。それぞれは数百グラムでも、組み合わせると簡単に1kgを超えます。たとえばTAP-SP2110SW-3(約570g)と200-CA039(約842g)を併用すれば、それだけで1.4kg。ここにACアダプタが数個ぶら下がります。
昇降デスクのモーターは天板とモニターを支える前提なので、この程度で耐荷重を超えることはまずありません。問題は耐荷重ではなく固定方法のほうです。 マグネットも両面テープも、載る重量が増えるほど落ちる方向に余裕が減ります。とくに両面テープは経年で粘着が緩むので、重いものを支えさせる使い方には向きません。この点でネジ留めとクランプは構造的に強く、TAP-SP2110SW-3とTAP-CLAMP1の順位はここを見ています。
可動部を通る1本は、机の中で最も早く傷む
床へ落ちる1本は、昇降のたびに曲げ伸ばしされます。机の配線のなかで最も短命になるのがこの1本です。 年数を言い切れる根拠はありませんが、他のケーブルが動かないのに対しここだけが毎日動く以上、構造的にそうなります。
打てる手は2つです。曲がる位置を1点に集中させないこと(蛇腹ダクトが有利なのはここです)。そして、可動部を通す本数を減らすこと。電源1本だけなら、傷んだときの交換も安く早く済みます。ハブやドックを天板裏に置いてUSBを可動部に通さない設計は、この意味でも正しい。
この構成が向かない人
- 手動式(ガス圧・クランク)の昇降デスクで、月に数回しか高さを変えない人 — 動かさないなら分離設計の利点が出ません。普通に配線して束ねるほうが早い
- 天板がガラス、または薄い樹脂の人 — ネジもクランプも打てず、マグネットも効きません。この場合は床置きのタップを壁側に寄せ、可動部のケーブルにだけ余長を持たせる従来型で妥協します
- デスクのレイアウトを頻繁に変える人 — 天板裏に固定した構成は、机ごと動かす前提だと組み直しが毎回発生します
昇降デスク自体をこれから選ぶ段階なら、天板裏のフレーム形状と素材が固定方法を決めるので、昇降デスクの比較を先に見てから固定具を決めるほうが手戻りがありません。
まとめ
- ケーブルを長くして解決しない — 下降時のたるみが、上昇時の引っ張りに変わる
- タップを天板裏に固定する — 機器からタップまでは伸び縮みしなくなる
- 可動部を1本に減らす — 5本の面倒は見られなくても、1本なら見られる
- 余長は最高位まで上げてから測る — 上昇時に足りていれば下降時は必ず余る
- 固定方法は天板の素材で決まる — スチールならマグネット、木ならネジかクランプ
買う前にやることは2つだけです。 天板裏に磁石を当てて効くか確かめること。そして天板を最高位まで上げて、床のコンセントまでの距離を測ること。この2つが決まれば、5製品のうちどれを選ぶかは自動的に決まります。



