オンライン会議用マイクのおすすめランキング
公開日
この記事の結論
- 1
AT2040USB
★ 4.7
会議で打鍵音を指摘されたことがある人
- 2
MV7+(MV7+-K-J)
★ 4.5
いまはUSBで始めて、将来XLRに移行する可能性を残したい人
- 3
AT2020USB-X
★ 4.3
声の聞き取りやすさを最優先したい人
- 4
ATR2100x-USB
★ 4.1
予算を抑えつつXLRへの逃げ道も残したい人
- 5
Seiren V3 Mini(RZ19-05050100-R3M1)
★ 3.9
机が狭く、まず内蔵マイクから脱出したい人
各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

目次
結論から書きます。オンライン会議で打鍵音を乗せたくないなら、ダイナミック型で指向性の狭いUSBマイクを、口元まで近づけて使うのが最短です。 効くのはマイクの型番より距離です。ノートPCの内蔵マイクを使っている限り、キーボードを買い替えても音は乗り続けます。
内蔵マイクに打鍵音が乗るのは、空気の音ではないから
まずここを理解しておくと、以降の選択がぶれません。
ノートPCの内蔵マイクは、キーボードと同じ筐体に固定されています。 キーを打つと天板とパームレストが振動し、その振動が筐体を伝わってマイクカプセルまで届きます。空気を伝わる音とは別の経路です。
これが「静音キーボードに替えたのに、会議では相変わらず指摘される」という現象の正体です。空気を伝わる音は減っても、筐体を伝わる振動は残ります。
単一指向性は「遮音」ではない
製品ページに必ず出てくる言葉なので、意味を正確に押さえておきます。
単一指向性(カーディオイド) は、正面の音を強く拾い、後方の音を拾いにくい特性です。ハート型の集音範囲になります。ハイパーカーディオイド、スーパーカーディオイド はさらに正面の範囲が狭く、そのぶん真後ろにわずかな感度が戻ります。
重要なのは、これらが遮音ではないという点です。範囲外の音が消えるのではなく、入り方が弱くなるだけです。
そして会議のデスクでは、キーボードはたいていマイクの正面下方にあります。ここは指向性が最も効きにくい角度です。指向性の狭さに期待するより、マイクの向きを調整してキーボードがマイクの背面側に来る配置にするほうが、実際には差が出ます。
USBとXLR、会議ならUSBで足ります
もう1つの分かれ道が接続方式です。
USB接続 は、マイク本体にプリアンプとA/D変換が内蔵されています。PCに挿せば音が出ます。会議用途ならこれで十分です。
XLR接続 はアナログ出力のみで、オーディオインターフェースかミキサーが別途必要になります。手間もコストも増えますが、機材を足していったときの音質と制御の自由度は上がります。
会議しか使わないなら迷わずUSBです。ただし配信や録音に手を広げる可能性があるなら、USBとXLRの両方を備えたモデルを選んでおくと、そのとき買い直さずに済みます。今回のランキングではMV7+とATR2100x-USBがこれに当たります。
オンライン会議用マイクおすすめランキング5選
評価は「打鍵音の乗りにくさ/声の明瞭さ/設置のしやすさ/拡張性/コスパ」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、会議で打鍵音を乗せないという目的での優先度を反映した編集判断の点数です。
評価
- 打鍵音の乗りにくさ
- 4.9/5
- 声の明瞭さ
- 4.5/5
- 設置のしやすさ
- 4.2/5
- 拡張性
- 3.4/5
- コスパ
- 4.4/5
ここが良い
- ダイナミック型かつハイパーカーディオイドで、正面以外の音を拾う量が構造的に少ない
- 周波数特性の下限が80Hzで、机を伝う低い振動音が入り込みにくい
- ショックマウントとポップフィルターを本体に内蔵していて、追加パーツが要らない
ここは惜しい
- USB専用でXLR出力がなく、後からオーディオインターフェースに移行できない
- 金属ボディで重さがあり、華奢なアームだとお辞儀する
この記事の目的に対して最も素直に効く1本です。理由は2つあります。
1つはダイナミック型であること。コンデンサー型より感度が低く、部屋の反響やエアコン、打鍵音といった周辺の音が入りにくい構造です。
もう1つはハイパーカーディオイドであること。単一指向性よりさらに正面の集音範囲が狭いため、マイクの向きを調整したときの効き方が大きくなります。
周波数特性の下限が80Hzに設定されているのも会議向きです。机を伝う低い振動成分が、そもそも通りにくくなります。ショックマウントとポップフィルターを内蔵しているので、追加パーツを買い足す必要もありません。
弱点はUSB専用でXLR出力がないことです。会議だけなら問題になりませんが、後から機材を足す方向には伸ばせません。金属ボディで重さがあるため、華奢なアームだと徐々にお辞儀します。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 打鍵音の乗りにくさ
- 4.7/5
- 声の明瞭さ
- 4.7/5
- 設置のしやすさ
- 3.8/5
- 拡張性
- 4.9/5
- コスパ
- 3.6/5
ここが良い
- USB-CとXLRの両方を備え、機材を増やしても同じマイクを使い続けられる
- ダイナミック型で近接収音向き、口元に寄せる使い方と相性がよい
- オートレベル調整があり、会議中に声量が上下しても音量が暴れにくい
ここは惜しい
- この5本の中では価格帯が明確に上、会議専用と割り切ると過剰になりやすい
- 本体が重く、卓上スタンドよりアーム運用が前提になる
USBとXLRの両方を備えた上位機です。いまはPCに直挿し、将来オーディオインターフェースを導入したらXLRへ、という移行ができます。
ダイナミック型のカーディオイドなので、打鍵音の入りにくさは1位に迫ります。近接収音を前提とした設計で、口元に寄せる使い方と相性がよいのも会議向きです。
オートレベル調整があるため、会議中に声量が上下しても音量が暴れにくいのは実用上の利点でした。話しながら資料を操作するような場面で効きます。
2位にしたのは価格帯です。この5本の中では明確に上で、会議専用と割り切ると過剰になります。本体も重く、卓上スタンドよりアーム運用が前提です。設置スペースに不安があるなら狭いデスクで在宅ワーク環境を作る記事も参考にしてください。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 打鍵音の乗りにくさ
- 3.6/5
- 声の明瞭さ
- 4.8/5
- 設置のしやすさ
- 4/5
- 拡張性
- 3.4/5
- コスパ
- 4.2/5
ここが良い
- 20〜20,000Hzをカバーし、声のニュアンスが最も自然に出る
- ヘッドホン端子とミキサー調整を備え、自分の声を聞きながら話せる
- ミュートとゲイン調整が本体で完結する
ここは惜しい
- コンデンサー型は感度が高く、ダイナミック型より周囲の音を拾いやすい
- 打鍵音対策が目的なら、この特性は不利に働く
声の自然さではこの5本で最上位です。20〜20,000Hzをカバーし、ニュアンスがそのまま出ます。ヘッドホン端子とミキサー調整を備えているので、自分の声を確認しながら話せます。
3位にしたのは、この記事の目的と噛み合わない部分があるからです。コンデンサー型は感度が高く、ダイナミック型より周囲の音を拾います。 単一指向性であっても、打鍵音対策という観点では不利に働きます。
したがって選ぶ条件がはっきりしています。静かな個室で、同居人の生活音もない環境なら、声質の面で第一候補です。逆に生活音がある環境なら、上位2つのほうが目的に合います。
キーボード側でも音を減らしておきたいなら静音キーボードを4軸で順位付けした記事と組み合わせてください。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 打鍵音の乗りにくさ
- 4.5/5
- 声の明瞭さ
- 4/5
- 設置のしやすさ
- 4/5
- 拡張性
- 4.6/5
- コスパ
- 4.5/5
ここが良い
- USBとXLRの両対応でありながら、MV7+より手が届きやすい価格帯
- ダイナミック型の単一指向性で、横や後ろからの音を拾いにくい
- 質量が約268gと軽く、卓上スタンドでも安定する
ここは惜しい
- 周波数特性の上限が15,000Hzで、声のきらびやかさは上位機に一歩譲る
- 付属スタンドは簡易的で、口元に寄せるにはアームか台が要る
両対応マイクの入口という位置づけです。USBとXLRを備えながら、MV7+より手が届きやすい価格帯にあります。
ダイナミック型の単一指向性で、横や後ろからの音は拾いにくくなっています。質量が約268gと軽いので、卓上スタンドでも安定します。
4位にしたのは、周波数特性の上限が15,000Hzで、声のきらびやかさが上位機に一歩譲る点です。会議の明瞭度としては十分ですが、録音を残す用途だと差を感じます。
もうひとつ、付属スタンドは簡易的です。距離が最も効くという原則を踏まえると、アームか台の追加は実質必須と考えておいてください。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 打鍵音の乗りにくさ
- 3.8/5
- 声の明瞭さ
- 4.2/5
- 設置のしやすさ
- 4.8/5
- 拡張性
- 3/5
- コスパ
- 4.6/5
ここが良い
- 本体が小さく、モニター手前の限られたスペースにも置ける
- 天面を叩くだけでミュートでき、会議中の操作音が出にくい
- ドライバー不要で挿すだけ動く
ここは惜しい
- コンデンサー型のため、指向性が狭くても打鍵音は上位のダイナミック型より入りやすい
- 小型ゆえ口元まで寄せるにはスタンドや台の追加が前提になる
最小構成で内蔵マイクを卒業するための選択肢です。本体が小さく、モニター手前の限られたスペースにも収まります。
天面を叩くだけでミュートできるのは会議で効きます。物理スイッチを探す音や、アプリを操作するクリック音が出ません。ドライバー不要で挿すだけ動くのも導入の敷居を下げます。
5位にしたのは、コンデンサー型であることです。スーパーカーディオイドで指向性は狭いものの、感度が高いぶん打鍵音は上位のダイナミック型より入ります。小型なので口元まで寄せるにも台やスタンドが前提になり、そこを足すと価格差が縮まります。
とはいえ「内蔵マイクのまま」より確実に改善します。まず一歩進めたい段階では合理的な選択です。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
5製品を横並びで比較する
| 項目 | イチオシオーディオテクニカAT2040USB | SHUREMV7+(MV7+-K-J) | オーディオテクニカAT2020USB-X | オーディオテクニカATR2100x-USB | RazerSeiren V3 Mini(RZ19-05050100-R3M1) |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.7/5 | 4.5/5 | 4.3/5 | 4.1/5 | 3.9/5 |
| 型式 | ダイナミック型 | ダイナミック型 | バックエレクトレットコンデンサー型 | ダイナミック型 | コンデンサー型(14mmカプセル) |
| 指向特性 | ハイパーカーディオイド | カーディオイド(単一指向性) | カーディオイド(単一指向性) | 単一指向性 | スーパーカーディオイド |
| 周波数特性 | 80〜16,000Hz | 50〜16,000Hz | 20〜20,000Hz | 50〜15,000Hz | 20Hz〜20kHz |
| 接続 | USB Type-C | USB Type-C+XLR(両対応) | USB Type-C | USB Type-C+XLR(両対応) | USB Type-C |
| 会議での位置づけ | 打鍵音対策として最も素直に効く1本 | 音質と拡張性を両取りする上位機 | 声質重視。静かな部屋なら第一候補 | 両対応マイクの入口 | 最小構成で内蔵マイクを卒業する1本 |
| こんな人に | 会議で打鍵音を指摘されたことがある人 | いまはUSBで始めて、将来XLRに移行する可能性を残したい人 | 声の聞き取りやすさを最優先したい人 | 予算を抑えつつXLRへの逃げ道も残したい人 | 机が狭く、まず内蔵マイクから脱出したい人 |
| 購入先 |
買った後にやること、3つだけ
マイクを替えただけで終わらせると、効果を取りこぼします。
1. 口元に寄せる — 15〜30cm程度まで近づけます。ここが最も効きます。アームか台が要るなら同時に用意してください。
2. マイクの背面をキーボードに向ける — 単一指向性が最も弱い方向にキーボードを置くと、同じマイクでも入り方が変わります。
3. ゲインを下げる — 近づけたぶん、入力レベルは下げられます。ゲインを下げるほど、環境音は一緒に小さくなります。 ここを下げないと距離を詰めた意味が半減します。
マウスのクリック音やホイール音も気になっているなら、音源の切り分け方を静音マウスを3軸で順位付けした記事にまとめてあります。
まとめ
- 原因を切り分ける — 内蔵マイクなら、振動が筐体を伝わって直接入っている
- ダイナミック型を選ぶ — 生活音のある環境ではコンデンサー型より有利
- 口元に寄せる — 距離の二乗で効く。マイク選び以上に効果が大きい
- ゲインを下げる — 近づけた効果は、ここを下げて初めて出る
- XLRは会議には要らない — 拡張の可能性があるなら両対応モデルを選んでおく
キーボードやマウスを買い替える前に、まずマイク側を疑ってください。会議で指摘されないことが目的なら、こちらのほうが早く終わります。



