本文へスキップ
ガジェットベースGadget Base
メニュー
デスク環境

疲労軽減マットのおすすめと選び方

公開日

この記事の結論

  1. 1

    STSMATL

    ★ 4.5

    昇降デスクを立ち位置で1日数時間使う人。厚み19mmと921×609mmの面積で、足踏みや重心移動をマットの中で完結できる標準解

  2. 2

    立ち作業サポートマット スタンダード 8707002

    ★ 4.3

    オフィス什器としての実績を重視する人。915×610mm・厚み18mmの定番寸法で、受付や作業台にもそのまま流用できる

  3. 3

    100-MAT009

    ★ 4.2

    デスク下にフットレストやタップを置いていて、大判マットを敷く余地がない狭い足元。840gで片手で持ち上がる

  4. 4

    STSMATC

    ★ 4.0

    平らなマットを敷いても足踏みを忘れて棒立ちになってしまう人。凹凸が姿勢を勝手に崩して重心移動を促す

  5. 5

    SNC-MAT11

    ★ 3.8

    まず面積と底冷え対策を最優先し、厚みは割り切る人。900×600mmを1.4kgで確保できる

各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。

結論から書きます。疲労軽減マットは「厚み19mm前後 × 足が外れない面積 × 縁が寝ていること」で決めてください。

立ち作業がつらいのは、立っているからではありません。硬い床の上で動けないからです。マットは衝撃を吸収する道具ではなく、無意識の重心移動を許容する道具です。ここを取り違えると、厚さだけを追って不安定なものを買うことになります。

立ち作業がつらいのは「立っているから」ではない

昇降デスクを買った人が最初にぶつかるのが、足裏と腰の痛みです。そしてここで立ち作業をやめ、上げっぱなしにできない机として使うようになります。昇降デスクが死ぬのは、たいてい機構ではなく足元が原因です。

原因を「立ち続けているから」に置くと、対策は「立つ時間を減らす」しかなくなります。しかし効いているのは別の要因です。

人は立位を保っているとき、静止して見えて常に微細に揺れています。左右の足へ交互に体重を移し、つま先と踵のあいだで重心を前後させている。疲労を分散するための自動的な調整で、意識してやっているわけではありません。

問題は、この微動が硬い床では吸収されないことです。体重を移すたびに反力がそのまま足裏と膝へ返り、床が沈まないぶん微動の振れ幅も小さくなる。「動いているつもりで動けていない」状態になり、同じ組織に負荷が集中し続けます。

疲労軽減マットが解決しているのはここです。沈み込みが微動の受け皿になる。 体重を左足へ移すと左側が沈み、戻すと復元する。この数ミリの上下があるだけで、重心移動の自由度が変わります。「柔らかいと楽」ではなく、動きの余地を床側に作るのがマットの機能です。

衝撃吸収だと思えば「厚いほど良い」になります。動きの余地だと考えれば、厚みは沈みすぎない範囲で最大、そして動ける面積があることが条件になる。以下の4項目は全部そこから出てきます。

選ぶときに見る4つ

1. 厚み — 19mm前後が実用線

今回の5製品は15mm・17mm・18mm・19mmと、レンジが4mmしかありません。数字だけ見ると誤差のようですが、この4mmで沈み込み量は明確に変わります。

厚みが足りないと、体重をかけた時点で底付きします。沈み込みが止まった先は硬い床と同じで、微動を受け止める余地が残りません。SNC-MAT11の15mmが19mm級に及ばないのはここです。

逆に厚ければ良いわけでもありません。沈みすぎると接地感が失われます。 足裏がどこまで沈んだか分からない状態は、体を支えるために足首と体幹を余分に使う状態で、疲労の原因を入れ替えただけになります。

2. 硬さ — 素材で沈み方が変わる

同じ厚みでも、素材が違えば沈み方が違います。今回の5製品は3種類に分かれます。

素材 該当製品 沈み方の傾向
ポリウレタンフォーム STSMATL / Fellowes 8707002 / STSMATC じわりと沈み、ゆっくり戻る
ゴム化ジェルフォーム 100-MAT009 反発が硬めで、戻りが速い
PVC発泡シート SNC-MAT11 沈み込みが最も小さい

ふらつきが不安なら、反発の硬い側を選んでください。 100-MAT009が600×450mmと小さいのに立位の安定性で高い評価になるのは、ゴム化ジェルフォームの反発が沈み込みすぎを抑えているためです。逆に沈み込みの量そのものを取りたいならポリウレタン系ですが、戻りが遅いぶん素早い足踏みには追従しません。

3. 面取りの有無 — 縁が立っているとつまずく

見落とされがちですが、事故につながるのはここだけです。マットは座位と立位で出し入れするものなので、1日に何度も縁を踏んで出入りします。縁が垂直に立っていると、そこにつま先が引っかかる。

この点は製品説明にはっきり差が出ます。

  • STSMATL: 角に丸みと面取りエッジ
  • Fellowes 8707002: エッジが斜めにカット
  • 100-MAT009: 四辺カット加工
  • SNC-MAT11: 面取り・四辺カットの記載なし

SNC-MAT11は物流現場・工場向けの位置づけで、縁の処理を売りにしていません。縁が立っている前提で設置を考えたほうが安全です。出入りの動線上に縁が来る配置は避けてください。

なお面取りはキャスターにも効きます。Fellowesの斜めカットは台車が乗り越えられるようにするためのもので、椅子も同じです。ただし乗り越えられることと、上を転がれることは別です。

4. 面積 — 足が外れたら意味がない

冒頭の理屈をそのまま面積に翻訳すると、重心移動しても足がマットから出ない広さが要件になります。

  • 900×600mm級(STSMATL / Fellowes / SNC-MAT11)— 左右に体重を振っても外れない。昇降デスクの前に置く標準サイズ
  • 655×730mm(STSMATC)— 横幅は狭いが奥行きがあり、前後の踏み替えに強い
  • 600×450mm(100-MAT009)— 最小クラス。重心移動が大きい人は片足が縁から外れる

無意識の微動なので、外れたことに気づきません。気づかないまま片足が床に乗り、そちら側だけ硬い床の反力を受ける。面積を削るのは、マットを敷いた意味を部分的に打ち消すということです。

とはいえ机の下にフットレストや電源タップを置いていると、900×600mmを敷く余地がないこともあります。敷けないマットは効果ゼロなので、その場合は小さいほうが現実的です。座り姿勢側はフットレストの選び方へ。

買う前に知っておくべき3つのデメリット

メリットだけで判断すると、届いてから困ります。

椅子のキャスターは上を転がらない

これが最大の実用上の問題です。 ポリウレタンフォームもPVC発泡シートも、キャスターが乗れば沈みます。沈めば転がりません。座り作業に戻すたびに、マットを引き出して立てかける動作が発生します。この手間は重量で定量化できます。

製品 重量
100-MAT009 約840g
SNC-MAT11 約1.4kg
STSMATL 約1.8kg
8707002 約2.2kg
STSMATC 約3.4kg

最軽量と最重量で4倍の開きがあります。 1日に何度も座位と立位を切り替えるなら、840gと3.4kgの差は「使い続けられるかどうか」の差になります。

回避策は2つ。軽い製品を選ぶか、キャスターの動線から外れた位置に常設するかです。立ち位置が座り位置より一歩後ろになる配置なら常設が成立します。チェアマットを併用しているなら、その外側にマットが来るよう設計してください。キャスターと床の関係はチェアマットの選び方で扱っています。

床暖房との相性は各社が明記していない

ポリウレタンもPVC発泡も、熱で軟化・劣化が進みやすい素材です。加えてマット自体が断熱層になるので、床暖房の効きを妨げ、下に熱がこもる可能性もあります。

ただし今回の5製品はいずれも、床暖房上での使用可否をメーカーが明記していません。 暖房を切った状態で使うか、購入前にメーカーへ確認してください。

逆に床暖房のない部屋では、マットが底冷え対策として働きます。サンワサプライとサンワダイレクトはどちらも底冷え軽減を公表機能に挙げており、冬の立ち作業では厚みが直接効きます。

開封直後は臭いが出る

ポリウレタン系・PVC発泡系ともに、新品時に素材由来の臭いが出ることがあります。各社が期間を公表していないため、何日で抜けるとは書けません。

現実的な対処は、届いたその日に足元へ置かないことです。風通しの良い場所で数日陰干ししてから使い始めてください。とくにSTSMATCは表面積が大きく、平面マットより残りやすくなります。

疲労軽減マットおすすめ5選

評価は「沈み込み量/立位の安定性/面積の余裕/縁の安全性/出し入れのしやすさ」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。

第1位StarTech.comSTSMATL総合評価4.5/5

評価

沈み込み量
4.5/5
立位の安定性
4.5/5
面積の余裕
4.5/5
縁の安全性
4.5/5
出し入れのしやすさ
4/5

ここが良い

  • 厚み19mmは沈み込みと接地感が釣り合う実用線で、踵が床に当たる感覚を残したまま微動を吸収できる
  • 921×609mmあるため、無意識の重心移動でマットから足が外れにくい
  • 面取りエッジと角丸で、出入りのたびに縁を踏んでもつまずきにくい
  • 底面が滑り止めゴム引きで、フローリングでもタイルカーペットでも位置がずれにくい
  • メーカー保証2年で、へたりが早い個体を引いたときの逃げ道がある

ここは惜しい

  • ポリウレタンフォームは椅子のキャスターが乗ると転がらないため、座り姿勢に戻すたびに片付ける手間が発生する
  • 1.8kgと軽くはなく、面積も大きいので立てかける置き場所を先に決めておかないと部屋に居場所がなくなる
  • メーカーがハイヒールでの使用を避けるよう注意しており、先の細い靴では表面に傷が入る

厚み・面積・面取りの3つが同時に条件を満たしている、数少ない製品です。

厚み19mmは、この記事で実用線として挙げた数字そのものです。踵が床に当たる感覚を残したまま、体重移動のたびに数ミリ沈んで戻る。接地感を失わずに微動を受け止める働きがそのまま出る厚みです。

面積は921×609mm。昇降デスクの前で左右に体重を振っても足が縁から出ません。縁は角丸に加えて面取りエッジで、つまずきの起点も潰してあります。底面が滑り止めゴム引きなので位置がずれず、メーカー保証2年もへたりが早い個体を引いたときの逃げ道になります。

1位にしましたが、キャスターの問題からは逃げられません。 ポリウレタンフォームなので椅子は乗り越えられず、座り姿勢に戻すたびに片付けが要ります。1.8kgと面積の大きさを考えると、立てかける場所を先に決めないと部屋の中で行き場を失います。

もうひとつ、メーカーがハイヒールでの使用を避けるよう注意しています。先の細い靴では表面に傷が入るためです。土足の環境で使うなら、SNC-MAT11のような靴履き前提の製品を見てください。

第2位Fellowes立ち作業サポートマット スタンダード 8707002総合評価4.3/5

評価

沈み込み量
4.5/5
立位の安定性
4.5/5
面積の余裕
4.5/5
縁の安全性
4.5/5
出し入れのしやすさ
3.5/5

ここが良い

  • 厚み18mmはSTSMATLとほぼ同等で、沈み込みすぎず接地感を失わない範囲に収まっている
  • エッジが斜めにカットされており、台車やキャスターが縁を乗り越えられる形状になっている
  • 915×610mmと横幅が広く、昇降デスクの前で左右に体重を振っても足が外れにくい
  • オフィス什器として法人向け通販で長く流通しており、入手経路が複数あって在庫が切れにくい

ここは惜しい

  • 約2.2kgと今回の候補で2番目に重く、座り作業に戻すたびの出し入れが億劫になりやすい
  • 日本の公式サイトの製品カテゴリからマットが外れており、将来的な入手性は他候補より読みにくい
  • ポリウレタン系に共通して、開封直後は独特の臭いが出やすく数日の換気が要る

オフィス什器としての流通実績で選ぶなら、こちらです。

915×610mm・厚み18mmという寸法はSTSMATLとほぼ同等で、沈み込みすぎず接地感を失わない範囲に収まっています。性能面で1位と大きな差はありません。

差別化されているのはエッジの形状です。斜めカットになっていて、台車やキャスターが縁を乗り越えられる設計になっています。受付カウンターや作業台へ流用する前提の作りで、法人向け通販で長く扱われてきた製品です。入手経路が複数あって在庫が切れにくいのは、消耗品として買い替えていくときに効いてきます。

2位にしたのは3点です。まず約2.2kgと今回の候補で2番目に重い。 出し入れが前提の道具でこの重さは、毎日の運用でじわじわ効いてきます。

次に入手性の読みにくさ。日本の公式サイトの製品カテゴリからマットが外れており、日本語の製品ページが実質的にありません。メーカー側の情報が追えない状態なので、将来の供給は他候補より読みづらい。3つめはポリウレタン系共通の初期臭で、数日の換気を見込んでください。

第3位サンワダイレクト100-MAT009総合評価4.2/5

評価

沈み込み量
4/5
立位の安定性
4.5/5
面積の余裕
3/5
縁の安全性
4/5
出し入れのしやすさ
5/5

ここが良い

  • 約840gと軽く、座り作業に戻すときに片手で壁際へ立てかけられる。出し入れの心理的ハードルが最も低い
  • ゴム化ジェルフォームはポリウレタンより反発が硬めで、沈み込みすぎによるふらつきが出にくい
  • 四辺カット加工で縁が寝ており、狭い足元で頻繁に出入りしてもつまずきにくい
  • 耐水・耐油・耐菌でキッチンや作業台へ流用でき、昇降デスクをやめても使い道が残る
  • 公差±15mmとメーカーが明示しており、設置スペースを詰めて計画できる

ここは惜しい

  • 600×450mmは今回の候補で最小クラスで、無意識の重心移動が大きい人は片足が縁から外れる
  • 厚み17mmはSTSMATL/Fellowesより2mm薄く、硬いフローリングでは吸収量の差が出やすい
  • 小さいぶん体重が集中し、同じ位置に立ち続けると踵の当たる箇所が先にへたる

「敷く余地がない」を解決するための1枚です。

600×450mmは今回の候補で最小クラス。デスク下にフットレストや電源タップを置いていて900mm級を敷けない足元でも収まります。敷けないマットは効果ゼロなので、面積を落としてでも設置できることには意味があります。

そして約840g。片手で持ち上がるので、座り作業に戻すときの心理的ハードルが最も低い製品です。キャスター問題を「軽さ」で正面から解いており、1日に何度も座位と立位を切り替えるなら順位以上の価値があります。

素材はゴム化ジェルフォーム。ポリウレタンより反発が硬めで、沈み込みすぎによるふらつきが出にくい性格です。厚み17mmという控えめな数字でも立位の安定性が高いのはこの反発によるもので、四辺カット加工で縁も寝ています。耐水・耐油・耐菌なのでキッチンや作業台へ流用でき、昇降デスクをやめても使い道が残ります。

3位にしたのは面積です。無意識の重心移動が大きい人は、片足が縁から外れます。 そして外れたことに気づきません。厚み17mmもSTSMATL/Fellowesより2mm薄く、硬いフローリングでは吸収量の差が出ます。小さいぶん体重も集中するので、同じ位置に立ち続けると踵の当たる箇所が先にへたります。

第4位StarTech.comSTSMATC総合評価4/5

評価

沈み込み量
5/5
立位の安定性
3/5
面積の余裕
4/5
縁の安全性
3.5/5
出し入れのしやすさ
3.5/5

ここが良い

  • マッサージバー・中央突起・外周隆起で足裏の当たる場所が常に変わり、同じ姿勢で固まるのを構造的に防ぐ
  • 凸部に足を乗せる/外すという動作自体が重心移動になり、平面マットより微動が起きやすい
  • 655×730mmと奥行き方向に余裕があり、前後の踏み替えを受け止められる
  • 片足で押して動かせる設計で、3.4kgの重量のわりに位置調整は楽
  • メーカー保証2年

ここは惜しい

  • 凸部を含めた製品高さが約70mmあり、平面マットより明確に不安定。ふらつきが不安な人や、体重を預けて作業したい人には向かない
  • 3.4kgは候補中で最重量。座り作業に戻すたびに持ち上げて片付けるのは現実的でなく、常設できる足元が要る
  • 立体形状のぶん表面積が大きく、開封直後の臭いが平面マットより残りやすい
  • 凹凸に埃が溜まりやすく、平面マットのように拭くだけでは済まない

平らなマットを敷いても棒立ちになってしまう人向けの、例外的な1枚です。

この記事の前提は「微動を許容する」ことにあります。しかしマットを敷いても、集中していると足踏みを忘れて同じ姿勢で固まる人がいます。そういう人には、平面マットは受け皿を用意しただけで終わります。

STSMATCはマッサージバー・中央突起・外周隆起の立体設計で、足裏の当たる場所が常に変わります。 凸部に足を乗せる、外す、という動作自体が重心移動になるので、意識しなくても姿勢が崩れ続ける。構造で微動を強制するという解き方です。655×730mmと奥行きに余裕があり、前後の踏み替えも受け止められます。

4位にしたのは安定性です。凸部を含めた製品高さが約70mmあり、平面マットより明確に不安定になります。ふらつきが不安な人、机に体重を預けて作業したい人には向きません。好みではなく適性の問題なので、迷うなら1位を選んでください。

3.4kgは候補中で最重量です。座り作業のたびに持ち上げて片付けるのは現実的ではなく、キャスターの動線から外れた常設スペースが要ります。立体形状は表面積が大きく初期臭が残りやすい。凹凸に埃も溜まるので、平面マットのように拭くだけでは済みません。運用の手間を引き受けられる人だけの選択肢です。

第5位サンワサプライSNC-MAT11総合評価3.8/5

評価

沈み込み量
3/5
立位の安定性
5/5
面積の余裕
4.5/5
縁の安全性
2.5/5
出し入れのしやすさ
4.5/5

ここが良い

  • 900×600mmの面積を約1.4kgで確保でき、大判なのに出し入れの負担が軽い
  • 厚み15mmと薄めで沈み込みが少なく、立位のふらつきが最も出にくい
  • PVC発泡シートは耐水・耐摩耗に振ってあり、靴履きのまま使う土間や作業スペースでも劣化しにくい
  • 底冷え対策としては十分な厚みがあり、冬場の足裏の冷えを断てる

ここは惜しい

  • 厚み15mmは今回の候補で最薄。硬い床の微動を吸収しきる余裕は19mm級より明確に小さく、長時間の立ち作業では差が出る
  • メーカーの製品説明に面取り・四辺カットの記載がなく、縁が立っている前提で考えたほうがいい。出入りの動線上に縁が来る配置は避ける
  • 物流現場・工場向けの位置づけで、住宅のフローリングに置くと質感が浮く
  • PVC発泡シートは新品時の臭いが出やすく、床暖房の上では素材の劣化が早まる恐れがある

厚みを割り切って、面積と底冷え対策を最優先する構成です。

900×600mmを約1.4kgで確保している点がこの製品の価値です。同じ900mm級のSTSMATLが1.8kg、Fellowesが2.2kgなので、大判なのに出し入れの負担が軽い。「広さは欲しいが毎日片付ける」という条件で効きます。

厚み15mmで沈み込みが少ないぶん、立位のふらつきは今回の5製品で最も出にくい構成です。PVC発泡シートは耐水・耐摩耗に振ってあり、靴履きのまま使う土間や作業スペースでも劣化しにくい。底冷え対策としても十分な厚みがあります。

5位にしたのは2点です。まず厚み15mmは今回の候補で最薄で、硬い床の微動を吸収しきる余裕は19mm級より明確に小さい。短時間なら差は出ませんが、1日数時間の立ち作業では効いてきます。

もうひとつが縁で、製品説明に面取り・四辺カットの記載がありません。 物流現場・工場向けのPVC発泡シートという位置づけなので、縁が立っている前提で設置を考え、出入りの動線上に縁が来る配置は避けてください。

加えて住宅のフローリングに置くと質感が浮きます。新品時の臭いが出やすく、床暖房の上では劣化が早まる恐れもあります。現場向けの道具を家に持ち込むという理解で選んでください。

5製品を横並びで比較する

製品比較表
項目イチオシStarTech.comSTSMATLFellowes立ち作業サポートマット スタンダード 8707002サンワダイレクト100-MAT009StarTech.comSTSMATCサンワサプライSNC-MAT11
総合評価4.5/54.3/54.2/54/53.8/5
サイズ約921×609mm約915×610mm約W600×D450×H17mm約655×730mm約W900×D600×H15mm
厚み19mm18mm17mm—15mm
素材ポリウレタンフォームポリウレタンゴム化ジェルフォームポリウレタンPVC発泡シート
重量約1.8kg約2.2kg約840g約3.4kg約1.4kg
縁の処理角丸+面取りエッジ斜めカット四辺カット加工——
底面滑り止めゴム引き————
カラーブラックブラック—ブラックブラック
保証2年——2年—
型番—8707002100-MAT009—SNC-MAT11
機能——耐水・耐油・耐菌——
生産地——台湾——
製品高さ———約70mm(3D形状の凸部を含む)—
形状———マッサージバー・中央突起・外周隆起の立体設計—
表面————表面構造による滑り止め
用途————靴履きのまま使用可
こんな人に昇降デスクを立ち位置で1日数時間使う人。厚み19mmと921×609mmの面積で、足踏みや重心移動をマットの中で完結できる標準解オフィス什器としての実績を重視する人。915×610mm・厚み18mmの定番寸法で、受付や作業台にもそのまま流用できるデスク下にフットレストやタップを置いていて、大判マットを敷く余地がない狭い足元。840gで片手で持ち上がる平らなマットを敷いても足踏みを忘れて棒立ちになってしまう人。凹凸が姿勢を勝手に崩して重心移動を促すまず面積と底冷え対策を最優先し、厚みは割り切る人。900×600mmを1.4kgで確保できる
購入先

厚み・重量・面積のどれを取るかで順位が入れ替わる構図です。迷ったらSTSMATL、そこから「敷く場所がない→100-MAT009」「毎日片付けるので軽く→SNC-MAT11」「棒立ちになる→STSMATC」と外していくのが実用的です。

昇降デスクの足元を最後まで組む

マットは単体で完結する道具ではありません。順序があります。

  1. 立ち位置の高さを合わせる — 高さが合っていないと、どのマットを敷いても腰に来ます
  2. 置き場所を決める — キャスターの動線から外し、縁を壁側か机の奥へ寄せる
  3. マットを選ぶ — 置ける面積が決まってから厚みを選ぶ
  4. 座り姿勢側の足元も作る — 立位と座位を往復するなら、座位側の接地も要る

1番を飛ばさないでください。 天板の高さが数センチずれているだけで肩と腰の負担は変わります。マットは高さの誤りを吸収する道具ではありません。

本体の選び方は昇降デスクのおすすめに、座り姿勢側の足元はフットレストの比較にまとめました。机・椅子・照明まで含めた全体像はデスク環境の完全ガイドを見てください。

まとめ

  1. 厚みは19mm前後 — 15mmでは吸収の余裕が小さく、24mm級は接地感を失う
  2. 厚みは面積とセットで見る — 24mm厚でも440×300mmでは足を置き換えられない
  3. 縁が寝ているかを確認する — 出入りの多い道具でつまずきの起点を作らない
  4. 重量は出し入れの頻度で決める — キャスターは上を転がらず、片付けが前提
  5. 床暖房と初期臭は事前に潰す — 数日陰干ししてから足元へ入れる

柔らかさで選ばないでください。 マットの仕事は衝撃の吸収ではなく、無意識の重心移動に行き場を作ることです。必要なのは、沈みすぎない厚みと足が外れない面積です。

よくある質問

疲労軽減マットは本当に効果がありますか?
「柔らかいから楽になる」という理解だと期待外れになります。マットの役割は衝撃を吸収することよりも、立っているあいだの無意識の重心移動を許容することにあります。人は立位を保つとき、常に微細に体重を左右前後へ移し続けています。硬い床ではその微動が行き場を失い、足裏と膝に返ってきます。マットは沈み込みでその微動を受け止める道具です。したがって、マットを敷いても同じ位置で棒立ちを続けるなら効果は限定的で、逆に足踏みや重心移動をする人ほど差が出ます。
厚みはどれくらいが良いですか?
19mm前後が実用線です。今回の5製品は15mm・17mm・18mm・19mmとレンジが4mmしかありませんが、この4mmで沈み込み量ははっきり変わります。15mmだと硬い床の微動を吸収しきる余裕が小さく、逆に厚みだけを追って24mm級を選ぶと接地感が失われ、体を支えるために別の筋肉を使うことになります。厚さの数字だけでなく、その厚みが確保されている面積とセットで見てください。24mm厚でも440×300mmしかない製品は、足を置き換える余地がないぶん厚みが活きません。
椅子のキャスターはマットの上を通れますか?
通れません。ポリウレタンフォームもPVC発泡シートも、キャスターが乗ると沈み込んで転がらなくなります。そのため座り姿勢に戻すたびにマットを片付ける前提で選ぶ必要があります。ここで効いてくるのが重量です。今回の候補では100-MAT009が約840g、SNC-MAT11が約1.4kg、STSMATLが約1.8kg、Fellowesが約2.2kg、STSMATCが約3.4kgと4倍以上の開きがあります。1日に何度も座位と立位を切り替えるなら、軽い側を選ぶか、キャスターの動線から外れた位置に常設できる足元を確保してください。
床暖房やホットカーペットの上に敷いても大丈夫ですか?
メーカーが可否を明記していないため、断定できません。一般論として、ポリウレタンフォームもPVC発泡シートも熱で軟化・劣化が進みやすい素材です。また断熱層になるため床暖房の効きを妨げ、マットの下に熱がこもる可能性もあります。床暖房を使っている部屋で立ち作業をするなら、暖房を切った状態で使うか、購入前にメーカーへ確認するのが安全です。逆に床暖房のない部屋では、マット自体が底冷え対策として働きます。
開封直後の臭いはどれくらいで消えますか?
ポリウレタン系・PVC発泡系ともに、新品時に素材由来の臭いが出ることがあります。各社とも消臭までの日数を公表していないため期間は断定できませんが、届いたその日に足元へ置くのではなく、風通しの良い場所で数日陰干ししてから使い始めるのが現実的です。立体形状のSTSMATCは表面積が大きいぶん、平面マットより臭いが残りやすい傾向があります。臭いに敏感な人は、届いてすぐ使う予定を立てないでください。
フットレストと疲労軽減マットは両方要りますか?
用途が逆なので、昇降デスクを使うなら両方あると噛み合います。フットレストは座位で足が浮くときに接地面を持ち上げる道具、疲労軽減マットは立位で床の硬さを和らげる道具です。座り作業では足元にフットレスト、立ち作業ではマット、という切り替えになります。ただし机の下のスペースは有限なので、フットレストを常設している人はマットの置き場所が先に問題になります。その場合は600×450mmクラスの小さいマットから始めるほうが破綻しません。

この記事を書いた人

midori

PC周辺機器の仕様と売れ筋データを読み比べて、用途別の選び方に落とし込んでいます。実機を入手した製品は、記事にその旨を明記しています。

  • メーカー公表値と売れ筋データを突き合わせて比較
  • 欠点を長所と同じ密度で書く

運営者情報とレビュー方針を見る

あわせて読みたい

  • ランキングデスク環境

    昇降デスクのおすすめランキング

    1位★ 4.7

    E7

    昇降デスクのおすすめを、安定性・昇降のなめらかさ・静音性・組み立てやすさの4軸で5製品ランキングにしました。買う前に必ず実測すべき3か所と、天板を別で買うべきかまで解説します。

    5製品を比較

  • ランキングデスク環境

    フットレストのおすすめと選び方

    1位★ 4.5

    100-FR010

    足が浮くのは姿勢のせいではなく、机が70〜72cmで固定されているからです。フットレストのおすすめを高さレンジ・傾斜調整・安定感・滑りにくさ・手軽さの5軸で5製品比較し、本来は机の高さを変えるほうが先だという前提まで含めて解説します。

    5製品を比較

  • ランキングデスク環境

    チェアマットのおすすめランキング

    1位★ 4.5

    100-MAT007

    チェアマットのおすすめを、キャスター滑走性・床の保護力・サイズ・設置のしやすさ・床材の汎用性の5軸で5製品比較しました。フローリングの跡防止とカーペットで椅子が動かない問題は別で、必要な素材も違います。

    5製品を比較

  • ガイドデスク環境

    デスク環境の作り方完全ガイド

    イチオシ★ 4.8

    LX デスクマウント

    デスク環境の構築を予算5万円・15万円・40万円の3パターンで具体的に解説します。キーボード・マウス・モニター・デスク・チェア・モニターアーム・配線まで、後戻りが起きない「先にお金をかけるべき順番」を整理しました。

    更新4製品を比較

デスク環境の記事をもっと読む

デスク・チェア・アーム・配線まで含めた環境構築

デスク環境の記事一覧へ