Dell U2723QE レビュー
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この記事の結論
Dell UltraSharp 27 4K USB-C ハブモニター U2723QE
★ 4.5/ 5
こんな人に: USB-C接続のノートPCをメイン機にしていて、デスクのケーブルを1本に減らしたい人
良い点
- USB-Cケーブル1本で映像・給電・有線LAN・USB周辺機器がすべてつながる
- 90W給電はノートPCを酷使している最中でも充電が追いつく
- IPS Blackの黒が締まり、暗い配色のエディタでも画面が眠く見えない
惜しい点
- スピーカー非搭載。音は別途用意する必要がある
- リフレッシュレートは60Hz止まりで、ゲームや高速スクロールには向かない
- 27インチ4Kは等倍だと文字が小さく、スケーリング設定が前提になる
詳しく読むには、このまま下へスクロールしてください。
目次
結論から書きます。USB-C接続のノートPCを主力にしている人にとって、Dell U2723QEは現状もっとも「机の上を静かにする」モニターです。ケーブル1本で映像・90W給電・有線LAN・USBハブがまとまり、IPS Blackの黒も効きます。ただしスピーカーはなく、60Hz止まりです。
私はこのモニターを自腹で購入し、平日はほぼ毎日8時間以上、コードを書く用途で使っています。以下は「4Kが綺麗」という話ではなく、ハブモニターとしての実用性に絞ったレビューです。
Dell
Dell UltraSharp 27 4K USB-C ハブモニター U2723QE
総合評価4.5/5
評価
- 画質
- 4.5/5
- 拡張性
- 5/5
- 使い勝手
- 4.5/5
- 設置性
- 4/5
- コスパ
- 4/5
こんな人にUSB-C接続のノートPCをメイン機にしていて、デスクのケーブルを1本に減らしたい人
リンク準備中販売ページの準備ができ次第、購入先を掲載します。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
USB-Cケーブル1本で何が起きるか
このモニターを買う理由の9割は、正直なところ画質ではありません。ノートPCから伸びるケーブルの本数が減ることです。
導入前、私の机にはノートPCから電源アダプタ、HDMIケーブル、USBハブ、有線LANアダプタの4本が伸びていました。朝デスクに座るたびに4本を挿し、席を立つたびに4本を抜く。この動作が地味に嫌で、結局ノートPCを持ち歩かなくなっていました。
U2723QEにしてからは、USB-Cケーブル1本を挿すだけです。挿した瞬間に外部ディスプレイが点き、充電が始まり、有線LANがつながり、キーボードとマウスが認識されます。抜くときも1本。この「1本になる」体験は、スペック表からは想像しづらいわりに毎日効いてきます。
90W給電の実用性
USB-Cハブモニターで最初に疑うのが給電能力です。65Wのモデルも多いなか、U2723QEは最大90Wを供給します。
私の使い方だと、Dockerで複数コンテナを回しながらブラウザのタブを30枚開き、さらにビデオ会議をつなぐ、という状態でもバッテリー残量は減りませんでした。純正アダプタを別途挿す必要はありません。ハイエンドのモバイルワークステーションやゲーミングノートだと足りない場面もあり得ますが、一般的な14インチクラスの開発機なら90Wで困る場面はほぼないと考えてよいです。
アイドル時の消費電力は、同クラスの4Kモニターとして標準的な範囲に収まります。
有線LANが「モニター側」にある意味
見落とされがちですが、私がいちばん効果を感じたのはRJ45ポートです。モニターにLANケーブルを挿しておけば、ノートPCをUSB-Cでつないだ瞬間に有線接続になります。USB-LANアダプタを机の上に転がしておく必要がありません。
ビデオ会議が安定する、大きなリポジトリのcloneが速い、といった効果もありますが、それ以上に「アダプタという小物が1個減る」ことが大きいです。デスクから小物を減らす考え方についてはデスク環境の作り方をまとめた記事でも触れています。
KVM機能は思ったより日常的に使う
U2723QEはKVM(キーボード・ビデオ・マウス切替)に対応しています。2台のPCをモニターにつなぎ、1組のキーボードとマウスを共有できる機能です。
購入前は「たまに使う程度だろう」と思っていました。実際には毎日使っています。会社支給のノートPCをUSB-Cで、個人のデスクトップをDisplayPortでつなぎ、USBアップストリームを設定しておくと、入力切替と同時にキーボードとマウスの接続先も移動します。
キーボードを2台分置く必要がなくなるので、こだわった1台に集約できます。私はHHKB Professional HYBRID Type-Sの使用感をまとめた記事で書いたキーボードを両方のPCで共有していますし、マウスもLogicool MX Master 3Sのレビューで扱ったモデル1台で足りています。
切り替えの手順とクセ
切り替えはモニター背面のジョイスティックからメニューを開いて行います。ここは正直、洗練されているとは言いにくい部分です。ショートカットキーで一発、というわけにはいかず、数回のスティック操作が必要になります。
慣れれば2秒程度の操作ですが、1日に何十回も往復する使い方だとストレスになるかもしれません。私は「午前は会社PC、午後は個人PC」くらいの粒度で使っているので気になっていません。
また、KVM設定は最初に一度だけ「どのUSBアップストリームをどの映像入力に紐づけるか」を決める必要があります。ここを設定しないままだと「切り替えたのにキーボードが効かない」となるので、初期設定だけは説明書を読む価値があります。
IPS Blackの黒は本当に違うのか
U2723QEはIPS Blackパネルを採用し、コントラスト比は一般的なIPSの1000対1に対して2000対1をうたっています。
正直に書くと、白い書類やブラウザを見ている限り違いはほとんど分かりません。IPS Blackが効くのは、暗い画面を長時間見るときです。
実際に効くのはどんな作業か
私の場合、ダークテーマのエディタとターミナルを1日中開いています。従来のIPSだと、黒い背景がうっすら灰色に浮いて、画面全体がぼんやり眠く見える瞬間がありました。U2723QEに替えてからは背景が沈み、文字のコントラストが素直に立ちます。
これは「感動する差」ではなく「疲れが少し減る差」です。逆に言えば、明るい部屋で白い画面ばかり見る使い方なら、IPS Blackにこだわる必要はありません。VAパネルのような深い黒を期待すると肩透かしになります。あくまで「IPSとしては黒が締まっている」水準です。
色の正確さは初期設定のままで十分
工場出荷時にキャリブレーションされており、sRGBモードに切り替えれば箱から出した状態でほぼ狂いがありません。Webの見た目確認や資料作成の範囲なら、色を追い込む作業は不要でした。写真や動画の本格的な色管理をする人はキャリブレータを使うべきですが、それは価格帯を問わず同じ話です。
27インチ4Kという解像度とスケーリング
27インチに3840×2160は、等倍で使うには文字が小さすぎます。実質的にはスケーリング前提です。
macOSなら「文字を大きく」寄りの設定、Windowsなら150%あたりが実用的な落としどころでした。150%だと論理解像度は2560×1440相当になり、フルHDより広い作業領域を、はるかに滑らかな文字で使えます。これがこのサイズと解像度の組み合わせの狙いどころです。
「もっと横に広い方がいいのでは」と考える人もいると思います。作業領域の広さと集中しやすさのトレードオフについては、4K27インチとウルトラワイド34インチを比べた記事で詳しく検証しています。ウィンドウを2枚並べて完結する仕事ならこの27インチで十分ですし、3枚以上を常時見たいならウルトラワイドを検討する価値があります。
惜しい点:スピーカーなしと60Hz
良い点ばかり書いても参考にならないので、購入前に必ず知っておくべき欠点を挙げます。
スピーカー非搭載
U2723QEにスピーカーはありません。ケーブル1本でつなぐ思想の製品なのに、音だけは自分で用意する必要があります。ノートPCを閉じて使うクラムシェル運用にすると、音の出口がなくなって初日に慌てることになります。
イヤホンジャックもないため、USBスピーカーやBluetoothイヤホンを別途用意してください。私はUSB-Aポートに小型のUSBスピーカーを挿して解決しました。結果的にモニターのUSBハブ経由で完結するので運用は崩れませんが、「ゼロ円で解決はしない」点は把握しておくべきです。
リフレッシュレート60Hz
このモニターは60Hzです。100Hz超のモデルが増えた今、ここは明確に弱点です。
ゲームをするなら選択肢に入りません。ゲームをしなくても、120Hz環境に慣れた目にはマウスカーソルの動きやページのスクロールが少しカクついて見えます。私は仕事用と割り切っているので許容していますが、「ハブ機能も欲しいし滑らかさも欲しい」という人は、高リフレッシュ対応のハブモニターを探した方が後悔しません。
スペックと評価のまとめ
| 項目 | DellDell UltraSharp 27 4K USB-C ハブモニター U2723QE |
|---|---|
| 総合評価 | 4.5/5 |
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | 3840×2160(4K UHD) |
| パネル | IPS Black |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| コントラスト比 | 2000対1 |
| 色域 | sRGB 100% / Rec.709 100% / DCI-P3 98% |
| USB-C給電 | 最大90W(映像・データ・給電を1本で伝送) |
| 映像入力 | USB-C(DP Alt Mode)/ DisplayPort 1.4 / HDMI |
| USBハブ | USB-A・USB-Cを背面と底面に分散配置 |
| 有線LAN | RJ45(1Gbps) |
| KVM | 対応(2台のPCを1組のキーボード・マウスで共有) |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | 高さ・チルト・スイベル・ピボット対応 |
| VESAマウント | 100×100mm |
| こんな人に | USB-C接続のノートPCをメイン機にしていて、デスクのケーブルを1本に減らしたい人 |
| 購入先 | リンク準備中販売ページの準備ができ次第、購入先を掲載します。 |
ここが良い
- USB-Cケーブル1本で映像・給電・有線LAN・USB周辺機器がすべてつながる
- 90W給電はノートPCを酷使している最中でも充電が追いつく
- IPS Blackの黒が締まり、暗い配色のエディタでも画面が眠く見えない
- KVMで会社PCと個人PCを同じキーボード・マウスから行き来できる
- 高さ調整とピボットが素直で、縦置きにしてもスタンドが不安定にならない
ここは惜しい
- スピーカー非搭載。音は別途用意する必要がある
- リフレッシュレートは60Hz止まりで、ゲームや高速スクロールには向かない
- 27インチ4Kは等倍だと文字が小さく、スケーリング設定が前提になる
- 有線LANは1Gbpsまでで、2.5GbE以上の環境では頭打ちになる
- USB-Cハブ機能を持たない安価なモデルと比べると価格は高い
総合評価は5点満点で4.5としました。拡張性は文句なしの5点です。使い勝手はKVM切り替えの手数で0.5点、設置性はスピーカー非搭載を含めて4点、コスパは同サイズの4Kモニターと比べると割高になるため4点としています。
それでも「ハブ機能なしの4Kモニター+USBハブ+LANアダプタ+充電器」を個別に買い揃えることを考えれば、机の上がすっきりする分だけ十分に元は取れる買い物でした。
誰に向くか、誰には向かないか
向いているのは、USB-C対応のノートPCをメイン機にしていて、毎日ケーブルを抜き差しする人です。あるいは仕事用と個人用の2台を1つの机で使い分けている人。この2つのどちらかに当てはまるなら、U2723QEは買って損をしないモニターです。
向いていないのは、ゲームや映像の滑らかさを重視する人、デスクトップPC1台だけをHDMIでつなぐ人、そして予算を最優先する人です。デスクトップ1台運用ならハブ機能とKVMの価値はほぼゼロなので、同じ予算をパネル性能に振った方が満足度は高くなります。
リンク準備中販売ページの準備ができ次第、購入先を掲載します。