ワークチェアのおすすめランキング
公開日
この記事の結論
- 1
Herman Miller Aeron Remastered
★ 4.8
1日8時間以上座る人、12年保証を含めて長期で考える人
- 2
オカムラ シルフィー
★ 4.5
日本人の体格に合う国産チェアを、現実的な価格で選びたい人
- 3
エルゴヒューマン プロ2
★ 4.3
独立式ランバーサポートで腰を強く支えたい人
- 4
コクヨ ing
★ 4.1
座ったまま体が固まるのを避けたい人
- 5
IKEA MARKUS
★ 3.6
予算を抑えつつ、最低限の作りの椅子を確保したい人
各製品の詳しい評価を読むには、このまま下へスクロールしてください。
目次
結論から書きます。予算が許すなら Herman Miller Aeron Remastered、現実的な価格で日本人の体格に合わせるなら オカムラ シルフィー です。 ただしこの記事でいちばん伝えたいのは製品名ではありません。
椅子だけは、座らずに買ってはいけません。 体格との相性が支配的で、スペック表からは分からないからです。以下のランキングは「試座するときに何を見るか」の下敷きとして読んでください。
ワークチェアで失敗する理由は「体格と座面高」
高い椅子を買ったのに合わなかった、という話の原因はほぼ2つに絞れます。
1つ目は座面の奥行きです。 深く座ったときに、膝の裏と座面の先端の間に指2〜3本ぶんの隙間があるのが適正とされています。ここが詰まっていると膝裏が圧迫され、逆に空きすぎると背もたれに届かず腰が支えられません。脚の長さの個人差がそのまま出る部分なので、身長だけでは判断できません。
2つ目は座面高です。 足の裏全体が床につき、膝が約90度になる高さが基準です。多くのワークチェアは40cm前後から調整できますが、身長が低い人はこれでも高いことがあります。逆に高身長だと上限が足りません。
この2点が合っていないと、ランバーサポートも前傾チルトも本来の働きをしません。調整機構が豊富かどうかより、素の寸法が自分に合っているかが先です。
見るべき4つの軸
座り心地の持続 — 5分座った印象ではなく、2時間後にどうかです。店頭で判断しにくい項目ですが、座面が硬すぎて痺れないか、柔らかすぎて沈み込まないかは短時間でもある程度分かります。
腰のサポート — 背もたれのカーブが腰に当たるか、ランバーサポートが独立して動くか。腰を1点で支えるタイプと、背中全体で支えるタイプがあり、好みが分かれます。
調整幅 — 座面高・座面奥行き・アームレストの3つが最低限。とくに座面奥行きの調整があるかどうかで、体格から外れている人の満足度が変わります。
耐久性 — ガスシリンダーとメッシュの寿命が実質的な椅子の寿命です。保証年数はこの2つをカバーしているかで見てください。
椅子の高さが決まると、机の適切な高さも自動的に決まります。この順序の話はデスク環境を一から組み立てる手順をまとめた記事に書いたので、机も同時に検討している人はそちらを先に読むほうが早いです。
ワークチェアおすすめランキング5選
各製品の評価は「座り心地の持続/腰のサポート/調整幅/耐久性/コスパ」の5項目・5点満点で統一しています。総合評価は単純平均ではなく、人に勧めるときの優先度を反映した編集判断の点数です。
評価
- 座り心地の持続
- 4.9/5
- 腰のサポート
- 4.7/5
- 調整幅
- 4.6/5
- 耐久性
- 5/5
- コスパ
- 3.5/5
ここが良い
- メッシュの張力で体圧が分散され、長時間座っても蒸れと痺れが出にくい
- 3サイズ展開があり、体格に合わせて選べる数少ない椅子
- 保証期間が長く、部品交換で長期間使い続けられる
- 中古・リファービッシュ市場が成熟しており、予算を下げる道がある
ここは惜しい
- 新品の価格は最も高い部類に入る
- サイズ選択を間違えると価格に見合った満足度が出ない
- 座面が硬めで、ふかふかした座り心地を求める人には合わない
長時間座る人にとって、現時点でいちばん確実な選択肢です。理由は座り心地そのものより、3サイズ展開があることと中古市場が成熟していることの2つです。
前述のとおり、椅子選びは体格との相性が支配的です。ほとんどのワークチェアが単一サイズで展開するなかで、A・B・Cの3サイズから選べるのは大きな利点になります。標準体型から外れている人ほど、この差は効きます。
メッシュ(ペリクル)は体圧が分散され、長時間座っても蒸れと痺れが出にくいです。一方で座面は硬めなので、ふかふかした座り心地を期待すると裏切られます。ここは完全に好みが分かれる部分なので、必ず座って確かめてください。
弱点は価格です。ただし後述するとおり、リファービッシュ品という選択肢があるのはこの椅子の強みでもあります。サイズ選択を間違えなければ、価格に見合う買い物になります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 座り心地の持続
- 4.5/5
- 腰のサポート
- 4.6/5
- 調整幅
- 4.3/5
- 耐久性
- 4.5/5
- コスパ
- 4.4/5
ここが良い
- 背もたれが背骨のカーブに沿って動き、腰まわりの支えが素直に効く
- 日本のオフィス向け設計で、体格に対して過大にならない
- 座面の奥行き調整があり、脚の長さに合わせられる
ここは惜しい
- 調整の自由度は上位モデルに一歩譲る
- 座面素材の選択で座り心地が大きく変わるため、試座なしだと外しやすい
日本のオフィス向けに設計された国産チェアで、体格に対して過大にならないのが最大の利点です。
海外製の高価格帯チェアは、標準体型の日本人が座ると座面が広すぎたり、背もたれが高すぎたりすることがあります。シルフィーはそこが素直に合います。背もたれが背骨のカーブに沿って動く機構で、腰まわりの支えが自然に効くのも良いところでした。
座面の奥行き調整があるのも評価点です。前述したとおり、ここは脚の長さの個人差が出る部分なので、調整できるかどうかで満足度が変わります。
調整の自由度そのものは上位モデルに一歩譲ります。また座面素材をメッシュとクッションから選べますが、この選択で座り心地がかなり変わるため、試座なしで決めると外しやすいです。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 座り心地の持続
- 4.3/5
- 腰のサポート
- 4.8/5
- 調整幅
- 4.7/5
- 耐久性
- 4.2/5
- コスパ
- 4.1/5
ここが良い
- ランバーサポートが独立して上下・前後に動き、腰の当たる位置を追い込める
- 調整箇所が多く、体格が標準から外れていても合わせ込める
- ヘッドレスト付きモデルは、後傾姿勢での休憩がしやすい
ここは惜しい
- 本体が大きく重いため、狭い部屋では圧迫感がある
- 調整箇所が多い分、最適解にたどり着くまで時間がかかる
ランバーサポートが独立して上下・前後に動くのが特徴です。腰の当たる位置を1cm単位で追い込みたい人には、これが決定的な差になります。
調整箇所が多く、体格が標準から外れている人でも合わせ込めます。ヘッドレスト付きモデルなら、後傾して休むときに首を預けられるのも実用的でした。
3位にしたのは2つの理由からです。ひとつは本体が大きく重く、狭い部屋では圧迫感が出ること。もうひとつは、調整箇所が多い分だけ最適解にたどり着くまで時間がかかることです。買ってすぐ快適になるタイプの椅子ではなく、何度も座り直して詰めていく前提の椅子です。
その手間を楽しめる人、あるいは腰の支えが明確な要件になっている人には強く勧められます。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 座り心地の持続
- 4.4/5
- 腰のサポート
- 3.9/5
- 調整幅
- 3.8/5
- 耐久性
- 4.3/5
- コスパ
- 4.2/5
ここが良い
- 座面自体が前後左右に傾き、座ったまま自然に姿勢が変わる
- 意識せずに体が動くため、長時間の固まりを防ぎやすい
ここは惜しい
- 座面が動く感覚が苦手な人は最初から合わない
- 腰を1点で固定して支えるタイプではない
座面自体が前後左右に傾く機構を持つ椅子です。座ったまま体が自然に動くので、同じ姿勢で固まりやすい人に向きます。
デスクワークの負担は「悪い姿勢」より「同じ姿勢が続くこと」から来る面が大きく、その意味でこのアプローチは理にかなっています。意識して立ち上がらなくても、座っている間じゅう小さく姿勢が変わり続けます。
一方で、この座面が動く感覚は好みがはっきり分かれます。落ち着かないと感じる人は最初から合いません。また腰を1点で固定して支えるタイプではないので、すでに腰を強く支えてほしいという要求がある人には別の椅子を勧めます。
昇降デスクと組み合わせて「姿勢を固定しない環境」を作りたいなら、相性は良いです。机側の話は昇降デスクを4軸で順位付けした記事にまとめています。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
評価
- 座り心地の持続
- 3.4/5
- 腰のサポート
- 3.3/5
- 調整幅
- 2.8/5
- 耐久性
- 3.8/5
- コスパ
- 4.9/5
ここが良い
- この価格帯としては保証が手厚く、作りもしっかりしている
- 背もたれが高く、後ろに体を預けられる
ここは惜しい
- アームレストと座面奥行きの調整がなく、体格に合わせ込めない
- 1日8時間座る用途では、上位モデルとの差がはっきり出る
予算を抑えたい人向けの現実的な選択肢です。この価格帯としては作りがしっかりしており、保証も手厚いのが評価点です。背もたれが高く、後ろに体を預けられるのも安価な椅子としては貴重です。
ただしアームレストと座面奥行きの調整がありません。つまり体格に合わせ込む手段がないということで、たまたま合えば快適、合わなければ手の打ちようがない、という椅子です。
1日8時間座る用途では、上位モデルとの差がはっきり出ます。逆に、在宅勤務が週2日程度、あるいは学生や趣味用途で座る時間が短いなら、ここに予算をかけない判断は十分合理的です。まず座れる椅子を確保して、必要になったら買い替えるという考え方もあります。
価格・在庫は変動します。最新の価格はリンク先の販売ページでご確認ください。
5製品を横並びで比較する
| 項目 | イチオシHerman MillerHerman Miller Aeron Remastered | オカムラオカムラ シルフィー | Ergohumanエルゴヒューマン プロ2 | コクヨコクヨ ing | IKEAIKEA MARKUS |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | 4.8/5 | 4.5/5 | 4.3/5 | 4.1/5 | 3.6/5 |
| 素材 | メッシュ(ペリクル) | メッシュ/クッションから選択 | メッシュ | クッション/メッシュから選択 | メッシュ(背もたれ) |
| サイズ展開 | A・B・Cの3サイズ | 単一(背もたれの高さは選択可) | 単一(ヘッドレスト有無を選択) | 単一(脚・アームの仕様を選択) | 単一 |
| 保証 | 長期保証あり(購入時に年数を要確認) | メーカー保証あり(年数は購入時に要確認) | メーカー保証あり(年数は購入時に要確認) | メーカー保証あり(年数は購入時に要確認) | 長期保証あり(内容は購入時に要確認) |
| 主な調整 | 座面高・アームレスト・前傾チルト・腰部サポート | 座面高・座面奥行き・アームレスト・ランバーサポート | 座面高・座面奥行き・ランバーサポート・ヘッドレスト・アームレスト | 座面高・アームレスト(モデルにより異なる) | 座面高・リクライニングの固さ |
| 向いている人 | 長時間座り、体格に合うサイズを選べる人 | 身長150〜175cm前後で、腰のサポートを重視する人 | 腰の支えを最優先し、細かく調整したい人 | 同じ姿勢で固まりやすい人、こまめに動きたい人 | 予算が限られ、まず座れる椅子を用意したい人 |
| こんな人に | 1日8時間以上座る人、12年保証を含めて長期で考える人 | 日本人の体格に合う国産チェアを、現実的な価格で選びたい人 | 独立式ランバーサポートで腰を強く支えたい人 | 座ったまま体が固まるのを避けたい人 | 予算を抑えつつ、最低限の作りの椅子を確保したい人 |
| 購入先 |
試座のときに確認する4項目
ショールームや店頭で座るとき、なんとなく座って「良さそう」で終わらせると意味がありません。次の4つを順に確認してください。
1. 座面の奥行き — 深く座り、背もたれに背中をつけた状態で、膝の裏と座面の先端に指2〜3本ぶんの隙間があるか。詰まっているなら奥行き調整が必要です。
2. 座面高 — 足の裏全体が床につき、膝が約90度になるか。つま先立ちになるなら高すぎ、膝が持ち上がるなら低すぎです。
3. 腰の当たる位置 — ランバーサポートや背もたれのふくらみが、腰のいちばんくぼんだ場所に当たっているか。ここがずれていると、支えているようで支えていません。
4. アームレストと机の高さの関係 — アームレストに肘を置いた高さと、机の天板の高さが合っているか。アームレストが机の下に入るかどうかも確認してください。入らないと椅子を机に寄せられません。
中古・リファービッシュという選択肢
高価格帯のチェアに限れば、これは有力な手段です。とくにHerman Millerのように長寿命で部品交換が前提の椅子は中古市場が成熟しており、新品の半額以下で状態の良いものが見つかります。
確認すべきは3点です。
- ガスシリンダー — 座った状態で座面がゆっくり沈んでこないか。これが劣化していると交換が必要です
- メッシュのたるみ — 座面中央が明らかにへたっていないか
- キャスターの摩耗 — 転がりが渋くないか。これは比較的安く交換できます
保証が残っているかは個体によって違うので、購入前に必ず確認してください。新品で下位モデルを買うより、中古で上位モデルを買うほうが満足度が高いというのは、椅子については十分に成り立つ判断です。
椅子だけ替えても解決しないこと
最後に、正直な話を書いておきます。
椅子は治療器具ではありません。 すでに腰や肩に痛みが出ているなら、椅子を買う前に整形外科などで診てもらってください。原因が椅子でない場合、どれだけ高い椅子を買っても解決しません。この記事のランキングは「これから負担をためないため」の道具選びであって、いま出ている症状への回答ではありません。
また、椅子を最適化するとモニターの高さのずれが目立つようになります。座面高が変われば目の高さも変わるからです。画面が低すぎて首が前に出ていないか、この機会に一緒に見直してください。モニターのサイズと配置の考え方は4K27インチとウルトラワイド34インチを比較した記事に書いてあります。
まとめ
決め方はシンプルです。「体格が標準から外れているか」でAeronのサイズ展開、「日本人向け設計が欲しいか」でシルフィー、「腰を強く支えたいか」でエルゴヒューマン、「同じ姿勢で固まるか」でing、「予算が最優先か」でMARKUS。
そのうえで、座らずに買わないでください。 椅子は返品が現実的でない大物家具で、しかも合う合わないが体格で決まります。ショールームが遠くても、近いモデルに座るだけで判断材料は大きく増えます。