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デスク環境

ゲーミングチェアとワークチェアの違いを構造から比較する

公開日

この記事の結論

  1. ・

    シルフィー

    ★ 4.5

    1日6時間以上デスクに向かい、姿勢が固まるのを避けたい人

  2. ・

    エルゴヒューマン プロ2

    ★ 4.3

    腰の支えを最優先しつつ、後傾して休む時間も確保したい人

  3. ・

    Pro-X V2

    ★ 4.2

    リクライニングで仮眠を取り、体格が大きめでホールドの強さを歓迎する人

  4. ・

    Wolf

    ★ 4.0

    ゲーミングチェアの形は欲しいが、レザーの蒸れは避けたい人

  5. ・

    TC100 Fabric

    ★ 3.8

    ゲーミングチェアの見た目は保ちつつ、座面の締め付けを緩めたい人

詳しく読むには、このまま下へスクロールしてください。

結論から書きます。ゲーミングチェアとワークチェアの差は、見た目ではありません。体を「固める」か、体の動きに「追従する」かという設計思想の差です。 1日6時間以上デスクに向かうなら、追従側のワークチェアのほうが疲れにくい場面が多くなります。ゲーミングチェアが上回るのは、倒して仮眠を取る・体格が大きい・価格に対する質感を取る、この3条件です。

違いは「バケットシートかどうか」ではなく、骨盤の扱い方

ゲーミングチェアの原型はレーシングシートです。レーシングシートの目的は、横方向の加速度がかかる状況でドライバーの体が動かないようにすること。だから座面と背もたれの左右にサイドサポートが立ち上がり、骨盤を左右から挟んで位置を決めます。 この形がそのままデスク用に転用されているのが、今のゲーミングチェアです。

ワークチェア、とくにメッシュ系は逆の発想で作られています。人は座っている間、無意識に何度も座り直します。その動きを止めずに、背もたれと座面のほうが付いてくることを狙った設計です。背もたれが背骨のカーブに沿って動く、座面の奥行きが変えられる、後傾だけでなく前傾にも角度が付く。どれも「同じ姿勢で固定しない」ための機構です。

つまりこの2つは「レザーかメッシュか」「派手か地味か」の違いではありません。姿勢を保たせる道具と、姿勢を変えさせる道具という、目的の異なる2種類の椅子を並べていることになります。ワークチェア側だけで選びたい人はワークチェアのおすすめランキングを先に見てください。

カタログで確認できる分岐点は3つ

試座できなくても、仕様表を見れば設計思想の差は判別できます。見るべきは3か所です。

1. 前傾チルトがあるか — ここが最も分かりやすい

キーボードを打つとき、人は多少なりとも前かがみになります。このとき背もたれが付いてくるかどうかで、固める設計と追従する設計が分かれます。

オカムラ シルフィーは前傾10度に対応します。エルゴヒューマン プロ2も前傾方向に角度が付きます。対してAKRacing Pro-X V2、AKRacing Wolf、CORSAIR TC100 Fabricの3機は、いずれも前傾チルトを持ちません。 背もたれは直立位置から後ろにしか倒れないので、前かがみになった瞬間に背中の支えが抜け、上体を体幹だけで支えることになります。

作業時間の大半が前傾寄りなら、この一点だけでワークチェアが有利です。逆に背もたれに寄りかかったまま操作する時間が長いなら、この機構は使いません。自分の作業姿勢がどちらかを先に決めてください。

2. リクライニングの上限 — ここはゲーミングチェアが圧倒する

この項目はゲーミングチェアの独壇場です。AKRacingの2機は最大180度のフルフラット、CORSAIR TC100 Fabricは160度まで倒れます。対してオカムラ シルフィーは後傾23度まで。エルゴヒューマン プロ2は最大141度を5段階でロックできますが、それでも横になれる角度ではありません。

3. 座面と背もたれの素材 — 夏に効いてくる

PUレザーは通気しません。Pro-X V2の高耐久PUレザーは拭き取りやすさと耐久性では優れますが、夏場に長時間座ると背中に熱がこもります。ファブリックのWolfとTC100 Fabricはここが緩和され、メッシュのシルフィーとエルゴヒューマン プロ2はさらに抜けます。

この順序は素材で決まるので、ブランドや価格では動きません。 冷房の効いた部屋で使うのか、夏の在宅で長時間座るのかで、優先度が変わる項目です。

長時間の作業でワークチェアが疲れにくい理由

ここまでの3点を作業時間に当てはめると、理由は次の3つに整理できます。

1つ目は、姿勢を変える自由度です。 デスクワークの負担は「悪い姿勢」よりも「同じ姿勢が続くこと」から来る面が大きく、バケットシートは骨盤を挟んで固定するぶん、座ったまま崩す余地が小さくなります。固定力が強いほど、意識して立ち上がる習慣が必要になります。

2つ目は、前傾時の支えです。 前傾チルトのない椅子は、前かがみの時間だけ背もたれが仕事をしません。作業の大半が前傾寄りの人ほど、この差が積み上がります。

3つ目は熱です。 蒸れは疲労として自覚されにくく、集中の切れ方として現れます。メッシュ系がここで有利なのは構造上の必然です。

逆に言えば、背もたれに寄りかかっている時間が長い使い方なら、1と2の差はほとんど出ません。 「ワークチェアのほうが常に良い」ではなく、「前傾寄りで長時間なら差が出る」というのが正確な言い方です。

それでもゲーミングチェアを選ぶべき3つの条件

公平に書きます。次のどれかに当てはまるなら、ゲーミングチェアのほうが理にかなっています。

倒して仮眠を取るなら。 180度フルフラットは、ワークチェアには構造的に作れません。エルゴヒューマン プロ2の141度でも横になるには足りない。「作業机の隣にソファやベッドを置けない部屋」で休憩場所を兼ねるなら、これは代替の効かない機能です。

体格が大きいなら。 AKRacingの2機は耐荷重150kg、クラス4ガスシリンダーとメタルフレームという構成で、保証も最長5年です。ワークチェア側は保証年数の確定情報が取りにくく、耐荷重も公表されないことがあります。剛性に対する余裕の見え方は、ゲーミングチェア側のほうが明快です。

価格に対する装備を重視するなら。 同じ予算で、ヘッドレスト・ランバーサポート・可動アームレスト・大きなリクライニングが一式そろうのはゲーミングチェア側です。ワークチェアで同じ装備を集めると、価格帯がひとつ上がります。

5製品を設計思想で並べる

各製品の評価は「姿勢の追従性/長時間作業の疲れにくさ/休憩・仮眠のしやすさ/調整幅/通気性」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。順位付けではなく、追従する側から固める側へ並べています。

オカムラ

シルフィー

総合評価4.5/5

評価

姿勢の追従性
4.7/5
長時間作業の疲れにくさ
4.6/5
休憩・仮眠のしやすさ
3.2/5
調整幅
4.3/5
通気性
4.5/5

こんな人に1日6時間以上デスクに向かい、姿勢が固まるのを避けたい人

追従側の代表です。背もたれのカーブを2段階で切り替えられるので、腰の当たり方を体格側に寄せられます。前傾10度に対応し、座面奥行きも50mm動かせる。「作業中に姿勢が変わり続けること」を前提に組まれた椅子で、1日6時間以上向かう人にはここが効きます。メッシュを選べば熱の問題も小さくなります。

惜しい点は休憩です。後傾23度までなので、倒して仮眠を取る使い方にはまったく向きません。ヘッドレストも標準では付かず、後傾して休む姿勢では頭を支えられない。仕様の組み合わせが多く、型番だけでは何を買ったのか分かりにくいのも実務上の面倒さです。

ここが良い

  • 背もたれのカーブを2段階で切り替えられ、腰の当たり方を体格側に寄せられる
  • 前傾10度に対応し、キーボードに向かう前かがみの姿勢でも背中の支えが抜けない
  • 座面奥行きを50mm調整でき、脚の長さに合わせて座面前縁の圧迫を逃がせる
  • メッシュを選べば背中に熱がこもりにくく、長時間でも蒸れの不快感が出にくい

ここは惜しい

  • リクライニングは後傾23度までで、倒して仮眠を取る用途にはまったく向かない
  • ヘッドレストは標準では付かず、後傾して休む姿勢では頭を支えられない
  • 仕様の組み合わせが多く、型番だけでは何を選んだのか分かりにくい
  • ゲーミングチェアの同価格帯と比べると、見た目の押し出しは弱い

Ergohuman

エルゴヒューマン プロ2

総合評価4.3/5

評価

姿勢の追従性
4.4/5
長時間作業の疲れにくさ
4.5/5
休憩・仮眠のしやすさ
4/5
調整幅
4.8/5
通気性
4.7/5

こんな人に腰の支えを最優先しつつ、後傾して休む時間も確保したい人

同じ追従側ですが、こちらは調整幅で押します。ランバーサポートが背もたれと独立して動くので、腰の当たる位置を追い込めます。背もたれは最大141度を5段階でロックでき、ワークチェアとしては珍しく休憩姿勢を作れるのも特徴です。座面・背もたれともメッシュで、通気性はこの5製品で最も高い部類に入ります。

弱点は大きさと座面高です。本体が大きく重いため、6畳前後の部屋では存在感が強く出ます。座面高が45.5cmからなので、身長が低い人は足裏が床に着きません。この場合はフットレストが前提になります。 選び方はフットレストのおすすめにまとめました。調整箇所が多く、合う設定にたどり着くまで試行錯誤が要るのも織り込んでおいてください。

AKRacing

Pro-X V2

総合評価4.2/5

評価

姿勢の追従性
3.2/5
長時間作業の疲れにくさ
3.8/5
休憩・仮眠のしやすさ
4.8/5
調整幅
4.2/5
通気性
2.8/5

こんな人にリクライニングで仮眠を取り、体格が大きめでホールドの強さを歓迎する人

ここから固める側です。左右のサイドサポートで骨盤を挟むフルバケット形状で、姿勢を保たせる方向に振り切っています。180度まで倒れてフルフラットになるので、椅子から降りずに横になれる。4Dアームレストは高さ・前後・左右・回転を調整でき、肘の置き場は5製品で最も追い込めます。耐荷重150kgとメタルフレームで、体格が大きくても剛性に不安が出にくい。

そのぶん代償もはっきりしています。バケット形状は座ったまま姿勢を崩す自由度が小さく、前傾チルトもないので前かがみの作業では背もたれの支えが抜けます。PUレザーは通気しないため夏場は熱がこもる。本体25kgと重く、掃除のたびに動かす使い方にも向きません。作業椅子としてではなく、休憩を兼ねた椅子として選ぶ製品です。

ここが良い

  • 180度まで倒れてフルフラットになり、椅子から降りずに横になれる
  • 4Dアームレストで高さ・前後・左右・回転を調整でき、肘の置き場を追い込める
  • 耐荷重150kgのクラス4ガスシリンダーとメタルフレームで、体格が大きくても剛性に不安が出にくい
  • 張地が高耐久PUレザーで、汚れを拭き取れる手入れのしやすさがある

ここは惜しい

  • バケット形状が骨盤を左右から挟むため、座ったまま姿勢を崩す自由度が小さい
  • PUレザーは通気しないので、夏場や長時間の作業では背中に熱がこもる
  • 本体25kgと重く、掃除のたびに動かす使い方には向かない
  • 前傾チルトがなく、キーボードに前かがみで向かう姿勢では背もたれの支えが抜ける

AKRacing

Wolf

総合評価4/5

評価

姿勢の追従性
3.3/5
長時間作業の疲れにくさ
3.9/5
休憩・仮眠のしやすさ
4.6/5
調整幅
3.4/5
通気性
3.8/5

こんな人にゲーミングチェアの形は欲しいが、レザーの蒸れは避けたい人

同じ固める側で、素材と価格を現実寄りに振ったモデルです。張地がファブリックなので、PUレザーより背中の蒸れが出にくい。日本市場向けに短めのガスシリンダーを採用しているため、座面が高すぎて足が浮く事態も避けやすくなっています。180度リクライニングとヘッドレストを備えつつ、上位機より価格が下がるのが選ぶ理由です。

惜しいのはアームレストで、高さ方向にしか動きません。前後や角度を合わせられないので、机との高さ関係が合わないと肘の置き場に妥協が出ます。ファブリックは飲みこぼしの染みが落ちにくく、レザーのように拭き取れない。バケット形状と前傾チルトなしは上位機と同じなので、作業姿勢の支えという点ではワークチェアに及びません。

CORSAIR

TC100 Fabric

総合評価3.8/5

評価

姿勢の追従性
3.6/5
長時間作業の疲れにくさ
3.7/5
休憩・仮眠のしやすさ
4.4/5
調整幅
3.2/5
通気性
3.7/5

こんな人にゲーミングチェアの見た目は保ちつつ、座面の締め付けを緩めたい人

この記事の軸が単なるブランド論でないことを示す例外機です。レーシング風の見た目でありながら、座面は54cm幅でカーブが浅く、フラット寄りの形状になっています。だからあぐらや座り直しがしやすい。座面高も45〜55cmと、一般的なワークチェアに近い設定です。ランバーピローと着脱式ネックピローが付属し、支えの位置を自分で動かせます。

ただし固めることを緩めた結果、ゲーミングチェアの利点も薄まっています。リクライニングは160度までで、フルフラットにはなりません。耐荷重120kg・保証2年で、この5製品では余裕の幅が最も小さい。アームレストは2Dで、前傾チルトもランバーサポートの機構調整もありません。姿勢の作り込みという点では、両方の中間で止まっている製品だと理解して選んでください。

5製品を横並びで比較する

製品比較表
項目イチオシオカムラシルフィーErgohumanエルゴヒューマン プロ2AKRacingPro-X V2AKRacingWolfCORSAIRTC100 Fabric
総合評価4.5/54.3/54.2/54/53.8/5
座面素材メッシュ/クッションから選択エラストメリックメッシュ高耐久PUレザーファブリック(摩耗しやすい部分はPUレザー)ファブリック
背もたれの構造バックカーブアジャスト機構付きの背(カーブを2段階で変更)独立ランバーサポート付きメッシュ背(サポートが単独で可動)バケットシート型(左右のサイドサポートで骨盤を挟んで固定)バケットシート型(左右のサイドサポートあり)レーシング風の見た目だが、座面は幅広でフラット寄りの形状
リクライニング後傾23度・前傾10度(ハイチェアは後傾14度)最大141度・5段階でロック可能最大180度(フルフラット)最大180度(フルフラット)90〜160度(ロッキング0〜10度・ロック可)
アームレスト可動肘(アジャストアーム)など仕様から選択多方向可動肘(モデルにより仕様が異なる)4Dアジャスタブル(高さ58.5〜72.5cm)高さ調節式(58〜72.5cm)2D(高さと水平方向)
座面高42〜52cm(昇降ストローク100mm)45.5〜54cm32〜39cm(メーカー公表値/座面クッション厚13cm)33〜40cm(メーカー公表値/日本市場向けに低めのシリンダー)45〜55cm(クラス4ガスリフト・調節幅100mm)
保証メーカー保証あり(年数は購入時に要確認)メーカー保証あり(年数は購入時に要確認)最長5年(張地の摩耗と昇降機構の故障は対象外)最長5年(主要部品)2年
こんな人に1日6時間以上デスクに向かい、姿勢が固まるのを避けたい人腰の支えを最優先しつつ、後傾して休む時間も確保したい人リクライニングで仮眠を取り、体格が大きめでホールドの強さを歓迎する人ゲーミングチェアの形は欲しいが、レザーの蒸れは避けたい人ゲーミングチェアの見た目は保ちつつ、座面の締め付けを緩めたい人
購入先

座面高の数字は、各社で基準が違う

比較表を見て「ゲーミングチェアは異様に低い」と思った人がいるはずです。ここは誤読が起きやすい場所なので、切り出して書きます。

AKRacingが公表する32〜39cm(Pro-X V2)と33〜40cm(Wolf)は、座面ベースまでの値と読めるものです。13cm前後のクッション厚を足すと、実際に座る面はもっと高くなります。対してCORSAIR TC100 Fabricの45〜55cm、オカムラ シルフィーの42〜52cm、エルゴヒューマン プロ2の45.5〜54cmは着座面基準の値です。

基準が揃っていない数字を並べても、机との相性は判断できません。 判断すべきは「足の裏全体が床につき、膝が約90度になるか」の一点です。この高さが決まってはじめて、机の適切な高さも決まります。順序の話はデスクの高さの決め方に書きました。

床側の準備も忘れないでください。Pro-X V2は本体25kgあり、キャスターに載る荷重は体重と合わせて相当なものになります。フローリングだと通り道に跡が残ることがあるので、チェアマットの選び方を先に確認しておくと安全です。

買う前に決める順番

判断の手順は次のとおりです。

  1. 1日に何時間、前かがみで作業するか — ここが長いなら前傾チルトのあるワークチェア
  2. その椅子で横になる必要があるか — 必要ならフルフラットのゲーミングチェア。ワークチェアでは代替できない
  3. 座面高が自分に合うか — 足裏が床につく高さに調整できるか。基準の違う数字に惑わされない
  4. 夏に長時間座るか — 座るならメッシュかファブリック。PUレザーは熱がこもる
  5. 体格と耐荷重に余裕があるか — 余裕を明示しているのはゲーミングチェア側

「ゲーミングチェアは作業に向かない」と切り捨てるのは雑です。 向かないのは前かがみで長時間作業する使い方であって、背もたれに預ける時間が長い人や、休憩を椅子で取る人には合理的な選択肢になります。

椅子が決まると、机の高さもモニターの高さも連動して決め直しになります。全体の順序はデスク環境を一から組み立てる手順にまとめてあるので、これから環境を作る人はそちらを先に読むほうが早いです。

よくある質問

ゲーミングチェアは作業用として使えませんか?
使えないわけではありません。ただし設計の狙いが違います。ゲーミングチェアはバケットシート形状で骨盤を左右から挟み、姿勢を保たせる方向に作られています。作業中に何度も座り直すタイプの人だと、この形が動きを妨げる側に回ります。逆に背もたれに体を預けている時間が長い、あるいは倒して休む時間が長い使い方なら、素直に噛み合います。「作業椅子として優れているから」ではなく「自分の座り方に合うから」という理由で選んでください。
前傾チルトはそんなに重要ですか?
前かがみで作業する時間が長い人には重要です。キーボードに向かうとき、多くの人は上体をやや前に倒します。前傾チルトがない椅子では、この姿勢のときに背もたれから背中が離れ、体幹だけで上体を支えることになります。今回の5製品では、オカムラ シルフィーが前傾10度に対応し、ゲーミングチェア側の3機はいずれも前傾チルトを持ちません。逆に背もたれに寄りかかったまま操作する時間が長いなら、この機構は使わないので優先度は下がります。
ゲーミングチェアは腰に悪いのですか?
そう単純ではありません。多くのゲーミングチェアはランバーサポート用のクッションが付属し、腰を支える意図自体は明確です。問題になりやすいのは支えの強さではなく、姿勢を変える自由度が小さいことです。デスクワークの負担は「悪い姿勢」より「同じ姿勢が続くこと」から来る面が大きいので、固定力の強い椅子ほど、意識して立ち上がる習慣が要ります。腰にすでに痛みが出ているなら、椅子を替える前に整形外科などで診てもらってください。
ゲーミングチェアの座面高が30cm台なのはなぜですか?
計測の基準が違うためです。AKRacingが公表する32〜39cm(Pro-X V2)や33〜40cm(Wolf)は座面ベースまでの値と読めるもので、13cm前後のクッション厚を足すと実際に座る面はもっと高くなります。一方でCORSAIR TC100 Fabricの45〜55cmやオカムラ シルフィーの42〜52cmは着座面基準です。数字をそのまま並べて「ゲーミングチェアは異様に低い」と判断すると外します。買う前に、その数値がどこまでの高さなのかを販売店かメーカーに確認してください。
ゲーミングチェアを買うなら床の対策は要りますか?
要る場合が多いです。今回のPro-X V2は本体25kgあり、キャスターに載る荷重は体重と合わせてかなりのものになります。フローリングやクッションフロアだと、キャスターの通り道に跡が残ることがあります。またレザーやファブリックの椅子は重量があるぶん、動かすときの摩擦も大きくなります。チェアマットを敷くと床の保護に加えて、キャスターの転がりが安定する副次的な効果もあります。

この記事を書いた人

midori

PC周辺機器の仕様と売れ筋データを読み比べて、用途別の選び方に落とし込んでいます。実機を入手した製品は、記事にその旨を明記しています。

  • メーカー公表値と売れ筋データを突き合わせて比較
  • 欠点を長所と同じ密度で書く

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